エフィ・ルアシア
登場作品:冥色の隷姫
解説
ルア=グレイスメイルの第一王子。
ザルフ=グレイスに捕らわれた
姉シルフィエッタの身を日々案じる内気な性格だが、幼少から常に次期国王として振舞うように強いられた為、人前では無理をしている。
戦乱を避ける為に貴族院の計らいで
レノアベルテの
ルリエン神殿に疎開したが、
レノアベルテもまた
ザルフ=グレイスとの戦いに敗れて滅び、
イグナートに捕らえられてしまった。
また捕虜となった後に男女両方の性器を持つ希少種であることがばれてしまい、
シルフィエッタ共々
イグナートの性奴隷として
性魔術の贄とされてしまった。
姉シルフィエッタと同じく月食の夜に生まれており、
「月輪がその光を失う夜に生を受けたる
ルリエンの娘、総身に満ちたる力は尽くること無し。その御髪に月光を、眼に森の恵みを宿し、仕える主へ無量の力を与えん。」
「祓戸の神々の徒に、月陰る夜王たる胤生まれけり。一粒の胤、益荒男子と手弱女たる核を共に胎に収め、王たる后たる厳しき珍器、八百万の神時めかし給う。」
…という
エルフ族の伝承にも語られる特別な存在。
その為か後に
神憑るものとして覚醒、
ルリエンの力で
神格を得て圧倒的な魔力を獲得し、一度は
シルフィエッタと共に
イグナートの手から逃れる事に成功したが、
心の未熟さからその力を完全には制御する事はできず、最終的には戦いに敗れて再び囚われの身となってしまった。
シルフィエッタの嘆願で命こそ助けられたが、以後は結界に閉じ込められて
イグナートに飼われ続ける事となった。
雑感・考察
上記解説では生存させているが、最終決戦後に処刑されてしまう展開も存在する。
どのエンディングが正史となるのかは不明な為、死亡するのが正史である可能性もある。
シリーズ全体を通してみても珍しい生まれながらの両性具有キャラ。
ゲーム本編ではエフィの身体の特殊性を
イグナートが最初から知っていたならば、自分では無く弟を求めただろうと
シルフィエッタが語る描写が存在する。
またエフィに語りかけた謎の存在(
ルリエン?)からも「王と后、両の身を持つ者」と何やら意味深な呼ばれ方をしている。
しかしその一方、小説版では
レネオルシアと
プラディアムの会話の中でエフィは両性具有である為、
ルリエンの娘としては不完全という描写も存在する。
結局のところ、どっちがより特別な存在なのかははっきりしない。
あるいは方向性が違うだけでどっちも特別な存在なのかもしれないが。
最終更新:2021年01月01日 16:47