考
8/7のファルロスとの会話
「もうすぐ毒のある花が目を出すよ。向かいの花壇に3つ、君の庭にも一つ」
の「毒のある花」とは何か。
察
彼に「庭なんか無い」と答えると、
「そうかな?君は今、色とりどりの花に囲まれていると思うけど」
と答えが返ってくる。
ここから「花」は何かの比喩であること、「君の庭」の「花」は「主人公を囲んでいる」ことが解る。
また、そこから「向かいの花壇」とは、主人公を囲んでいる「色とりどりの花」ではなく、見えているけど主人公を「囲んで」いない花であろうと推測できる。
以上から下記のように推測できる。
「花」:コミュニティ
「君の庭」:主人公が関連するコミュニティ
「色とりどりの花」:主人公の22のアルカナのコミュニティ
「向かいの花壇」:主人公の知り合い同士のコミュニティ
「毒の花」:上記の中に含まれるよくない要素
8/7以降に待っているイベントからそれぞれを推測すると、
「向かいの花壇の3つの毒の花」:荒垣と天田のコミュニティ、チドリと順平のコミュニティ、桐条父と幾月のコミュニティの3つ
「君の花壇の1つの毒の花」:この段階では実はやっていることが無意味どころか逆効果ですらある「愚者」コミュニティこと特別課外活動部
というところではないかと推測される…が、8/7は確かチドリと順平の初対面前だった気もして微妙。
察
もっと単純に、ペルソナ使いを“花”、制御薬を服用しているペルソナ使いを“毒の花”と称したのではなかろうか。
そう見れば、“向かいの花壇”とはストレガを、“君の花壇”とはSEESを、“君の花壇の毒の花”とは荒垣を、それぞれ指していると考える事ができる。
察
概ね一つ上の考察に同意。
ただ、「毒」=”制御薬服用者”、あるいは”ペルソナの暴走と隣り合わせの者”とするのは違和感がある。
”毒”とは何か。
”毒”とは対象にとって悪影響を及ぼすものである。この場合の「対象」とは、ファルロスが助言(?)をしている主人公だとして良いだろう。
主人公にとって、ストレガは間違いなく有害であるため、「向かいの花壇」の「3つの毒の花」はストレガの3人のことでほぼ間違いない。
しかし荒垣の行動は(過去の事故を除くなら)、主人公にとって直接の脅威とはなりえなかった。
また、ファルロスとの対話の前後、ストレガという存在の認知~荒垣加入の時期を見てみると、対話から大きく間が空いていることがわかる。
これはファルロスの「もうすぐ」「芽を出す」という発言に矛盾しているように感じる。
また、大抵の植物(生物)は自らが持つ「毒」で死に至ることは少ない。ストレガたちのペルソナ能力はもちろん彼らにとっては毒だが、それは後天的に他者から与えられた「毒」に他ならない。一方で荒垣は外的要因によってもともと持っていた能力が自身を傷つけている。いわばアレルギーのような状態ではないだろうか。
結論を言うと、「君の庭」にある「毒の花」とは天田のことではないかと考えられる。
【前提:「君の庭」とは主人公が積極的な関わりを持つに至った人々を包括した、”コミュニティ”である】
一つ目の理由として、天田が入寮した時期が8/7以前であり、なおかつS.E.E.S加入(=ペルソナの発現)がファルロスとの対話以降であることが上げられる。
主人公が天田と初めて関わったのは、ゆかりたちを介しての神社での初対面である。この時はまだ「知り合いの知り合い」程度の認識しかなく、「庭」の中の存在ではなかった(積極的に関わろうとはしていない)と思われる。そして7/25の入寮によって、主人公個人としての関わりが強まり、「庭の中の存在」になったのではないだろうか。
二つ目の理由は前述した、天田のペルソナ覚醒が「庭」に加わってから起こったという点である。
このことから、天田は「庭」に入った時点ではまだ”種”の状態であったといえるのではないだろうか。そして8/28に正式にペルソナ能力を認められ、S.E.E.Sに加わった。これは”種”が”芽吹いた”と考えることができる。ファルロスの発言では「花」だが、「花が芽を出す」という表現はやや正確でないので、「毒の花の種」が「芽を出す」と言い換えることは何ら問題ないだろう。
最後にして最大の理由は、天田が持っていた「毒」の存在である。
天田の「毒」、すなわち主人公に与えた悪影響(損害)は、もちろん荒垣死亡の遠因となったことである。そもそも天田の初期ペルソナ覚醒の大きな要因は母親の死と、加害者である荒垣への復讐心であり、S.E.E.Sに加入する時点ですでに、いつどうなってもおかしくない火種であった。そしてそれは、荒垣の死亡という最悪の形で決着を迎えた。
荒垣の死亡は仲間たちにとって大きなショックであったことは疑いようがない。さらに戦闘面からしても強力なアタッカーを失い、さらに重大な士気の低下がみられた。これは間違いなくS.E.E.Sと主人公にとって大きな損害であった。
蛇足になるかもしれないが、この荒垣死亡直前の天田は完全に復讐心に支配されており、「毒」として完成した状態であったともいえる。=「毒の花」が「開花」した状態と言い換えれば、ファルロスの発言との整合性は取れるかもしれない。
ちょうどこの時期、クラブの女性による占いには「三つの刃」と深いどこかに潜んでいる「もう一つの刃」という言葉が登場している。「三つの刃」はこの時期に仲間になるコロマルと同時に「新たな様相」を形作る人物であるため、この近辺で初めて主人公たちに姿を見せるストレガの3人でほぼ間違いないだろう。
現時点でのまとめ
「君の庭」:主人公が積極的な関わりを持つにいたった人々(含:各コミュ)
「花」:ペルソナ使い
「向かいの花壇」:主人公に関わりのないまたは積極的な関わりを持たない者の集団
「毒の花」:主人公に対して有害な(損害を与える)ペルソナ使い
推察だが、この時点以前にストレガと接触があったシーンが挿入される荒垣と見せかけて、実は天田のほうだったという製作者側の物語的なミスリードだったのではないか?