バトルロワイアル - Invented Hell - @ ウィキ

赤は愛より出でて愛より赤し

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kyogokurowa

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人生で一番クソッタレな思い出は何かと尋ねられたら、間違いなく俺はこう答える。
俺の目の前で、あのクソ野郎が、俺の兄弟(おとうと)を切り刻んだ光景だと。
だからこうして、あいつへの復讐のために今迄生きてきた。そのために足掛かりも手にできた。
実際、あいつの名前が名簿にあった時は逆に安堵した。復讐の機会は失われいなかった、と。
まあ、それはそれとしてこの悪趣味な殺し合いは気に入らねぇし、そもそも自分がデータの存在だなんてそう簡単に受け入れられるわけじゃない。

その上で、俺がニ回目の放送でやつの名前を聞いた時、こう思った。
『因果応報』と言うのは、実際に訪れるものだと。
あの男を、キース・クラエスと言う『彼女の弟』を殺してしまった時点で、俺はあいつと同じ、クソッタレになっちまったのだと。

● ● ●


『ご機嫌よう――。』

リュージがダーウィンズゲームをするきっかけは、王という男に弟を切り刻まれ殺された復讐である。
事実、その為にダーウィンズゲームでプレイヤーとなって、今迄生き続けてたと断言しても過言ではない。
だが、その王は、復讐すべき相手はあっさりと死んだ。その事実だけが、何の予兆もなく放送によって告げられた。
高ランクプレイヤー『茨刑の女王』ですら簡単に脱落するような魔境だ、そういう事が起こってもおかしくはない、とは片隅にはあった。渋谷駅前でのあの戦いを、遠目ながらも目の当たりにしたのだから、尚更なことではある。
リュージという男が長けているのは『嘘』と『真実』が明確にわかる事。強いて言うならこのぐらい。このゲームは、余りにも暴力のアベレージが高すぎる。柔を以て剛を制す、と言う言葉あるが、この場所に限っては暖簾に腕押しが暖簾が押されただけで微塵切りになる、生半可な知では到底生き残れない。

「本当に、いいんですね?」

「……ああ。こうなっちまった以上、俺に逃げるなって神様が告げやがったんだろうな。」

知恵の神の問い、リュージはそう返すしか無かった。
理由は既に失われた、リュージにとっての原動力、復讐の大義名分は失われた。
残ったのはやり場のない怒りと、どうすることも出来ない虚無と、後悔だけ。

「向き合わなきゃならねぇ。しっぺ返しが来る前に。くたばったクソ野郎のような最後を迎える前に、な。」

これは精算だ。自らが犯した罪の精算。言い逃れのない事実と向き合わなければならない。
このまま何も知らせず、彼女が何も知らず、例えその結末がどうしようもないものだとしても。

「………それなら、私からは言う事はありません。」

岩永琴子は、それ以上リュージの決意に物申すつもりはなかった。
都合のいい虚構ではなく、痛みの伴う真実を選択した彼に対し、これではこちらの不用意な手助けは野暮というもの。敢えて、一言言うのなら―――

「ですがせめて、後悔のないように、とだけ。」

「……わかってるさ。」

カタリナのいる方へと向かうリュージの背中を知恵の神が見送る。
その背中から何を感じたのか、何が見えたのか、それを特に言わず、ただ黙ってリュージを待つ。
――空は快晴、憎たらしいほどに。それが示す道行がなんなのか、リュージにも、岩永琴子にもわからないままだった。

◯ ◯ ◯

「なんで。」

マリア・キャンベルが死んだ。その意味は、『転生者』カタリナ・クラエスにとって、間違いなく意味合いが違う。
本来、破滅フラグとして場合によっては死ぬのは、カタリナ・クラエスの方なのだ。
だが、しかし。しかしだ、死んだのはマリア・キャンベルの方である。この殺し合いで。
悲しみよりも、疑問のほうが湧き上がった。
どうして悪役令嬢(仮)である自分以外のいい人が、どうして次々と死んでいくのか。
自分が死亡フラグを回避したからなのか、自分が運命(シナリオ)に抗った代償だからなのか。

カタリナ・クラエスは思い出す、初めて食べた、マリアの作ったお菓子の味を。
まろやかな舌触り。絶妙な甘さ加減。地面に落ちてただとか関係ない、兎に角美味しかった、あの匂いも味もよく覚えている。そういえばマリアの家に来た時にご馳走になったクッキーも美味しかったっけか。
もうそれは二度とない。あの輝きの笑顔も、彼女が作るお菓子も、何もかも失われたから。
そう、自分が変わりに、悪役令嬢カタリナ・クラエスが代わりに生き残った。
生き残ってしまったのだ。

「なんで。」

カタリナ・クラエス。『本来』なら悪役令嬢として破滅を迎えるはずの存在。
歯車は狂い、こうも生き残った。それはカタリナ・クラエスの中身が変容したが故の筋書きだとしても。
生き残る事を、破滅を回避するために手段を尽くしたとしても、それでも知り合った誰かの死を、それが破滅フラグの引き金となる人物であろうとも、ただそれだけと割り切ることなど出来ないから。

「………。」

間宮あかりはカタリナに声を掛けられなかった。武人ミカヅチの助けの上、自分たちは生き残った。
その代償として絹旗最愛、そして高千穂麗は命を落とした。コポポも戻ってこなかったのを鑑みるに同じく命を落としたのか。
不幸中の幸いなのか、行方は分からずとも琵琶坂永至の方はまだ死んでいない、というのだけは分かった。
だが、死んでいない=生きているというわけでは決して無い。

「なんで。」

ぱりん、ぱりんとカタリナの中で記憶の欠片が砕けていく。記憶は摩耗するもの、今はその時ではなくとも、彼女の中に生まれた黒い悲しみだけがたらたらと流れ出る。
無自覚に泣いていた。一つずつ、大切なものが零れ落ちていく。自分が、カタリナ・クラエスが生きているだけで、本来辿るはずの運命を、勝手に死神が誰かに押し付けている。
自分が生きている、という事が、みんなにとっての死亡フラグそのものになってしまったと、そうだというのなら―――

「……よう。ちょっといいか?」

「あ。ええと、リュージさん?」

カタリナが考えこもうとしたタイミングで、リュージが彼女に声をかけた。

「……二人きりで、話がしたい。……あかりと言ったか、悪いがちょっと外してくれ。何なら岩永のところへ行ってくれると助かる」

リュージがそう切り出したのに、カタリナは思わず呑気に口を開けて呆けている。
二人きりで話がしたい、どういう意図があってなのか分からないが、リュージの視線から凡そ何かを察したあかりは一旦二人の元から離れる事にした。


「それでリュージさん、話って?」

カタリナ・クラエスからすれば、リュージという男は本当に会って間もない。
子供のような大人な岩永琴子と比較してみると、リュージは良くも悪くも普通に男性のようにも思えた。
単純にファンタジー世界への転生で魔法やらの常識になれきってしまった為の感覚の麻痺のというものであるのだが。

「単刀直入に言うとな……あんたの弟さん、キース・クラエスとは一度会っているんだ」

「……ええっ!?」

リュージの切り出した言葉に、思わず驚いた。
キースは自分自身が知らない所で、知らない間に死んでしまったのだから。
だからこそ、一度会ったことがある、というリュージの言葉に食いつかない理由がない。

「あのっ、本当なのっ!? キースと会ってるんでしたよね、キースに、キースに一体何が……!」

「落ち着け、まずは順序だって話させてもらう。」

動揺するカタリナを窘め、リュージは言葉を続ける。

「最初にそいつと会った時には、ブチャラティってマフィアと、アリアっていう武偵とも一緒だった。まあ色々話して、あのままチームが組まれるはずだったさ。」

淡々と、起こった事実だけを告げる。それ自体なら単なるありふれた話ではあった。

「あん時のキース「僕には守りたい人がいる。この命に代えても守りたいと想う女(ひと)が」ってセリフを吐いてやがったな。頭を下げて、必死に……。」
「キースったら……」

「そんな事言ってたんだ」と、リュージが漏らした事実にほんの少し笑う。
自分の魔力のせいで誰かを傷つけるのが嫌だと思っていた彼が、あんな王子様らしいセリフを言うまでに成長していたという事実を。

「……まあ、その直後だったな。そんな俺たちにゴーレムが襲いかかったのは。」

「へぇ……ゴーレム…………ゴーレム?」

"ゴーレム"という単語に、思わず反応したカタリナの口が止まる。
リュージ達の所にゴーレムが襲いかかった、それまでは話のネタとしては構わなかった。だが、カタリナ・クラエスは知っている。ゴーレムを召喚できるほどの土の魔力を持つ誰かの事を。

「ブチャラティとアリアがゴーレムを相手取ってる間、俺はゴーレムに吹き飛ばされたキースの所に向かった。」

脳が、体中が、カタリナに警鐘を鳴らしていた。これ以上聞いたら後戻りはできないと。
それでも、カタリナの足は動かなかった、震えていた。

「俺の異能(シギル)は嘘発見器(トゥルーオアライ)。相手が嘘をついているかどうかが分かる、ただそれだけなクソみたいな異能(シギル)でな。」

「……まって。」

カタリナの口から声が漏れる。これ以上聞きなくないと嘆願するような、そんな震えるように流れ出た音のように。

「だから、あいつが嘘をついている事ぐらいは、わかってたさ。が、あいつが命に代えてでもてめぇを護りたいって思いだけは。」

「やめて。」

思わず、本音が漏れ出して、涙が溢れそうになって。

「キース・クラエスは、殺し合いに乗っていた。お前を護るというたった1つの願いのためだけに。」

「……もう、やめ、て……。」

嘆願するカタリナの顔を、リュージはその目を逸らさず見つめ、言葉を紡ぐ。そして――

「――殺し合いに乗ったあいつを。……俺は……俺が、あいつを、キース・クラエスを殺した。」


そんな残酷で無慈悲な真実だけが、リュージの口からカタリナに下された。

「……お前が俺の事をどう思うか、これを聞いて自由に判断して良い。だがな、俺がこの事を御前に黙ってすっとぼけるなんざ、許せなかっただけだ。」

復讐相手を喪失したリュージに残ったのは、王(ワン)と同じく弟殺しをしたという事実だけだった。
岩永琴子が述べた通り、都合のいい真実(うそ)で取り繕う、という手段もなかった訳では無い。
彼は、ただ逃げないことを選択したのだ。真実を都合の良いヴェールで隠し通す選択を選ばなかった。
彼はただ、自らの罪に目を向け、例え恨まれることになろうとも真実を伝えるという選択をとったのだ。

「……だから、その後の判断はお前に任せる。」

それ以上は、カタリナに委ねる事にした。殺されても、文句は言えない立場だ。それだけのことをやってしまったのだ。因果応報、復讐という道を選んだがゆえに、外道と同じ行いをしてしまったがゆえの咎。

「―――――。」

カタリナは、黙ったままだ。顔は項垂れ、その表情は見えない。そして、何か思い出したかのように、呟く。

「―――私の、せいなの?」

「なに……?」

これには、リュージは驚いた。感情が見えぬ声色。まるで何かを悟ったような、泥水のような濁った何かを、リュージは感じていた。

「私が、生きようとしたから……破滅フラグを逃れようと、したから……?」

「破滅フラグ? 何を、言っている……?」

カタリナ・クラエスにとって、『キースが自分の為に殺し合いに乗った』という事実こそが、大きな傷創。
元々、悪役令嬢として悲惨な最後を遂げる運命だったのを、手段を選ばず奔走し続け、その結果周囲の人間を、本来の歴史から変わる程の影響力となったのだ。

「私が、私のせいで、私を守るために……どうして……。」

だが、手段を選ばないと言って、人道から外れた手段を取るような人間ではない。『本来の』カタリナ・クラエスならまだしも、転生してカタリナ・クラエスと成り代わった一介の女子高生である彼女にとっては。
その"痛み"の意味は。

「……そんな事、私は、望んでいないのに……。」

自分のせいなのか。自分の行動が周りを変えてしまったのか。そのせいでキースは死んだのか。ただただネガティブな考えだけが頭の中で駆け巡る。
じゃあマリアも、マリアも自分を護るための死んだのか?と。もしかしてジオルド王子も自分を護るために、自分の為に殺し合いに乗った可能性も? 悪い考えばかりがへばり付いて、それで。

「私のせいで、私のせいで、こんな事に……。」

「お、おい……?」

さしものリュージも、心配になってくる。恨み言の一つぐらいは吐かれると思っていた所、目の前で起こっていたのはこの有様。
リュージはカタリナ・クラエスの中身を知らない。そのため彼女の本心を知る由は無い。

「こんな事に、こんな事になるぐらいだったら……」

悪い考えが激流のごとく流れ、溢れる。これでは死神ではないか、自分という蜜を吸って死んでゆく、自分の存在があるだけで誰かを惑わして死に追いやってゆく。そんな自分がどうして生きているのか。

「いっそ、最初から嫌われて破滅したほうが良かったじゃない!!」

カタリナは叫んだ。彼女は客観的に見れば『いい人』で、そんな自分のせいで誰かが死んでゆくという事実に、耐えられなくて、張り裂けるような大声で、そう叫んだ。

「………。」

リュージにとってあまりにも予想外だった。いや、それ以前に、引っかかる事も多かったのだ。
『破滅した方が良かった。』という言い回しだ。それが違和感として引っかかっている。
まるで、自分の人生を客観的に見たような、そんな違和感がこびりついていた。
が、それを追求するにしても、今まさに泣き崩れている彼女に対しどう話を切り出そうかわからないのが事実。このまま少しばかり泣き止むのを素直に待つかどうか考えた所……。







「そんなことはありません!!」

誰かの声が、カタリナにとって聞き覚えのある女の声が、鳴り響いた。

「……メアリ?」

カタリナが声の方に振り返り、少女の、メアリ・ハントの顔を見る。
いつにもなく焦燥した、先の叫びを聞いて全速力で走ってきた息切れの余韻が傍から見ていたリュージにも分かるほどである。

「……そんな、悲しいこと言わないでください。」

カタリナの悲痛な叫びを聞いて、メアリ・ハントは一目散に駆け出した。彼女にとってカタリナこそが全てであったから。『真実』を知ってしまったがゆえに、そのカタリナの苦悩も、考慮はしないにしても理解は出来たから。

「……どうして、こんな誰かを死に追いやってしまう私になんて、構わなくてもいいのに。」

「そんなことはありません。」

拒絶するようなカタリナの口ぶりを、真っ向から否定する。

「覚えてますか? 私がカタリナ様と出会って間もない頃、野菜が上手く育たないと言って私を畑まで連れ出した事。」

「……そういうことも、あったわね。……あのお陰で野菜が育つようになったから、それはメアリには感謝しきれないわ。」

メアリ・ハントが初めてカタリナ・クラエスと出会ったあのお茶会。家の中庭で一人孤独に佇んでいたメアリに、カタリナは無遠慮に話しかけ、連れ出して。

「嬉しかったんです。お姉様たちから嫌われて、自信なんてなかった私の、この緑の手を褒めてくれて。カタリナ様のお陰で、私は少しは前向きになれたから。」

「……それは」

「……言わなくても、大丈夫ですよ、カタリナ様。」

あの時の事をカタリナも覚えている。ゲーム知識であることを忘れて夢中でメアリの『緑の手』を褒めたのだ。しかし彼女の『緑の手』を褒めたのは、正史においてはアラン王子がやるはずだったこと。
だが、そう切り出そうとしたカタリナの言葉を遮るようにメアリが言葉を紡ぐ。

「カタリナ様が一体何があって、どうして苦しんでいるのかは、まだ理解できないです。ですけれど、私は間違いなく『カタリナ様』に救われました。その事実は何であろうと消えません。」

だからこそ、メアリ・ハントはカタリナ・クラエスを肯定する。彼女もまたカタリナによって救われた一人なのだから。挫けそうになった時に何度でも手を差し伸べてくれた、メアリ・ハントにとっての太陽。





「他の誰でもない、あなたに救われたから。カタリナ様の優しさに、その明るさに、私は救われたから。私はただ、カタリナ様に死んでほしくないのです。私はカタリナ様の笑顔の為に、その為に――。」

「……違うっ!!」

「……っ!」

カタリナが、叫んだ。それは、拒絶に思える嘆きの声であり、これ以上誰も傷ついてほしくないという嘆きでもあり。

「メアリ、私は、そんな大した女じゃないのよ。……私はただ死にたくなかっただけなの。死にたくなかった、から………。」

零れ落ちる涙が、地面に落ちて霧散する。
そう、全て死にたくなかったから、死にたくなくて、破滅フラグ全部へし折って。その度に色々な縁が出来た。
だが、その縁は皆を縛る死の毒と変わり果てた。キース・クラエスが殺し合いに乗って、リュージに殺された用に。
もはや呪いなのだ、こんな事なら、最初から破滅するべきだったと、嘆き、悲しみ、嗚咽が漏れて。そこには太陽のような少女ではなく、誰とも変わらない在り来りなか弱い女の子の姿があった。
それを見て、メアリ・ハントは何を思ったか。でも、その瞳は失望でも同情でもない、別の感情が渦巻いて。

「……っ。カタリナ様、ごめんなさいッ!!」

「へっ?」

前兆も何もなく、ただメアリはカタリナに抱きついて、地面に押し倒す。
怒涛の流れにカタリナの思考は停止、理解が追いつかない彼女に対して。




















「~~~~~~~!?」

二人の唇が、重なった。



「※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※!?!!???!!???」

押し倒されたままの状態であるが、カタリナの思考は恐ろしく混乱していた、言葉にもならない声が漏れまくっている。
自分がついさっきされた、というよりも。メアリにキスされた。どうしてキスされたのかわからないしそもそも転生後の人生でファーストキスを女の子に奪われたという衝撃。
意味が分からなかったし、理解も出来なかった。王子様のファーストキスどころかお姫様からのファーストキスである。

「ちょ、ちょちょちょちょちょっ、メアリ!? 今キス、私にキスって、えええ!?」

「……一体俺は何を見せられているんだ」

やっと言葉が出たと思えばこれ。挙げ句この状況を見せつけられたリュージの心情は虚無である。
何ともいたたまれないというか人に見られては恥ずかしい状況にカタリナ思わず赤面。
そして、カタリナが再びメアリを見つめた時に、メアリの顔は涙に濡れていた。




「そんなこと、どうだっていいんです。」

メアリが口を震わせ、一つ一つ言葉を紡いでいく。

「生きていたいからって、破滅フラグから逃れたいだとか、そんなこと関係ないんです。」

続く言葉と共に、涙が止めどなく溢れ出ている。

「マリア・キャンベルも、ジオルド・スティアートも、キース・クラエスも、あなたを大切に思っている人は、あなたが破滅フラグを回避したいからだとかどうとか……そんな事気にしないはずですよ。」

メアリは、泣いていた。カタリナ・クラエスに今まで見せたことのない泣き顔で。
抑えられない感情を、垂れ流しながら。

「……私は死にません。そしてカタリナ様も死なせません。だって、……私はカタリナ様が大好きだから! 世界中の誰よりも!」

それがカタリナという生きた毒の蜜であろうと、関係ない。破滅フラグを回避するために奔走したカタリナ・クラエスのように、足掻いて足掻いて足掻き続けて、必ず幸せをつかむため。

「だから、お願いです。そんなこと、言わないでください……私は、カタリナ様の泣き顔なんて、みたくないです、から………だか、ら……。」

涙腺が決壊し、カタリナの顔に涙を垂らしていた。
まず、親友だと思っていた女の子に世界中の誰よりも大好きとか言われた衝撃が色々とデカすぎるが、ぶっちゃけカタリナ的にはそっちは色々と後回しにしよう案件として脳内の片隅に追いやられる。
でも、その前に。

「ごめんね、メアリ。……私らしくもなく、変なこと考えてた。みんな苦しんでて、私は出来ることなんてほどんどなくて、それで……でも、さっきのメアリのお陰で、ちょっと調子取り戻したかも。」

「……カタリナ様!」

その言葉に、メアリは満面の笑みになった。好きの返答は返されなかったが、今はそれで十分だったから。


「……でもその前にさ。手、離してくれない? このままじゃ起き上がれないから。それと、リュージさんに思いっきり見られちゃってるし、その。」

「………あっ。」

「おーい、気が済んだか?」

しまった、とメアリが口を開くももう遅い。先程の縺れは終始リュージに見られていた。と言っても肝心のリュージは途中から心情が虚無に満ちていたため特に気にしていなかったのだが。

「メアリのやつ、突然走り出しやがったと思いきや……って何してんだてめぇ。」

「……この光景は見なかったことにした方が良いのかな、カタリナさん?」

「………あ、琵琶坂さん。無事だったんです、ね……あああああああああああああああああ!?」

さらに、途中からメアリを追いかけてやってきたらしき琵琶坂永至、そしてシグレ・ランゲツにも見られたことを理解し、カタリナは絶叫した。

◯ ◯ ◯

「なるほどね、ということは僕が君たちに合流できたのは一種の幸運なのかもしれないな。」

「そのようだな、あかりもカタリナも、元々あんたを探していたから、こちらとしては手間が省けて助かった。」

琵琶坂からの話で、あの焼け野原において琵琶坂永至視点での情報を得ることが出来た。
――元凶である安倍晴明は、首輪の爆破によって死んだこと。
――メアリ・ハントとは一触即発に為りかけたが何とか穏便に事を治めることに成功したこと。

「………。」

「カタリナ様……。」

琵琶坂はそれ以上は何も言わなかった。だが、ミカヅチが死んだということ自体は既に放送でわかっている。恐らく相打ちの際に晴明の首輪の衝撃が入ってそれが起爆したのかもしれない、とカタリナの頭の中ではそう考えてた。
リュージと琵琶坂の会話を聞き流しなら、琵琶坂に対して目線をそことなく向けるのはシグレ・ランゲツ。これは当人のカンというやつであるが、どうにも胡散臭い。メアリ・ハントとは別の意味で、だ。
最も、琵琶坂が嘘をついていないことは、リュージの嘘発見器(トゥルーオアライ)が証明しているため、余計ないざこざを防ぐのも踏まえてその事は言及しなかったのだが。

「……詳しい話は改めて岩永さんと合流してからで良いだろう。まずは別の所で僕たちを探している岩永さんとあかりさんと合流することにしようか。」

「わかりました琵琶坂さん。それに、メアリにもあかりちゃんの事紹介しないと。」

「あかり、ちゃん……? カタリナ様、もしかしてまた新しいお友達が出来たのでしょうか?」

「うん、まあ……友達って認識で良いわ。武偵っていう人を護る仕事してる人。あの娘がいなかったら、今頃私は死んでたかもしれないから、そういうのも含めて命の恩人みたいな娘かな?」

「……へぇ。」

一先ずは岩永たちと合流する方針へと決まった際、カタリナが零したあかりという少女の存在に眉をひそめるメアリ。
あの焦土の痕跡を鑑みるに、カタリナ・クラエスが戦場で生き残る、というには余りにも過酷な戦場だったことは容易に想像できる。だからこそ、あかりなる少女には感謝こそすれど、警戒はしなければならなかった。
もしも、彼女もまた破滅フラグにかかわるような存在であるならば、この手で始末しなければならなかったからだ。そんな事を考えていた矢先だった。


「―――こりゃ、急いだほうが良いかもな。」

真っ先に反応したのはシグレ・ランゲツだ。研ぎ澄まされた直感が、"それ"の存在を察知することが出来た。

「シグレ様、一体何が―――!?」

メアリが訪ねようとした直後、向こう側で爆音が鳴り響き、それが衝撃となってこちら側まで届くほどに。

「おいおい、一体何がどうなってやがるってんだ?」

「そんなこと言ってる場合じゃないって! 琴子ちゃんとあかりちゃんが心配!」

「カタリナさんの言う通りだ、今は何も考えず音の方向へ向かおう。メアリもそれでいいかな?」

「カタリナ様が向かう所、私の向かう所でもありますので異論はありません。」

衝撃が収まり、それぞれは同じ場所へ向かう。そしてただ一人、シグレだけは。

(……どうやら、久しぶりにやりがいのある相手と交えられそうだな、こりゃ)

剣士としてのカンが囁く、強敵の予感と気配に心躍らせるのであった。

◯ ◯ ◯


岩永琴子が目の当たりにしたのは、黒い太陽と形容せざる得ない、何かだった。
悪魔の如き大翼、蜥蜴の如き尻尾。妖しく輝く血石色の瞳。

"何か"が落ちてきた中心地は、もはやクレーターのごとき大穴が出来ていた。
もし、あかりがこちら側へやってきた際に、こちらの身柄を無理やり別方向へ飛ばさなければどうなっていたか。
"何か"の姿は、アルシエルか、アバドンか。そう言表すに相応しい漆黒だった。
それは、女の姿だった。女、と言うよりは血に飢えた獣。禍の擬人化。もしくは大地に降り立った禍津日神(まがつひのかみ)の具現と呼ぶべきか。

「……なに、これ。」

そして間宮あかりもまた、"女"の姿に、絶句していた。
ヒイラギイチロウ、ヴライ、ミカヅチ、安倍晴明。彼女もこの殺し合いの中で数多の強者を目の当たりにしてきた。だが、これは違う。余りにも次元が違いすぎる。
そう錯覚させるに十分すぎる、瘴気にも見た邪気が、岩永琴子にはっきり感じ取れる程に。
まるで、邪悪が人の形をなした、人間と認めてはならない、禍津の塊だった。

「……誰ですか、あなたは?」

岩永琴子は問う。震える両手を抑えながら、化け物の名を問う。
血色の眼の輝きが、岩永を見据え、女は静かに答える。口を開くだけで、岩永琴子と間宮あかりは、重りを担いだような錯覚に襲われる、それほどまでに、その女は、規格外であり。

『私は魔王―――魔王ベルセリア。岩永琴子、あんたには私達の所に来てもらう。拒絶するなら、ただ黙って死ね』

ただ一言、選択の余地などない、慈悲など存在しない宣言。
魔王ベルセリア、かつてベルベット・クラウであった女は、ただ冷酷に、冷徹に二人を見下ろしていた。

【D-3/昼/焼野原/一日目】
【魔王ベルセリア(ベルベット・クラウ)@バトルロワイアル -Invented Hell-(テイルズオブベルセリア)】
[状態]:魔王化、精神汚染?(小・進行中)
[服装]:いつもの服装
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考]
基本:他の参加者共を喰らって―――――
0:――私は、魔王ベルセリアだ。
1:夾竹桃、麦野沈利と共に行動する。――まだ利用できる以上は――。
2:岩永琴子、もしくはμかテミス関係者である参加者の誘拐
3:■■■■■■(ブチャラティ)、絶対に許さない、殺す。
4:白い悍ましいモノ(ライフィセット)は必ず殺す
5:そういえば鷹捲の件も頼まれていたわね……
※:■■に■■を■げる。そして■は■■■る。
[備考]
※牢獄でのオスカー戦後からの参戦です
※3人でアイテムを結成しました
※恐らく『絶対能力者』へ到達しました。恐らく『その先』にも到達する可能性があります。
※夾竹桃の知っている【鬼滅の刃、虚構推理、緋弾のアリア、ドラゴンクエストビルダーズ2、新ゲッターロボ、ダーウィンズゲーム、東方Project、とある魔術の禁書目録、スタンド能力、うたわれるもの、Caligula】の世界観について大まかな情報を共有しました。

※複合能力 『災禍顕現』を習得しました。本人の拡大解釈を以て穢れを様々な形として行使できる能力です。
※ 『災禍顕現』を行使しすぎた場合、その末路として、ベルベット・クラウという情報が魔王ベルセリアに呑み込まれ消失する危険性を孕んでいます。
その場合、真に『魔王ベルセリア』と呼ばれる存在が、本当の意味で誕生することになるでしょう。
※魔王化の影響で、思考の変化及び記憶の損傷が見られています。現状においてはアバル村の記憶の大半が破損し思い出せなくなり、夢で聞こえた唄に関する記憶に関する情報に塗りつぶされました。
※彼女の中で、アルトリウスの情報が徐々にブチャラティへと置換されていってます。さらなる経過でアルトリウスのことを完全に忘れる可能性があります。

【間宮あかり@緋弾のアリアAA】
[状態]:精神疲労(大)、全身に電撃のダメージ(大)、疲労(絶大)、左中指負傷(縦に切断、包帯が巻かれている)
[服装]:いつもの武偵校制服
[装備]:スターム・ルガー・スーパーレッドホーク@緋弾のアリアAA
[道具]:基本支給品一色、不明支給品2つ
[思考]
基本:テミスは許してはおけない。アリア先輩たちが心配
0:カタリナ達と共に生存者を探す。
1:『武偵』のままだと、誰も護れない...?それでも私は、武偵であり続けたい。
2:ヴライ、マロロを警戒。もう誰も死んでほしくない
3:アリア先輩、志乃ちゃんを探す。夾竹桃は警戒。
4:『オスティナートの楽士』と鎧塚みぞれを警戒。
[備考]
アニメ第10話、ののかが倒れた直後からの参戦です

【岩永琴子@虚構推理】
[状態]:健康、無意識下での九郎との死別への恐れ
[服装]:いつもの服、義眼と義足
[装備]:赤林海月の杖@デュラララ!!
[道具]:基本支給品、文房具(消費:小)@ドラゴンクエストビルダーズ2、ランダム支給品1(岩永琴子確認済み)
[思考]
基本:このゲームの解決を目指す
0:……あなたは、誰ですか
1:カタリナ、あかりと共に生存者を探す。
2:九郎先輩との合流は……
3:紗季さん……
4:首輪の解析も必要です、可能ならサンプルが欲しいですが……
5:オスティナートの楽士から話を聞きたいですね
6:カタリナに少し違和感
[備考]
※参戦時期は鋼人七瀬事件解決以降です。
※アリアから彼女が呼ばれた時点までのカリギュラ世界の話を聞きました。
※この殺し合いに桜川六花が関与している可能性を疑っています。
ただし、現状その可能性は少ないと思っています。
※リュージからダーウィンズゲームのことを知っている範囲で聞きました。
※夾竹桃・ビルド・隼人・リュージ・アリアと共に【鬼滅の刃、虚構推理、緋弾のアリア、ドラゴンクエストビルダーズ2、新ゲッターロボ、ダーウィンズゲーム、東方Project、とある魔術の禁書目録、スタンド能力、うたわれるもの、Caligula】の世界観について大まかな情報を共有しました。
※今の自分を【本物ではない可能性】、また、【被検体とされた人間は自ら望んだ者たちである】と考えています。
※カタリナとあかりのこれまでの経緯を聞きました。

【冨岡義勇@鬼滅の刃】
[状態]:疲労(大)、精神的疲労(中)、全身にダメージ(大)、気絶
[服装]:いつもの隊服
[装備]:はやぶさの剣@ドラゴンクエストビルダーズ2
[道具]:基本支給品一式、不明支給品2つ(本人確認済み)
[思考]
基本:テミスとμを倒す
0:気絶
1:鬼舞辻無惨に会ったら殺す
2:仲間(妖夢、錆兎、煉獄)死亡による意気消沈
[備考]
※無限城に落とされる直前からの参戦です
※毒消し薬、消化促進薬を摂取しました。

【リュージ@ダーウィンズゲーム】
[状態]:健康
[服装]:軍服
[装備]:イケPの二丁拳銃@Caligula Overdose -カリギュラ オーバードーズ-
[道具]:ポルナレフの双眼鏡@ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風、不明支給品0~1
[思考]
基本:???
0:岩永とあかりの所へ向かう。……一体何が起こりやがった?
1:岩永琴子と行動する。とりあえず会場の目ぼしい建物を巡る。
2:アリアの仲間、ジョルノ、カナメ、レイン、桜川九朗、メビウスの関係者を探す。
[備考]
※参戦時期は宝探しゲーム終了後です。
※この世界をメビウスのような「フィクション」だと思っています。
※夾竹桃・ビルド・琴子・隼人・アリアと共に【鬼滅の刃、虚構推理、緋弾のアリア、ドラゴンクエストビルダーズ2、新ゲッターロボ、ダーウィンズゲーム、東方Project、とある魔術の禁書目録、スタンド能力、うたわれるもの、Caligula】の世界観について大まかな情報を共有しました。
※『今の自分が本物ではない』という琴子の考察を聞きました。
※カタリナとあかりのこれまでの経緯を聞きました。
※琵琶坂のこれまでの経緯を聞きました。

【琵琶坂永至@Caligula Overdose -カリギュラ オーバードーズ-】
[状態]:顔に傷、全身にダメージ(中~大)、疲労(中)、鎧塚みぞれと十六夜咲夜に対する強い憎悪、背中に複数の刺し傷、左足の甲に刺し傷
ゲッター線による火への耐性強化、火傷(中)、痣@鬼滅の刃
[服装]:半裸、ズボンは辛うじて原型をとどめている。
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0~1、ゲッター炉心@新ゲッターロボ、絹旗の首輪
[思考]
基本:優勝してさっさと元の世界に戻りたい
0:とりあえず服を探すか。
1:あかりと岩永のところへ向かう、どう考えても碌な予感がしない
2:このメアリ・ハントとかいう同族のようなイカれ女、こいつもあかりやカタリナ同様利用する
3:鎧塚みぞれは絶対に殺してやる。そのために鎧塚みぞれの悪評をばら撒き、彼女を追い詰める
4:あのクソメイド(咲夜)も殺す。ただ殺すだけじゃ気が済まない。泣き叫ぶまで徹底的に痛めつけた上で殺してやる
5:クソメイドと一緒にいた白塗りの男(マロロ)も一応警戒
6:他の帰宅部や楽士に関しては保留
7:他に利用できそうなカモを探してそいつを利用する
8:クソメイドの能力への対処方法を考えておく
9:なんだこのシグレとかいうやつ、あの女の苦労が少しわかった気がする
[備考]
※帰宅部を追放された後からの参戦です
※痣@鬼滅の刃が発現したため、身体能力が伸びた代わりに、寿命が著しく縮みました。
琵琶坂は二五歳を超えているので、出しっぱなしにしなくても恐らく二日が限度でしょう。

【メアリ・ハント@乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…】
[状態]:健康、己が願いを自覚、鋼鉄の決意、カタリナのファーストキスゲット
[服装]:いつもの服装
[装備]:プロトタイプ@うたわれるもの3 二人の白皇
[道具]:基本支給品一式、エレノアの首輪、カタリナ・クラエスのメモ手帳@はめふら
[思考]
基本:優勝してカタリナ様を破滅から救う
1:カタリナ様と一緒に行動
2:カタリナ様の破滅に繋がる連中(ジオルド)は始末する
3:間宮あかり、カタリナ様を守ってくれたのは感謝するけど、もしもの時は……
4:こいつ(琵琶坂)は様子見。まあお互い利用するつもりなのでそこは別にいい。
5:ミナデイン砲のトリガーとなるオーブを探す
[備考]
※魔法学園入学前からの参戦です

【シグレ・ランゲツ@テイルズ オブ ベルセリア】
[状態]:右腕、背中に火傷(小)、迫る戦いの予感への高揚(大)
[服装]:普段着
[装備]:七天七刀@とある魔術の禁書目録、クロガネ征嵐@テイルズオブベルセリア
[道具]:基本支給品、二人の白皇、ランダム支給品0~2
[思考]
基本方針: 帰る。號嵐・真打を探す。
0:敵なら斬る。強い剣士なら更に良い。敵意がないなら斬らない。
1:災禍の顕主一行(ベルベット、ライフィセット、ロクロウ)とブチャラティは襲わず先にマギルゥとの契約を話す。ただしそれでも襲ってきた場合は別。
2:轟音の中心地へ向かう、久しぶりに楽しめそうだ
3:こいつ(メアリ)何なんだ?
4:こいつ(琵琶坂)どうにも怪しいが、まあその時はたたっ斬りゃいいだけか。
5:ついでに心水(酒)もほしい。
[備考]
※キララウス火山での決戦前からの参戦です。

前話 次話
龍は吼え、影は潜む 投下順 英雄の唄 ー序章 introductionー

前話 キャラクター 次話
嘘と真 カタリナ・クラエス 明日之方舟(ArkNights)-黎明前奏-
嘘と真 間宮あかり 明日之方舟(ArkNights)-黎明前奏-
嘘と真 富岡義勇 明日之方舟(ArkNights)-黎明前奏-
嘘と真 リュージ 明日之方舟(ArkNights)-黎明前奏-
嘘と真 岩永琴子 明日之方舟(ArkNights)-黎明前奏-
未来戦線異常アリ 琵琶坂永至 明日之方舟(ArkNights)-黎明前奏-
未来戦線異常アリ メアリ・ハント 明日之方舟(ArkNights)-黎明前奏-
未来戦線異常アリ シグレ・ランゲツ 明日之方舟(ArkNights)-黎明前奏-
Revive or Die Again(後編) ベルベット・クラウ 明日之方舟(ArkNights)-黎明前奏-
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