「うー!将門様、めーしゅさま連れて来たよー!」
「あぁ、よくやった」
「あぁ、よくやった」
少年は将門に頭を撫でられて、うー、と嬉しそうに笑う
少年の頭を撫でる将門の表情は、まるで子供を褒める父親の、それ
ひとしきり頭を撫でられた後、少年は満足したのか、てちてちとこの場を離れていく
少年の頭を撫でる将門の表情は、まるで子供を褒める父親の、それ
ひとしきり頭を撫でられた後、少年は満足したのか、てちてちとこの場を離れていく
「私に、何かご用でしょうか?」
「用がなければ呼ばぬ」
「用がなければ呼ばぬ」
…まぁ、その通りなのだが
さて、と盟主は考え込む
さて、と盟主は考え込む
「どうなさったのですか?…ジュースと果実酒の瓶をごちゃ混ぜにしたり、普通の料理の横にさり気なくゲテモノ料理を置いたのはまずかったですか?」
「いや、それは面白いから問題ない」
「いや、それは面白いから問題ない」
きっぱり、言い切る将門
それはそれで大問題である気がするのだが、この祟り神、そんな事はカケラも気にしていない
むしろ、面白がっている
それはそれで大問題である気がするのだが、この祟り神、そんな事はカケラも気にしていない
むしろ、面白がっている
「それでは……何か?」
「…言わんでも、察しているだろう?」
「…言わんでも、察しているだろう?」
……まぁ、その通りなのだが
「怪奇同盟」の盟主は、小さく苦笑した
「怪奇同盟」の盟主は、小さく苦笑した
「あの男性は、招かれざる客でしたか」
「…あまり、あれとは関わり合いになりたくない」
「…あまり、あれとは関わり合いになりたくない」
ややむすっとした表情で、将門はそう言う
…あれからは、嫌な気配を感じるのだ
死に近しい気配は、むしろ心地よい気配だからよいのだが…
それ以外の、何か不快な気配
そもそも、「夢の国」及び「鮫島事件」に関わった者だけを呼んだのに、それ以外の者まで入り込んでくるのが深いだ、と言うのもあるが
死に近しい気配は、むしろ心地よい気配だからよいのだが…
それ以外の、何か不快な気配
そもそも、「夢の国」及び「鮫島事件」に関わった者だけを呼んだのに、それ以外の者まで入り込んでくるのが深いだ、と言うのもあるが
「あれを、滝夜叉に近づけたくない」
「………は?」
「………は?」
将門の、呟いた言葉に
盟主は、きょとんとした表情を浮かべる
盟主は、きょとんとした表情を浮かべる
「…まさか、ですが。それが一番の理由ですか?」
「そうだが?」
「そうだが?」
それがどうした?と
将門は、当たり前のように言い切った
将門は、当たり前のように言い切った
どうも、この盟主が会場に連れ込んでしまったあの異国の男からは、その手の気配がするのだ
あぁいう輩に、娘に近づいて欲しくない
だからこそ、余計に締め出していたと言うのに…
あぁいう輩に、娘に近づいて欲しくない
だからこそ、余計に締め出していたと言うのに…
「まぁ、彼はしっかりと縛り上げられているので、娘さんの方から近づかない限りは大丈夫だと思いますよ」
「…それなら良いのだがな」
「…それなら良いのだがな」
……あの祟り神とあろうものが、随分と子煩悩なものだ、と盟主は思う
いや、祟り神「だからこそ」そうなのか?
本来、家族と言う存在など存在し得ないはずの都市伝説、祟り神
一家という、家族そのものの形で都市伝説として存在しない限り、本来都市伝説に家族など「ありえない」
いや、祟り神「だからこそ」そうなのか?
本来、家族と言う存在など存在し得ないはずの都市伝説、祟り神
一家という、家族そのものの形で都市伝説として存在しない限り、本来都市伝説に家族など「ありえない」
…将門の場合、数人いたとされる子供のうち、滝夜叉のみが能などで語られた為か、その存在を得た
その、手に入れた家族に、娘に対して…この祟り神は、ここまで甘い
その、手に入れた家族に、娘に対して…この祟り神は、ここまで甘い
「そこまで大切な娘さんでしたら、目の届く場所にずっと置いておけばいいでしょうに」
「縛り付けるつもりはない…親の勝手で、子供を縛り付けるなど、愚の骨頂だろう?」
「縛り付けるつもりはない…親の勝手で、子供を縛り付けるなど、愚の骨頂だろう?」
…まったく、と
もう一度、苦笑する
もう一度、苦笑する
「…とりあえず、お話は終わりですね?」
「あぁ……まぁ、そうだな。だが、折角だ、お前も飲むか?」
「あぁ……まぁ、そうだな。だが、折角だ、お前も飲むか?」
ちゃぷりっ
酒の注がれた杯を、将門は盟主に差し出す
…盟主は、それに対して、やや面白くなさそうに
酒の注がれた杯を、将門は盟主に差し出す
…盟主は、それに対して、やや面白くなさそうに
「…呑めると思います?」
「……くかかかかかかかか!まぁ、無理だろうな、その姿では」
「……くかかかかかかかか!まぁ、無理だろうな、その姿では」
……わかっていて言ったのか
なんとも意地の悪い祟り神だ
なんとも意地の悪い祟り神だ
……こいつの元に運ばれる料理に、こっそりとゲテモノを混ぜてやろうか
そう考えながら盟主は将門から離れていったのだった
そう考えながら盟主は将門から離れていったのだった
終わる