2012年3月5日〆 図書紹介文
201114030 北尾渉
- 図書名:『ジョブズは何も発明せずにすべてを生み出した』
- 著者:林 信行
- 出版年:2012年
- 出版社:青春出版社
- 要約
マウスはアップルのものではなく、ダグラス・エンゲルバード博士によって発明された。それを見たジョブズが、「これは凄い。狂うほどすごい。あなた方は金鉱山の上に座っている。一体、なんで何も行動を起こさないんだ!」と、興奮気味に言った。そして、ジョブズは、マウスを一般家庭にも普及させることを夢想した。他社が多機能なのに対してアップル製品は、シンプルに作られている。(179字)
第2章 世界に革新をもたらす秘密
ジョブズは、パワーポイント等のプレゼンを嫌っている。初代iPodの発表時に、ジョブズは、これは丁度トランプ1束と同じぐらいだと表現している。理由は、初めに副社長が、この大きさを提案したからだ。iPodの最初のCMは、“1000 songs in your pocket”(1000曲をポケットの中に)である。iPodの基本コンセプトは、「音楽ライブラリーの全てがポケットの中に納まる携帯型音楽プレーヤー」で、音楽ライブラリーを全て持ち運べる。(187字)
第3章 世界を変えるたった1つの法則
ジョブズは情熱的で、「これでいいだろう」という一歩手前で終わらせるのではなく、究極にシンプルでエレガントな答えにたどり着いた。若き日のジョブズは、そんな苦難の論議に奨励すべく、「Journey is the reward」(冒険そのものが褒美)という言葉を愛用していた。途中で挫けそうになっている社員の甘えを見つけ、指摘し、再び議論と絶えない改良に戻らせるジョブズ自身の役割も、生半可な精神では続けられなかっただろう。(192字)
第4章 最強の「チーム作り」が革命的な製品を生む
ジョブズは、核となる少数精鋭のグループ「Aチーム」を作ることに、何よりも重視した。また、そのうちの一人が「アップルの面接は大変なものだった」と語っている。その面接は、社内の殆どの人に最低でも1回多くて2・3回会って話をするので、朝9時ぐらいに始まって夕食が終わるころに終わるという。それが終わり、Macチームの面々で、話し合いをし、決める。また、ジョブズは「優秀な人材は皆自己管理ができる」と言っている。(200字)
第5章 「製品」を中心に捉えた画期的な戦略
アップルが財政難で、倒産寸前だった頃に、ジョブズは、リストラや組織再編よりもまず先に「製品づくり」を立て直すといった。実際にジョブズがアップルに戻ってから、「新製品」の発表に合わせ、大きく変化していて、この大きな変化をもたらすのは、ほぼ3年周期である。ジョブズ復帰後にiMacが登場した。これが1998年で、2001年に「iPod」と「iTunes」が登場している。(166字)
第6章 奇跡のV字回復を可能にした5階層の「シナリオ」
階層を一段ずつこなしていくと、更なる期待ができる。「存続」「安定」「製品」「パートナー」そして「成長戦略」である。ジョブズは、失敗続きでMacが人気でなかったが、iMacで、元々アップルが生み出したパソコンを使ったコンシューマー市場に、エンジン全開で切り込みをかける。そうすることで、アップル不調だった時でも使ってくれたクリエイターや教育機関でも更に人気が高まったと、語った。(183字)
第7章 ジョブズが示す「王道」12のステップ
イノベーションを生み出す意外な仕組みについて、ジョブズは「アップルのシステムは、システムを持たないことだ」と言った。アップルは、もの凄いイノベーションを起こすために「世界を変えるとてつもなく素晴らしい製品」を妥協するのではなく、「最高の品質」で製品化したいという「情熱」を抱いてもがき続けることで、何とか「製品化」し、今度は「世界で1台でも多く売れるようにする」結果、世界数十ヶ国で売ることができた。(200字)
- 紹介文
スティーブ・ジョブズが亡くなったことは、ショックでした。あのような天才最高経営責任者は、なかなか出るような人ではありません。そのような天才がまた出ることを期待しています。これから、アップルがどのようにして製品を出していくか楽しみです。
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