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目覚まし勝負

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目覚まし勝負 04/12/02

 思いついた。

 日々着想の芽を捜して生活しているとろくでもないことが突然結晶するわけで、この度は目覚まし時計の活用法だ。

 極端に睡眠が不足した状態での深い眠りならば、ごく稀に目覚まし時計が一時間鳴りっ放しの中でも起きないという荒業を敢行出来るが、通常は小さい音でもひとまずは鳴っていれば止める為に手を伸ばす。例え完全に覚醒していなくても喧しい時計を止める行為は一応遂行される。それは各々の「電話が鳴っているのに時計を止めた」「時計が鳴っているのに電話に出た」という体験と記憶が証明している。

 つまり何かが鳴っていてそれを止める必要があるから行動を起こすわけで、しかしその行動が間違っていれば途端に目が覚める。この習性を利用すればよい。

 世の中の目覚まし時計には、スロットマシーンで柄を揃えてやっと止まる奴もあるが、あれは慣れると鳴った瞬間いきなり電池を抜いてしまうので基本的に意味がない。ただし原理は応用する。また経験者によると黒髭を飛ばせば無事止まる奴は一週間経たずに黒髭がどこかへ飛んでいって行方不明になったそうだ。目覚まし音が設定不能な樽に剣が挿さっただけの時計は今も静かに黒髭の帰還を待っているという。

 だから時計が鳴っていて、簡単に音を止めることが出来ない状態を作ればよいわけだ。漫画でよくある「どの時計が鳴っているんだ?」これしかない。しかし美意識や無意味な尊厳を精一杯に発揮して各種の目覚しい時計を取り揃えるのは間違っている。明日はどれを鳴らそうかと考えて楽しいのは最初だけであり、どのみち翌朝は半分眠りながら残り半分は怒っているわけで、しかも慣れてしまうと各種あっても鳴った一瞬だけ脳が全速回転して的確に目標を発見するだろう。

 ということは、色も形も鳴る音も全く同じ時計を十個以上揃えて、当然電池は一斉に新品に交換して秒針まで合わせ誤差を最少に抑えておいて、鳴らす奴をひとつ選びセットしてから全て一箇所に集めて混ぜておく。さて鳴ってみたら「どれ?これ?これ?これ?」

 確実に起きると思うがどうか。それでも二度寝してしまうなら鳴らす数を序々に増やして難易度を高くしてゆけばよい。
関連:目覚まし時計目覚まし騒動
 
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