バトルロワイアル - Invented Hell - @ ウィキ

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kyogokurowa

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「……くたばっちまったか、あいつ」

放送後、開口一番に言葉を発したのはシグレであった

「呼ばれた名前に知り合いがいたのでしょうか?」

「まあな。エレノア・ヒュームってやつだ。元同僚だったんだが、まあ色々あって裏切りやがったわけだが」

エレノア・ヒューム。病院にてメアリが殺害した人物。まさかこの男が彼女の知り合いだったと内心多少は驚いたものの、そこは気付かれないようにとメアリは言葉を選ぶ

「シグレ様は思いの外ドライなのですね。……まあ私には関係ないのですが」

「こんな殺し合いだ、実力はあっても死ぬ時は死ぬだろ。最も、俺はまだ死ぬ気なんてねぇがな」

そんな風に不敵な笑みを浮かべながら言い返すシグレ。戦場に身を置く者と、日常に身を置くもの。メアリとしても殺し合いに乗って既に一人殺しているが、認識が経験の根本的な違いをまざまざと実感させられる結果であった

「てめぇの方はどうなんだ? 知ってる名前でも呼ばれたのか?」

「……一応は、ですが特に何も」

メアリ・ハントとしては放送で呼ばれた名で知っているのはキース・クラエス。カタリナ・クラエスの義弟であり
最も、『ゴミの一人が勝手にくたばった』分にはメアリ・ハントとしては好都合である
カタリナ様は悲しむだろうけれど、自分が何かしらの手段で励ますなりすればいい

「それよりも、少々面倒なことになってしまいましたわ」

ひとまず邪魔者共のことは片隅においておき、放送で説明された禁止エリア。スポーツジムを経由して魔法学園に向かうはずだったのがB-5、C-4の禁止エリア化の通告である


「どうすんだ? 俺ならこのまま突っ切って行けるが、嬢ちゃんはそういうわけには行かねぇだろ」

「……仕方ありませんわ、ここはD-4の方に向けて遠回りに行くしかありませんわね。申し訳ございません」

「気にすんなっての。もしかしたら別の強えやつに出会えるかもしれねぇしな!」

形程度に謝罪するメアリに対し、シグレはただただ豪快にポジティブな態度を見せつけるのであった


○ ○ ○


「……これは、本当に最悪の事態ってわけよ……」

テミスの放送を聞いたフレンダ・セイルヴェンはその事実に項垂れながらとぼとぼと歩いていた
放送で流れた名前の中に、『煉獄杏寿郎』の名


終わった、もうこうなったら竜馬が自分に対してどうするかなんてわかりきっている。というか最悪殺されかねない、いやマジで

「しかも……よりによって……」

さらに追い打ちをかけるように禁止エリアの位置が問題だ。煉獄が自分を助けにやってきた際に、『どこからやってきたか』という点で予測するならC-4となる
移動のための条件が整ってしまっているのだ。もしも、万が一竜馬がこっち側に来ようものなら――終わる

そう思考した瞬間に、駆け出していた。ただ生きたいという衝動のもと、我武者羅に逃げようとしていた。だが……


「……ん、なんだてめぇ?」

「―――あ」

またしてもガタイの良さそうな大男(と女の人)が目の前に映り、フレンダの思考と身体は一瞬停止した





「……というわけってことよ」

「ほう。つまりてめぇは妙な男に襲われて、逃げてきたら仮面かぶった剣士に襲われて、それを別の剣士に助けて貰って逃げてきたってことか」

「フレンダさん、なんというかそれは災難でしたようですね……」


数分後、冷静さを取り戻したフレンダは出会った二人、シグレ・ランゲツとメアリ・ハントに対して身の上の事情及び情報を説明していた、勿論多少嘘や脚色を交えて入るが

「ところでだフレンダ。仮面被った剣士の持ってた剣、覚えてるか?」

「いや、覚えてるかって言われても……仮面の方は黒い刀だったってのは覚えてるわけよ」

「……そうか。そいつが俺の得物を持ってやがるのをちょっと期待したが、そう甘くねぇか。だが……」

フレンダの話を聞いたシグレが笑みを浮かべ、メアリは「あ、これなんかあまりいい予感がしない」と半ば諦めの表情を浮かべていた

「……ええと、シグレ様? もしかして……向かいますの?」
「強えかもしれねぇやつがいるんだ。それに、殺し合いに乗ってるやつを一応聖寮の立場としちゃ放っては置けねぇからな」
「は、はぁ………わかりました。まず遠回りを選んだのは私の方ですので、もうなるようになれです」

こうなっては仕方がない。禁止エリア指定のタイミングもあるし、最悪シグレに仮面の剣士を任せて逃げるという手段もありだろう、そうメアリは思考し納得することにした

「わかりゃいいんだよ。で、こいつどうすんだ? 道案内にでも連れて行くか?」

「えっ」

ふとしたシグレの言葉に、フレンダが思わずキョトンと沈黙し、数秒後顔面蒼白になる

「あからさまに嫌そうな顔をしていますね……。まあ無理に付いていかせる必要も無いとは思いますが」

「ま、そりゃそうだな。……悪かったな、足止めしちまって。………ってもういねぇ」

シグレとメアリが目を離した隙に、既にフレンダの姿は無かった


「逃げ足だけは妙に早かったな……ま、何かしら企んでるんだったらその時にでも〆ときゃ問題ねぇか」
「私としてはどっちでも良いのですがね」

そうして二人がたどり着いた場所が、新たな戦場の幕開けとなろうとは、まだ二人は知らない

【C-3/朝/一日目】
【シグレ・ランゲツ@テイルズ オブ ベルセリア】
[状態]:右腕、背中に火傷(小)
[服装]:普段着
[装備]:七天七刀@とある魔術の禁書目録
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考]
基本方針: 帰る。號嵐・真打を探す。
0:敵なら斬る。強い剣士なら更に良い。敵意がないなら斬らない。
1:災禍の顕主一行(ベルベット、ライフィセット、ロクロウ、マギルゥ、エレノア)とブチャラティは襲わず先にマギルゥとの契約を話す。ただしそれでも襲ってきた場合は別。
2:メアリ・ハントと共に、魔法学園を目指す
3:フレンダの言っていた殺し合いに乗っているらしき黒い刀の仮面男が気になる。禁止エリアの都合もあるから迂回ルートでもし出会うことがあれば……
4:こいつ(メアリ)何なんだ?
5:ついでに心水(酒)もほしい。
[備考]
  • キララウス火山での決戦前からの参戦です。


【メアリ・ハント@乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…】
[状態]:健康、狂気
[服装]:いつもの服装
[装備]:プロトタイプ@うたわれるもの3 二人の白皇
[道具]:基本支給品一式、エレノアの首輪、カタリナ・クラエスのメモ手帳@はめふら、不明支給品1つ
[思考]
基本:優勝してカタリナ様を破滅から救う
1:カタリナ様の破滅に繋がる連中(ジオルド、キース、マリア)は始末する
2:シグレと共に、魔法学園へ向かう
3:ミナデイン砲のトリガーとなるオーブを探す
4:もうなるようになれ、最悪シグレを置いて逃げる
[備考]
※魔法学園入学前からの参戦です


○ ○ ○


危機は脱した、安全圏には逃げれた? それはわからない

だが一旦は安全と安堵し、ため息をつく

「……ここからだとホテルが一番近いはずだったけれど……」

一番施設として近い場所に位置するのはホテル。だが今は考えてる暇はない。多少のリスクは承知で、ホテルへと向かうのであった

【E-3/朝/一日目】
【フレンダ=セイヴェルン@とある魔術の禁書目録】
[状態]:全身にダメージ(小)、疲労(大)、右耳たぶ損傷、頬にかすり傷。衣服に凄まじい埃や汚れ。
[服装]:普段の服装(帽子なし)
[装備]:麻酔銃@新ゲッターロボ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1、『アイテム』のアジトで回収できた人形爆弾×2他、諸々。レインの基本支給品一色、やくそう×2@ドラゴンクエストビルダーズ2、不明支給品1つ(確認済み)
[思考]
基本方針:とにかく生き残る。現状は首輪の解除を優先するが、優勝も視野には入れている
0:煉獄の言う通りに竜馬に謝りに行く?それともさっきの連中とは別の参加者を探す?
1:麦野たちと合流できればしたい...後々を考えると複雑な気分ではあるが。
2:あの化け物(ミカヅチ)から逃げる。絶対に関わり合いになりたくない。
3:彩声にちょっぴりの罪悪感。まあでも仕方ない、切り替えていこう
4:死なないで煉獄、マジで
※フレンダの支給品の一つ、煙玉は使い切りました。

前話 次話
限界バトル 投下順 わたしのとくべつ(前編)

前話 キャラクター 次話
Strange Interlude メアリ・ハント 未来戦線異常アリ
Strange Interlude シグレ・ランゲツ 未来戦線異常アリ
闇を暴け(下) フレンダ=セイヴェルン フレンダちゃんのドキドキ⭐︎生存戦略!
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