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連載 - 黒服Y-11

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匿名ユーザー

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黒服Y 11


同僚「Yから電話なんて珍しいですね」

彼女は先程、組織の同僚である黒服Yから緊急の用事があるとの連絡を受け、指定された場所へと向かっていた

同僚「確かこの辺りのはず、だけど……いませんね」

待ち合わせ場所に着いたものの、黒服Yの姿は見当たらなかった
辺りを見回していると

「こっちこっち~」

茂みのほうから声がした
用心しつつ近づいて見てみると

ぶかぶかなスーツを着た少女が立っていた

少女「ありがとう同僚、待ってたよ」

同僚「……え? わi、誰…え?」

少女Y「やだなー、黒服Yに決まってるじゃないか。ちょっとマッドガッサーとばったり出くわしちゃってね」

そう言ってニコニコと笑う少女
同僚の戸惑う様子を楽しんでいるのだろう

そして同僚は少女の顔を両手で挟んで観察している

同僚「そ、そう言われれば口調とか、やる気なさそうなとこはYっぽいですね……」

少女Y「近いよ顔が」

同僚「あっ、す、すみません」

同僚は慌てて離れて、その少女を見た
今までは顔を見るときは若干見上げていたが、今は見下ろす形になっている

同僚「(私が160cmちょっとだから……150cmくらい? 20cm以上も背が縮んでますね……)」

よく見れば身につけている物は黒服Yの持っていた物である

少しぶかぶかで片袖の無いシャツは
銃を入れているホルスターを調節してずれないように押さえて
少し丈が短いワンピースっぽくしている
その身体はホルスターで締めているせいでスレンダーな体つきであることはわかる

同僚「あっ! 腕怪我してるじゃないですか」

巻き付けただけのちぎられた袖を解き、適切な処置をしていく

同僚「無茶し過ぎですよ」

少女Y「これでもベートが居たから逃げて来たんだよ」

同僚「どこで遭遇したんですか」

少女Y「たしか、あっちの方のビルのある辺りかな。表通りを歩いてたんだけど少しサb なにか聞こえた気がしてね」

――
――――
――――――

ビルが並ぶ薄暗い道を黒服は歩いていた
黒服は道の先の曲がり角から小さな女の子が出てくるのをみて足を止めた

黒服Y「……ん?」

その女の子は金髪で、ヴェールをまとっていた
確認した瞬間、黒服は道を曲がって走り出した

「あっ肉逃げたー」

黒服Y「ベートとか無理。逃げるが勝ちだ」

不穏な言葉を置き去りにして走る黒服
一瞬だけ振り向いて角から飛び出して来た狼に対して発砲する
弾は狼の前足に当たり、バランスを崩した狼は飛び出てきた勢いそのままに壁に激突した
しかしゴム弾では姿勢を崩す程度しか効果はなく、たいしたダメージは無いだろう

黒服Y「よし、今のうち」

再び前へ向き直したとき、横道にガスマスクを付けた黒づくめの男がいるのが見えた
気づいた時には既にピンク色のガスが放射されていた

急いで反対側に飛びのいたが
間に合わず少し吸ってしまったようだ

着地と同時に黒づくめの男が立っていた場所に向けてピンク色のガス越しに3連射
カエルが潰れたような悲鳴が聞こえる
4発目を撃とうとしたとき、狼男の手によって腕を捕まれた

「おおっと、その辺にして貰おうか? ゴム弾でも痛いからなぁ」

黒服Y「なんか、ゴム弾って知ってて襲ったみたいな感じだね?」

「さぁな。 さてガスは吸ったみてぇだしこのまま持って帰るか?」

狼男が掴んだ腕を上に引っ張り、爪が腕に食い込む

黒服Y「……狼は、さぞ鼻が効くんだろうね」

「あぁ? いきなり何言って……」

黒服は空いた手に持っていた試験管のようなものを、狼男の顔に向かって投げ付けた
試験管に入っていた液体が飛び散り狼男に顔に降りかかる
狼男は割れた試験管から離れようと顔を引いたとき息を吸ってしまった

「なん…のわあああぁぁあ!!」

振りほどいた腕に狼男の爪が引っ掛かり痛みが走ったが黒服は振り返らずに走った
動き出した時に投げた閃光弾が後ろで炸裂する
光がおさまり静かになる頃には黒服はその場から見えなくなっていた

光がおさまった現場
そこで狼男は地面を転げ回っている
「ぬああああ! 鼻が痛ぇ!!」


そこへ反対側の道の階段でボケーっと待機していた男が走ってきた

「うわっ臭っ! 何だこれアンモニアか何かか? 早くそこの水道で洗い流してこいよ」


今度はガスマスクの男のほうへ行くとガスマスクの男は呻いていた
「ぐぅぉぅ……何で見えてないのにピンポイントで股間と鳩尾と首に当たるんだぁ……」

「ガスだした後に動かなかったら見えてなくても一緒だろ」

男はやれやれと言ったふうに溜息をついた
自分は待機していただけで何もしていないのだが

黒服Y「あ~ダメだな、頭がぼーっとしてキた」

黒服は少しでも先程の場所から離れるために走っていたが
まっすぐ走るのが困難になってきたため人目に付かない場所に座り込んだ
血が出ている腕に適当に袖をちぎって巻き付けたあと
携帯を取り出し連絡を取ろうとしたが携帯が手から滑り落ちてしまう
そしてそのまま意識を失った
――――――
――――
――
少女Y「そして今に至る」

同僚「はい、応急処置終わりましたよ、っと」

少女Y「あれ? 話聞いてた?」

同僚「聞いてましたよ。頑張って逃げてきたんでしょう」

少女Y「なんか釈然としないまとめられかた」

同僚「とりあえず服とか他の事は組織に帰ってから考えましょうか」

少女Y「そうしてくれると助かる。ちょっと寒いし、さっきからすごく眠いんだ……」

同僚は寝息を立てだした少女を抱え来た道を歩きだした

終わって


同僚「まぁサボろうとして被害に遭ったんだから自業自得ですね」

*



――組織――
同僚「とりあえず着るもの持って来てあげますから、待っていて下さい」 タッタッタッ
Y「……」



「ん、誰だ?」
Y「あ、初めまして、兄の黒服Yがいつもお世話になってます」



「何!? あいつにこんな可愛い妹が…」
同僚「居るわけないでしょう。マッドガッサーにやられたんです」 ポカッ
Y「ぅぅ、ゲンコツするなんて酷い」 ウルウル



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