ある語り部の話 02
信じようと、信じまいと―
夜遅く、客がいない一つのバーに男が入店してきました
男はカウンターに座り、何かをやり遂げたような顔で溜息をつきます
「どうかされましたか?」
マスターが男に聞くと男は「いや、ちょっとな…」と言葉を濁すだけです
お客様の事を詮索するのは野暮な事だと思い、マスターは黙ってグラスに酒をつぎました
「サービスです、よかったらどうぞ」
マスターがそう言うと男は軽く礼の言葉を言って酒に口をつけました
その酒はとても美味しく、男は何杯も酒を飲みました
酔いが回った男は、ついマスターにさっき自分がやった事を教えてしまいました
「俺はな、さっき人を殺したんだ」
「赤ん坊を連れた、女だった」
男は言ってから、反省の様子もなく笑いました
その話を聞いたマスターは表情を変えずこう言いました
「そうですか、なら私も一つ、面白いお話を」
そう言ってマスターは続けました
「信じようと、信じまいと―」
男はカウンターに座り、何かをやり遂げたような顔で溜息をつきます
「どうかされましたか?」
マスターが男に聞くと男は「いや、ちょっとな…」と言葉を濁すだけです
お客様の事を詮索するのは野暮な事だと思い、マスターは黙ってグラスに酒をつぎました
「サービスです、よかったらどうぞ」
マスターがそう言うと男は軽く礼の言葉を言って酒に口をつけました
その酒はとても美味しく、男は何杯も酒を飲みました
酔いが回った男は、ついマスターにさっき自分がやった事を教えてしまいました
「俺はな、さっき人を殺したんだ」
「赤ん坊を連れた、女だった」
男は言ってから、反省の様子もなく笑いました
その話を聞いたマスターは表情を変えずこう言いました
「そうですか、なら私も一つ、面白いお話を」
そう言ってマスターは続けました
「信じようと、信じまいと―」
マスターの話を聞いた男はさぞ面白かったのか、マスターに拍手をし、グラスの酒を飲み干して店を後にしました
それから数年後の事です
男がデパートで買い物をしていると、初老の男性に連れられた小さな男の子が男を見ていました
そして男の子が不意に男を指差しこう言ったのです
「こいつがママを殺した!」
男はぎょっとし、その場から走りだしました
しかし、その声を聞いた周りの客に取り押さえられ、警察へ連行されました
事情聴取され、男は過去に犯した罪を洗いざらい吐きました
因みに、男が捕まる決定的原因となった男の子
実は彼は、昔男が殺した女が連れていた赤ん坊だったそうです
男がデパートで買い物をしていると、初老の男性に連れられた小さな男の子が男を見ていました
そして男の子が不意に男を指差しこう言ったのです
「こいつがママを殺した!」
男はぎょっとし、その場から走りだしました
しかし、その声を聞いた周りの客に取り押さえられ、警察へ連行されました
事情聴取され、男は過去に犯した罪を洗いざらい吐きました
因みに、男が捕まる決定的原因となった男の子
実は彼は、昔男が殺した女が連れていた赤ん坊だったそうです
「信じようと、信じまいと―
1979年、生後一ヶ月の赤ん坊とその母親が公園を散歩中に暴漢に襲われ、母親は無惨にも殺害されてしまった。
5年後、その子供は叔父に連れられデパートで買い物していたが、突然一人の男に近付きこう叫んだ「こいつがママを殺した!」と。
慌てて外に逃げようとした男を警官が事情聴取。
正にその男が5年前の殺人犯だった。
1979年、生後一ヶ月の赤ん坊とその母親が公園を散歩中に暴漢に襲われ、母親は無惨にも殺害されてしまった。
5年後、その子供は叔父に連れられデパートで買い物していたが、突然一人の男に近付きこう叫んだ「こいつがママを殺した!」と。
慌てて外に逃げようとした男を警官が事情聴取。
正にその男が5年前の殺人犯だった。
信じようと、信じまいと―」
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