18 花房と角田
☞ 「罪深い赤薔薇の花子さんとかの人 ◆7JHcQOyXBMim」さんの連載「次世代の子供達」、
甲虫弾丸 から
俺達は東区中学の敷地内にいた
花束野郎とワイルド野郎の後についていく
花束野郎とワイルド野郎の後についていく
やがて彼らは立ち止まった
校舎の壁際に花やぬいぐるみが捧げられていた
その意味を、理解する
花束野郎は静かに膝をつき、手を合わせていた
俺もそれに倣う
目を閉じて献花されたその場に、頭を下げる
目を閉じて献花されたその場に、頭を下げる
ある日、突然友人がいなくなる
そしてそれが悪意に因るものだと知れる
日常が、ある日を境に、抉り取られ、侭に置かれる
そしてそれが悪意に因るものだと知れる
日常が、ある日を境に、抉り取られ、侭に置かれる
三年前のある日
その事件の“後”を生きる者達にとって
それは決して、過去の出来事などでは無い
取り返しのつかない結果が、未だに現在へ引き続いている
その事件の“後”を生きる者達にとって
それは決して、過去の出来事などでは無い
取り返しのつかない結果が、未だに現在へ引き続いている
この場がそう語っている
不意に頭の中をアイツの後姿が掠めていった
九宮空七
俺の手の届かない何処かで命を落とした、そう言われているアイツ
俺の手の届かない何処かで命を落とした、そう言われているアイツ
彼女の祈りの声が、耳元で聞こえた気がした
俺にそれを口にする資格があるのか、未だに分かっていない
ただ、犠牲者の冥福を祈らずには居られなかった
ただ、犠牲者の冥福を祈らずには居られなかった
(――全能の神、大なる憐憫(あはれみ)を以て
我らが愛する此の者の霊魂(たましひ)を召し給ひたれば――)
我らが愛する此の者の霊魂(たましひ)を召し給ひたれば――)
アイツの言葉を、俺は胸の中で繰り返していた
どうも視線を感じる
相手は誰だか分かっている、ワイルド野郎の方だ
どうやら最初に会ったときから俺のことを警戒しているらしい
相手は誰だか分かっている、ワイルド野郎の方だ
どうやら最初に会ったときから俺のことを警戒しているらしい
それもそうだ
相手は「組織」所属だ
こちらを警戒しない理由がない
相手は「組織」所属だ
こちらを警戒しない理由がない
まあこっちだって警戒してるんだけどね
「あぁ、そうだ。慶次」
おもむろに花束野郎が立ち上がった
祈りを済ませたようだ
祈りを済ませたようだ
「彼女。「繰り返す飛び降り」。やっぱ、まだいるみたいだ
『富士の樹海の自殺者の幽霊が、人間を引き込んで自殺させる』からは解放されてるようだが
完全に『繰り返す飛び降り』になっちまってるみたいだ」
『富士の樹海の自殺者の幽霊が、人間を引き込んで自殺させる』からは解放されてるようだが
完全に『繰り返す飛び降り』になっちまってるみたいだ」
「あ?……あぁ、目撃情報あると思ったら、やっぱりそうか」
うん
「繰り返す飛び降り」、そして「樹海に引き込む自殺者」ね
どっちとも怪談系のAN、都市伝説のお話だね
どっちとも怪談系のAN、都市伝説のお話だね
なんでこんな当たり前な風に、しかも俺の前で話し始めたんだろうね
花束野郎に視線を向けた
「人を襲っていないにしても、後で穏健派辺りが様子見した方が……って、おい」
流石だワイルド野郎
だが、声色からして演技では無いらしい
だが、声色からして演技では無いらしい
それかよっぽどの演技派なのか
「都市伝説関係者以外の前で、都市伝説の話するな、ってか? 大丈夫だって、そいつも契約者みたいだし」
どの時点で見抜いていたのかな?
流石は「組織」所属の実力者ってわけか
てか、なんでこのタイミングでこんなこと言い出したんだ?
流石は「組織」所属の実力者ってわけか
てか、なんでこのタイミングでこんなこと言い出したんだ?
「それがわかる、って事はやっぱり『組織』の契約者……」
あれ?
今の、俺の声だよな?
俺が喋ったんだよな? ――何やってんだ俺は!?!?
今の、俺の声だよな?
俺が喋ったんだよな? ――何やってんだ俺は!?!?
ま、待て
やばいやばいやばい
うっかりにも程があるぞ!?
やばいやばいやばい
うっかりにも程があるぞ!?
今のは失言どころじゃない
俺も契約者、さもなくばAN関係者ですと白状したようなものだ!
俺も契約者、さもなくばAN関係者ですと白状したようなものだ!
どうする?
どうする、俺!?
どうする、俺!?
「え、違うけど」
「えっ?」
「えっ?」
「えっ?」
「えっ?」
はい?
「こいつ、契約者じゃねぇぞ。『組織』所属でもないし」
ワイルド野郎は何やら呆気に取られたような顔をして、そんなことを告げてきた
「うん。俺、器小さすぎて契約一切できない
『薔薇十字団』の『先生』から太鼓判押されたレベルで器極小だから無理」
『薔薇十字団』の『先生』から太鼓判押されたレベルで器極小だから無理」
おいこら花束野郎!
いきなり何を言い出しやがる!?
いきなり何を言い出しやがる!?
落ち着こうか、自分
今、こいつ何と言った?
今、こいつ何と言った?
『薔薇十字団』と『組織』は今だけ無視だ
“器”が小さいから、契約ができない、だって?
“器”が小さいから、契約ができない、だって?
つまり、自分は契約者じゃない
そう言いたいわけか、この花束野郎
そう言いたいわけか、この花束野郎
「疑いの眼差し向けられても、それが事実だよ
都市伝説の事は色々把握しているが、契約しちゃいない」
都市伝説の事は色々把握しているが、契約しちゃいない」
花束野郎は肩をすくめる
まるで俺の心を先読みしたかのようなタイミングだな
まるで俺の心を先読みしたかのようなタイミングだな
いいぜ? 乗ってやろう
仮にあんたが「契約者」じゃ無いとしよう
さらに譲って、「組織」所属でも無いとしよう
仮にあんたが「契約者」じゃ無いとしよう
さらに譲って、「組織」所属でも無いとしよう
じゃあ何故
何故、俺が契約者だと知ったんだろうな?
怪しいなあ
すごく怪しいなあ
もう一度、感覚を開いてみた
おや
今は人間の、非契約者のニオイがするな
お前ニンゲンか!! 美味そうだな!! 喰っちまうど!! ヒャハッ!!
勿論ふざけている場合じゃない
一応、非契約者とはいえ“波”を隠蔽する技術自体は身に付けられる
だがコイツの場合、最初は全く“波”を知覚させず、今だと非契約者の“波”を放出している
完全に“波”を遮蔽するよりも、特定の“波”だけを隠蔽して、只の人間を装うのは難易度が高い筈だ
だがコイツの場合、最初は全く“波”を知覚させず、今だと非契約者の“波”を放出している
完全に“波”を遮蔽するよりも、特定の“波”だけを隠蔽して、只の人間を装うのは難易度が高い筈だ
コイツも“波”が読めるのか?
だとしたら仮に、「契約者」じゃないとしても納得がいくし
「契約者」だが俺相手に嘘を吐いていると取ってもおかしくはない
だとしたら仮に、「契約者」じゃないとしても納得がいくし
「契約者」だが俺相手に嘘を吐いていると取ってもおかしくはない
もしかして、「俺(花束野郎)はお前(つまり俺)より格上だ」という言外のアピールだろうか
だったら何故俺に対してそこまでするんだ?
まさか、コイツ――
だったら何故俺に対してそこまでするんだ?
まさか、コイツ――
「――『三年前』、ここで起きた事件。その事を、知りたいか?
表向き、ニュースで報道されたような事じゃない、真実を」
表向き、ニュースで報道されたような事じゃない、真実を」
「何故、俺がそれを知りたいと?」
「どうせ、『狐』絡みだろ? 卒業生でもないようなのに、この学校の様子確認してたの」
はい、出ました
「狐」。テストに出る重要ワードですねー
「狐」。テストに出る重要ワードですねー
だからなんでお前が俺の考えてることを読んでるんだよ!?!? この花束野郎!!!!
確かに俺は「狐」の情報について欲している
何故そんなことまで悟っているんでしょうね、彼は
何故そんなことまで悟っているんでしょうね、彼は
怪しいなあ
すごく怪しいなあ
本心を白状するとちょっと怖いよ、彼
「俺は、あの事件の当事者だし……今も『狐』絡みに首を突っ込んでいる。だから、話せるよ」
「……おい。そんな無警戒に話していいのか」
「……おい。そんな無警戒に話していいのか」
そうだそうだ!
無警戒過ぎるだろ!!
心の中だけでワイルド野郎に賛成する
大体何を考えてるんだろう、この花束野郎
無警戒過ぎるだろ!!
心の中だけでワイルド野郎に賛成する
大体何を考えてるんだろう、この花束野郎
なんだか、俺の目の前に極太の釣り針をぶら下げているような
そんなことをされてる気分だ
そんなことをされてる気分だ
「大丈夫だって。こいつは『狐』に誘惑はされてない
味方は多いにこしたことはないし、こっちでわかってる『狐』絡みの情報渡しておけば、被害も減るかもしれないし?」
味方は多いにこしたことはないし、こっちでわかってる『狐』絡みの情報渡しておけば、被害も減るかもしれないし?」
「お前なぁ……」
「それにさ、慶次
『あいつ』がまだ帰ってないようだったら、あいつ呼んで
現場の様子を『再現』してもらえば、何があったかわかりやすく説明できる――」
『あいつ』がまだ帰ってないようだったら、あいつ呼んで
現場の様子を『再現』してもらえば、何があったかわかりやすく説明できる――」
「あいつの協力得るのはごめんだ」
なるほど、ワイルド野郎の名は慶次と言うらしい
しかも話題は俺を放置し怪しげな内容へ移っている
何? 現場の様子の再現? 怪しいなあ、すごく怪しい
しかも話題は俺を放置し怪しげな内容へ移っている
何? 現場の様子の再現? 怪しいなあ、すごく怪しい
「…まぁ、そこら辺の判断も、こいつ次第ってことで」
そして俺に振るわけですね
「……知りたい? 詳しく。当時の「狐」の姿も確認できるかもしれないけど?」
知りたい、主にあんたのことが
聞いてるのか? お前のことだぞ、この花束野郎
聞いてるのか? お前のことだぞ、この花束野郎
何が面白いのか、目の前のこの男は笑いながらそう問い掛けてきた
きゅう、とまるで狐みたいな笑い方するのな、お前さん
ひょっとしてお揚げとか好きじゃないかな?
きゅう、とまるで狐みたいな笑い方するのな、お前さん
ひょっとしてお揚げとか好きじゃないかな?
「あんたのことが知りたいなあ」
こうなりゃヤケだ
「俺か?」
「手を、握ってもいいかな」
「手を、握ってもいいかな」
正直、これを言っていいのか、迷った
だがここまで来て「狐」について知りたくないかと誘惑してきたわけだ
だがここまで来て「狐」について知りたくないかと誘惑してきたわけだ
まずは目の前のコイツが何者なのか
嘘を吐いていないのか、話はそれからだ
嘘を吐いていないのか、話はそれからだ
「握手、してもいいかな」
花束野郎は笑顔のまま、無言で手を差し出してきた
「おい、ちょ」
ワイルド野郎が凄い表情をしている
俺と花束野郎を交互に見ているが、何だ?
何だか俺を危ない人を見るような目で睨んでいるな
俺と花束野郎を交互に見ているが、何だ?
何だか俺を危ない人を見るような目で睨んでいるな
言っとくが、俺は危険人物でも何でも無いぞ
怪しいのはあんたらの方だ!
怪しいのはあんたらの方だ!
野郎の手を叩くように手を掴む
握手だ
「――ッ!?」
……嘘だろ!?
マジかよ、本当にコイツ嘘を吐いて無かったのか!?
マジかよ、本当にコイツ嘘を吐いて無かったのか!?
端的に述べるとコイツの“回路”は閉じていた
何が言いたいかっていうと、コイツは契約者じゃない
しかも、過去に契約していたわけでも無い
何が言いたいかっていうと、コイツは契約者じゃない
しかも、過去に契約していたわけでも無い
契約したことがあるなら“回路”は開いたままだ
流石に“回路”の偽装についてまでは、俺の知る限り考えられない
流石に“回路”の偽装についてまでは、俺の知る限り考えられない
待って、本当に嘘吐いてなかったわけかよ!?
しかも、だ
「組織」所属ならある筈の特有の臭気も、無い
コイツは「組織」に所属している関係者というわけでも無い、そういうことか
「組織」所属ならある筈の特有の臭気も、無い
コイツは「組織」に所属している関係者というわけでも無い、そういうことか
だとしたら色々と不可解だ
何故、俺が契約者だと見抜いた?
“波”読みだけできる非契約者だってことなのか?
だとしたら何故、俺が「狐」について探っていることを知っていた?
何故、俺が契約者だと見抜いた?
“波”読みだけできる非契約者だってことなのか?
だとしたら何故、俺が「狐」について探っていることを知っていた?
信じたくはないが、まさか天性レベルの直観か何かで見抜いていたのか?
目を、見る
野郎も俺から目を逸らさなかった
野郎も俺から目を逸らさなかった
何考えてるのかよく分からない目だ
俺の偏見だが、心に闇を飼ってそうだ
正直こんな状況じゃなきゃ友達になりたい――なりたくないよ! 怖いよ!
俺の偏見だが、心に闇を飼ってそうだ
正直こんな状況じゃなきゃ友達になりたい――なりたくないよ! 怖いよ!
花束野郎が、にやりと笑った気がした
“信じてくれていいぜ”
そんな言外のメッセージを受け取る
“信じてくれていいぜ”
そんな言外のメッセージを受け取る
まるで俺を試すかのように
手を、離した
ワイルド野郎の視線が痛い
今やワイルド野郎は完全に変質者を見るような目つきで俺を凝視していた
今やワイルド野郎は完全に変質者を見るような目つきで俺を凝視していた
やめろ、そんな目で俺を見るな
「で、どうする?」
花束野郎は先程と変わらぬ笑顔だ
お前さん余裕綽々だな、緊張とかいう言葉と無縁じゃないかな?
お前さん余裕綽々だな、緊張とかいう言葉と無縁じゃないかな?
そうだな
花束野郎は、俺さえ良ければ「狐」の情報を話すと、そう誘う
花束野郎は、俺さえ良ければ「狐」の情報を話すと、そう誘う
そして、「三年前」にここで起こった事件の真実も教えてやる、そう誘う
花束野郎は明言はしていないが、口振りからしてどうやら「狐」が事件に関わっているようだ
花束野郎は明言はしていないが、口振りからしてどうやら「狐」が事件に関わっているようだ
(受け取る代償として、対価を払わないと、いけない。あなたは、そう考えている)
(だから、訊きたいのに、何も、訊けずにいる)
(だから、訊きたいのに、何も、訊けずにいる)
あの日、高奈先輩に言われた言葉だ
そうだ、先輩と友達になったあの日、俺は掴んだ筈だ
そうだ、先輩と友達になったあの日、俺は掴んだ筈だ
自分から動かなければ何も得られないんだ、と
その上で、だ
まず、ワイルド野郎の方を見やる
「組織」所属の怖い奴だ、マイナス一点
まず、ワイルド野郎の方を見やる
「組織」所属の怖い奴だ、マイナス一点
次に花束野郎だ
相変わらずの笑顔だな、てかそれが普段の顔か?
嘘は吐いていない、っぽいんだが何だか怪しすぎる、マイナス一点
相変わらずの笑顔だな、てかそれが普段の顔か?
嘘は吐いていない、っぽいんだが何だか怪しすぎる、マイナス一点
……話だけ聞いておこうかな?
事件の話の方は、なんか再現とか言ってたが
それが実際には精神干渉系能力だったりすると危ないよな
事件の話の方は、なんか再現とか言ってたが
それが実際には精神干渉系能力だったりすると危ないよな
ああとも、自衛の心得ってやつだ
「分かった」
息を吐く
「俺は『狐』について知りたいんだ」
「何故だ」
「何故だ」
ワイルド野郎の声は何処か鋭い
「俺を振った初恋の人の、仇……それが『狐』、って言ったら理解してもらえる?」
ワイルド野郎は黙って俺を睨んでいる
実はこれ、自分で言っててかなり恥ずかしい
神社で高奈先輩と話したときもそうだったが、なんだよ俺
まだ空七に未練たらたらじゃねえか、何というか恥ずかしくなってきた
実はこれ、自分で言っててかなり恥ずかしい
神社で高奈先輩と話したときもそうだったが、なんだよ俺
まだ空七に未練たらたらじゃねえか、何というか恥ずかしくなってきた
「話を聞けるだけ聞かせてよ」
「決まりだな」
「決まりだな」
花束野郎は笑顔のままだ
ただ何だろうか、どこか嘲るような色が混じっているのは気の所為か?
果たして俺の気の所為だろうか? 俺が単に自意識過剰になってるだけか?
ただ何だろうか、どこか嘲るような色が混じっているのは気の所為か?
果たして俺の気の所為だろうか? 俺が単に自意識過剰になってるだけか?
笑われてる気がする
恥ずかしい
恥ずかしい
「『三年前』の事件についてはどうする?」
事件の再現にまで付き合うか、という問いか
それについては、悪いが断らせてもらうぜ――
それについては、悪いが断らせてもらうぜ――
「その話さ、わたしも混ぜてくれない?」
咄嗟に、声のした、横へ振り向く
女の子が立っていた
先程の、女の子だった
頭から血を流している女の子
この中学の制服を着ているが、もう人間では無い存在
女の子は、普通に話し掛けてきた
「それさ、上の飛び降りの話でしょ? わたしも知りたい」
女の子の、目を見る
先程とは違う、その表情は虚ろでは無い
彼女は、目に光を宿していた
「君さ」
そう言いながら、女の子は花束野郎を指差す
「うちの後輩でしょ?」
続いて、俺を見た
「君は、他所の中学?」
最後にワイルド野郎を眺める
「君は、……うーん」
「あ゙……!?」
「あ゙……!?」
ワイルド野郎はえらい表情で女の子を睨んでいた
半身で身構えている
半身で身構えている
何考えてんだワイルド野郎!?
人間では無いといえ、年下の女の子相手に凄むとか最低だぞ!?
人間では無いといえ、年下の女の子相手に凄むとか最低だぞ!?
いやまあ、警戒するのは分かりますよ?
あ、待てよ
「なあ、いいか?」
俺は花束野郎に持ち掛ける
「この女の子も一緒に再現を見せてくれるって言うなら
そっちの方も、漏れなく俺も付き合うけど、どうする?」
そっちの方も、漏れなく俺も付き合うけど、どうする?」
どうなんだ、おい
これは完璧に予想外の事態だよな?
さあどうする花束野郎? どうするんだ?
これは完璧に予想外の事態だよな?
さあどうする花束野郎? どうするんだ?
「いいけど?」
「えっ」
「えっ」
彼の即答を、思わず聞き返す
花束野郎は笑顔のままだ
なんでこんなに余裕なんだ、コイツ
なんでこんなに余裕なんだ、コイツ
納得がいかない
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