トップページ > 新聞論評 > 新聞論評 2012 > 新聞論評 20120130 > this Page
updated:2012-02-05 08:12:51 (Sun)
2012年1月30日締切 新聞論評 201014031 冨田裕太
1.新聞情報
- 見出し:韓国、対日赤字5800億円減
- 新聞名:日本経済新聞 朝刊
- 発行日:2012年1月31日
- 面:9面
2.要約:韓国銀行が30日に発表した2011年の国際収支は対日貿易赤字が前年の2割に相当する5800億円減となった。日本で国内調達が震災の影響で難しくなったため、それらの輸出が大きく伸びたのが要因である。(90文字)
3.論評:東日本大震災の影響で発電機や照明機器などの主に機械類の国内調達が難しいものとなり、それを輸出した韓国が対日貿易赤字を減らすことができた。しかし今後も赤字の縮小傾向が定着するかは不透明である。対日貿易赤字が減ったのは2年ぶりで、日本が昨年31年ぶりの貿易赤字に転落した一因にもなった。日本への輸出の伸び率は全体を大きく上回り自動車部品、スマートフォン、ミネラルウォーターなどの飲食良品などが好調だった。震災の影響以外にもウォン安による価格競争力の向上も寄与した。韓国の貿易収支は、1998年以降黒字だが対日は数少ない赤字国。IT製品などの製造部品や、部品素材を日本からの輸入に頼り全体の輸出が増えると対日赤字が増える構造のためだ。対日赤字の8割は部品、素材が占めている。日本が今年貿易赤字を出さないためにどう動くのかに注目したい。(359文字)----
4.コメント