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エリザベス・マーガレット・テオドアは本当にイゴールの従者なのか?

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匿名ユーザー

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エリザベス(と彼女の姉弟)は、本当にイゴールの従者なのだろうか?
自由に外出したり、現世の人間に関われたり、ペルソナ全書により強力なペルソナを自在に振るったりと、少なくともプレイヤーが実感し得る範囲では、主と仰ぐ彼よりも事実上の力や権限がある様に見えるが、彼から独立した別種の何かである可能性はないか?

彼女たちは、イゴールの様に過去作ペルソナ1(以下P1)に登場したフィレモンの系譜に連なるものではなく、その対としてペルソナ2(以下P2)に登場する負の想念の集合体であるニャルラトホテプに連なる存在ではないかと考える。
これは彼女らがニャルラトホテプに仕える従者だという意味ではなく(そもそも彼がペルソナ3(以下P3)の世界観にて存在しているかすら明言されていないので当然である)、彼と同じく影(シャドウ)を始めとする負の属性を発祥にしている存在という意味である。
言わばイゴールがP3においてフィレモンの立場を引き継いでいるとするなら、彼女たち姉弟がニャルラトホテプの立場を(特に悪意面がスポイルされてるため、全くそのままではないにせよ)引き継いだ存在では、ということ。
成り立ち自体が別であり、それ故にあの部屋における役職としてイゴールの下にこそ就いてはいるものの、実際には強制力を伴った支配を受けている訳ではない、という解釈である。
以下にその論拠を箇条書きに並べてみる。

①金眼
銀(白)髪と並んで彼女たちの大きな外見的特徴の一つである金眼。
人外で尚且つ心の海に近い存在の中で、彼女たち以外にはニャルラトホテプとペルソナ4(以下P4)に登場する影たちが、共に金色の眼をしている。
それ故に、一部ではこの金眼が影や負の想念領域に属する存在たちのトレードマークなのでは?という説もある。
もっともP2に登場する影たちは揃って赤い眼であり、逆にタカヤのように特別シャドウとの関わりが強い訳でない人物にも金眼の者はいるため、これのみを以って根拠とするのはいささか強引な牽強付会だろう。
だが補強としての状況証拠にはなり得る、と思われる。


②モナドの領域
タルタロスの地下階層である深層モナド
本編と直接には関係ない言わば隠しダンジョンであるが、この最深部で最強の隠しボスとして主人公を待ち受けるのが、エリザベス(テオドア)である。
その強さと隠しボスという立ち位置ゆえ、関連書籍にて「彼女の正体はフィレモンでは?」と書かれたこともある。
ただ、P2にもモナドと呼ばれる深層(P2ではマンダラとされるが階層を示すニュアンスはほぼ同じ)は登場しており、それはフィレモンと同質であり対を為すニャルラトホテプの領域として描かれている。隠しボスではなく正規の最終ボスだが、彼もまたモナドの最奥で主人公たちを待ち受けている。
これも①と同様、やはり決定的な論拠と呼ぶには程遠いが、全く無意味な偶然、と切り捨てるには符牒が合っている、とも言える。


③『力の管理者』
P3及びP4におけるペルソナとは「制御された影(シャドウ)」であることが公式で言明されている。
『力を司る者』としてペルソナ全書の管理権を持ち、そのペルソナ=影たちを記録するのみならず、ペルソナ使いではないにもかかわらず、全書の力を以って自在にペルソナを召喚し、制御・使役すらするエリザベスたちは、影を従える立場に在る、とも解釈できるのではないだろうか。


④言動の自由性
P3ではエリザベスの主となったイゴールを含め、過去作におけるベルベットルームの住人たちは、実はかなり自由のない存在である。
己の内の疑問や渇望に取り憑かれた彼らは、それ故にあの部屋に生まれ、或いは辿り着き、そこに半ば囚われた形で過ごしながら、訪れる客人たちの手助けをすることで、自らの抱える課題の糸口を見つけようとしている。
その答えを見つけた時こそが彼らがあの部屋を出て行く時でもある。
P3がこの過去作設定をどこまで受け継いでいるかは現時点では言明されていないが、少なくともイゴールはP1~P4まで一貫して「自らの問いの答えを探していて、その答えを見つけた時こそ彼が部屋から出て行く時」であることが公式設定である。

一方、エリザベスを始めとする姉弟はこの枠から多々外れた描写が多い。
クエストなどで普通にベルベットルームを出て現世へ遊びに行く展開が度々描かれるのに加え、主人公たち人間に興味からちょっかいを掛けたりする、自分の裁量でP4Gのマリーの様な新しい住人を迎える(正確には一時保護だが)ことで外の世界に影響を与えるなど、相当の自由が与えられている。
(ただし、一見自由さの最たるものとも見える、P4Uでのエリザベスの絶賛職務放棄は、主人公への執着とそれによって生まれる衝動を突き詰めようとする姿勢であり、自らの内の問いを模索するベルベットルームの住人としての本義に立ち返っているとも言える。「ベルベットルームの住人はあの部屋に囚われている」という表現はむしろ心的なものであり、決して「あの部屋を物理的に一歩も出られない」こととイコールではない)

そして、シリーズを通して彼女らに最も近い自由度を有している存在が、シャドウの総大将とも言うべきニャルラトホテプである。
彼には相方のフィレモンと違って人への干渉力の限度がなく、自らの興味と悪意の赴くまま、いつどこにでも現れ、人として生活すらしながら人や世界の流れに介入する。
彼の様な邪悪さは勿論ないが、面白いことを好む彼女らの性格や、時折ほの見せる上位存在としての人に対する自然な傲慢さ(特別と認めた主人公とそれ以外への対応の差を比した時にそれは特に浮き彫りになる)といった内面にも共通点は見いだせる。
彼女ら(本人は気真面目だが姉たちに引き摺られて色々踏み外すテオドアも)のフリーダムさは、一種の苦行者や修行僧のようなフィレモンの眷属よりも、愉悦を旨とする遊び人であるニャルラトホテプの方に近いものがある。

  • 意見
作中やペルソナ倶楽部にてイゴールにより作られたと明言されている。また、彼女たちもペルソナの合体等を行う事は出来るが、部屋の主であるイゴールには及ばないとPQ内で本人らが語っている。
さらに彼女たちが強力なペルソナを扱えるのはペルソナ全書の効果であり、ペルソナ全書がなければ召喚できないことがPQの設定資料集で明かされている。
主を敬わないような行動や言動を取る事も多々あるが、それは本人の性格によるところが大きく、マーガレットもエリザベスは昔から奔放な性格だったと話していた。
それと上の察にてイゴールが部屋から出たことがないと書かれているが、P4本編では何度か出掛けていて不在だとマーガレットが伝えてくる場面がある。
加えて、公式ドラマCDなどではP3の方でもイゴールが出掛けていてエリザベスが対応していることがある。
もっといえばアトラスも製作に関わっているペルソナ~トリニティソウル~では完全に現実世界に現れているので、イゴールが外に出られないという設定は公式の描写を見る限り存在しない。

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