
種族:ボーカロイド(VOCALOID)
loading tweet...— ほろくさ (@horokusa0519) August 20, 2025
概要
初音ミクは、クリプトン・フューチャー・メディアによって2007年に発表された、音声合成ソフトVOCALOID2対応キャラクターである。人間の少女をモチーフとした外見に、電子音声による歌唱機能を備えた仮想的存在として登場し、爆発的な創作文化を生んだ。ユーザー主導の動画・楽曲投稿によって“電子の歌姫”としての地位を確立し、現在では世界的に展開するデジタルアイドルとして知られている。
その表現形態は年々進化しており、音声技術の面でもVOCALOID3、VOCALOID4、そしてNT(NewType)へと移行しつつ、映像表現ではホログラムを用いたライブパフォーマンスが国際的に展開されている。
獣性化とケモナー文化における受容
初音ミクは人間型のバーチャルアイドルであるが、ケモナー文化においてはマズルを有するガチ獣形態のメスケモノとして獣性変換されることが多く、Pixivなどにおいて高い支持を受ける存在である。
この“獣化ミク”は、単なるネコミミや耳・尻尾の付与ではなく、明確に獣面(マズル)を持ち、体毛・四肢構造・尻尾を備えた完全ケモノの姿で描かれることが前提とされる。こうした形態においても、初音ミク特有のツインテールの意匠や髪色、衣装の要素が継承されるため、原型を留めつつも獣性を全面に打ち出すビジュアルが可能となっている。
このタイプのミクは、完全にケモノ社会へと同化した存在として描かれやすく、自然界に棲む歌う獣、電子から誕生した半実体の竜獣種、あるいは異世界から召喚された情報生命体として設定される例も見られる。
ケモナーにとっての初音ミクは、“擬人化されたケモノ”ではなく、“ケモノに転化された人型”として扱われる特異な存在であり、「魂のコードは変えずに獣性を得た者」としての象徴的意味合いを帯びている。
セガおよびソニックレーシングとの関係
初音ミクとセガの関係は長きにわたり構築されてきた。代表的なものはリズムゲーム『初音ミク Project DIVA』シリーズであり、セガは彼女のゲーム表現における中心的パートナーでもある。この連携の延長線上に、2025年の『Sonic Racing: CrossWorlds』へのゲスト参戦が実現した。
同作では、公式に“ドライバーとして搭乗可能”なプレイアブルキャラクターとして実装され、他のソニックキャラクターや外部ゲスト(ジョーカー、春日一番、スポンジボブなど)とともにクロスワールド空間を走り抜ける。専用マシン「Diva Macchina」によって、従来の音楽イメージに加えてスピードと戦略性の表現も可能となっている。
なお、獣化ミクに関しては公式実装は行われていないが、ソニック世界と交差するレースゲームという舞台設定において、“ケモノの枠に踏み込むミク”という二次創作は今後も活発化が予想される。同作のDLC展開や非公式コミュニティにおいて、ガチマズル型のレーススーツ姿のミクが多数描かれる可能性も高い。
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