「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 滝夜叉-08

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
「うー、トラックー!」
「トラック?……あら」

 うーうー、窓からビルの入り口を見下ろしてそう言う少年の言葉に、少年の父親もその様子を見た
 何やら、色々と食材を載せた軽トラックが、ビルの入り口付近に止まっていて…なにやら、傍らで困っている人影が

「あの人も、将門様がお呼びになったお客様かしら?」
「お客さん?うー?」
「…う~ん、どうだろうな」

 よく日焼けした青年も一緒にその様子を見下ろし、首をかしげる
 …何分、どれだけの数が招待されたか、どれだけの人数がやってくるか
 ……そして、招待客の顔も、まったくわからないのだから

「少し、様子を見てくるわね」
「大丈夫か?」

 …一応、少しは警戒している青年の言葉に
 あら、と少年の父親は微笑む

「大丈夫よ、一応、銃も持っていくもの」
「うー!パパは大丈夫ー!うーうー!」

 少年も元気にそう言うものだから、青年も止める訳にはいかず
 少年の父親は、銃を片手にビルの入り口へと向かった


「あなたも、将門様に招待されたの?」
「え?……あぁ、はい」

 突然、彼に話し掛けられ、男性は困惑しているようだった
 廃ビルから、突然、ライフル銃を持った水っぽい服装の女性…に見える人物が出てきたのである
 普通は、驚くだろう

「そのトラックの荷物は?」
「差し入れですけど…どう運んだらいいものか、と思って」

 あらあら、と彼は声をあげる
 お客様、で正解だったようだ
 銃を持ってこなくても、良かったか

「手伝いましょうか?何だったら、人手を呼びますし」
「あぁ、助かります」

 それじゃあ…と、彼は軽トラックに近づく
 そして、気軽に米袋に手を伸ばした

「あ、それは重たいからやめた方が…」

 ひょいっ

「どうかなさった?」
「……いえ、何も」

 軽々、30キロはありそうな米袋を片手で担いだ彼の様子に、男性が一瞬、固まったように見えたが
 さほど気にせず、彼は米袋を担いで運んでいくのだった


 終わっちまえ






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