B 肺血栓塞栓症
101G17
36歳の女性。脊髄腫瘍のため1か月前から歩行不能であった。腫瘍摘出手術の翌朝,突然呼吸困難を自覚した。体温 37.2℃。呼吸数 28/分。脈拍 100/分,整。血圧 90/72mmHg。Ⅱ音の亢進を認める。動脈血ガス分析(自発呼吸,room air):pH 7.47,PaO2 50Torr,PaCO2 33Torr。胸部造影CTを別に示す。

考えられるのはどれか。
a 気胸
b 肺炎
c 無気肺
d 肺水腫
e 肺血栓塞栓症
× a
× b
× c
× d
○ e
正解 e
診断 肺血栓塞栓症
100A19
64歳の男性。5日前から続く咳嗽と労作時呼吸困難とを主訴に来院した。2週前に左下腿の腫脹が出現した。胸部造影CTを別に示す。
治療として誤っているのはどれか。
a 抗凝固療法
b 血栓溶解療法
c 経カテーテル血管拡張術
d 下大静脈フィルター留置術
e 外科的血栓除去術
○ a
○ b
× c
○ d
○ e
正解 c
診断 肺血栓塞栓症
99E22
肺血栓塞栓症の危険因子でないのはどれか。
a 肥満
b 外科手術
c 早期離床
d 経口避妊薬
e 中心静脈カテーテル留置
○ a
○ b
× c
○ d
○ e
正解 c
99G17
40歳の男性。文筆業。突然の呼吸困難と胸痛とのため救急車で搬送された。本日は一日中机に向かい原稿を書いていた。原稿が出来上がり椅子から立ち上がった直後に呼吸困難と胸痛とが出現した。身長 156cm,体重 85kg。脈拍 120/分,整。血圧 90/50mmHg。意識軽度混濁。顔面蒼白。血液所見:白血球 2500,血清FDP 50μg/ml(基準 10以下),Dダイマー 15.0μg/ml(基準 1.0以下)。CK 40単位(基準 10~40)。CRP 3.1mg/dl。胸部造影CTを別に示す。

この患者で認めるのはどれか。
(1) 上行大動脈瘤
(2) 下行大動脈解離
(3) 肺動脈拡大
(4) 肺動脈内造影欠損
(5) 胸水貯留
a (1),(2) b (1),(5) c (2),(3) d (3),(4) e (4),(5)
× (1)
× (2)
○ (3)
○ (4)
× (5)
正解 d
診断 肺塞栓症