【20:40、学校周辺の道路にて】
「と言うわけでぇ、この初代フィアットにはターボつけてあるんだよ。完全に俺の趣味で。」
「風情もへったくれもない車ですね。」
「言ってくれるな、ターボは浪漫だ。」
雑談をしながら高校の周りを走り続け、鼠に搭載されたカメラから内部を探っている時に、
その闖入者は現れた。
「風情もへったくれもない車ですね。」
「言ってくれるな、ターボは浪漫だ。」
雑談をしながら高校の周りを走り続け、鼠に搭載されたカメラから内部を探っている時に、
その闖入者は現れた。
「---マスター!映像が!」
「…うん?」
「…うん?」
---ざ
ざざざざざざ………
ざざざざざざ………
上田とメルが見ていた映像に、砂嵐が混じりだす
そして
そして
『オイオイオイオイオイ?オレノはにーヲコワガラセテンジャネェヨ、はーめるんノフエフキ!!』
画面に現れたのは、ポリゴンで作られた滑らかな、ゲームの登場人物のような男性の顔
じろり、俺とメルを睨みつけてくる
じろり、俺とメルを睨みつけてくる
「ハニー?誰の事だ?」
『トボケテンジャネェ!トリアエズ、こんぴゅーたカンレンハオレサマノてりとりーダ!カッテナコトハサセナイゼ!!』
『トボケテンジャネェ!トリアエズ、こんぴゅーたカンレンハオレサマノてりとりーダ!カッテナコトハサセナイゼ!!』
勝手に一方的に話し切って、それは画面から消えた
映像は復活………しない
映像は復活………しない
「マスター、今のは…?」
「…パソコン関連…ハッキング……スーパーハカー、ってとこか?」
「…それって、都市伝説ですか?」
「びみょー」
「…パソコン関連…ハッキング……スーパーハカー、ってとこか?」
「…それって、都市伝説ですか?」
「びみょー」
…さて、どうするか?
突然の乱入者からの通告に、俺は今後の作戦の見直しを開始した。
突然の乱入者からの通告に、俺は今後の作戦の見直しを開始した。
「マスター、どうするんですか。ほぼ同時に一定箇所、恐らく階段の辺りで鼠が消えました。」
「スーパーハカー、急に消えた鼠。……把握した。
向こうもまずは第一の策を突破してくれたようだ。」
ここまでは計画通り。
「はぁ?」
理解しがたいらしくメルは素っ頓狂な声をあげる。
「策とは二重三重にかけるものだよ。
俺の鼠を突破する方法を見つけたからといって問題は無い。
それを逆に利用する方法もしっかり……」
「ちなみに図書室前でかなりの鼠が焼き殺されました、おそらくあの秋刀魚の人ですね。」
「ありゃりゃ?そっちもあそこには俺の敵らしい男が居たのに。
校舎内部に居る鼠もかなり削られたね。」
「格闘技だけなら鼠の数で圧殺できたんですけどね。」
「あの男は手を抜いてたんだろうけどな。何を狙って居るんだろう?」
どうやら予想外の事態もいくらか起きているらしい。
不味い知らせはさらに続く。
「スーパーハカー、急に消えた鼠。……把握した。
向こうもまずは第一の策を突破してくれたようだ。」
ここまでは計画通り。
「はぁ?」
理解しがたいらしくメルは素っ頓狂な声をあげる。
「策とは二重三重にかけるものだよ。
俺の鼠を突破する方法を見つけたからといって問題は無い。
それを逆に利用する方法もしっかり……」
「ちなみに図書室前でかなりの鼠が焼き殺されました、おそらくあの秋刀魚の人ですね。」
「ありゃりゃ?そっちもあそこには俺の敵らしい男が居たのに。
校舎内部に居る鼠もかなり削られたね。」
「格闘技だけなら鼠の数で圧殺できたんですけどね。」
「あの男は手を抜いてたんだろうけどな。何を狙って居るんだろう?」
どうやら予想外の事態もいくらか起きているらしい。
不味い知らせはさらに続く。
「それと外の鼠はなぜかネコにされています。」
「魔法でも使う奴が居るのか!?あ、さっきから飛んでいるあの魔女っ娘か?」
「知りませんよそんなことは。」
「そういやあのコーラ男は?」
「仕留め損ねたっぽいですね。」
「そういえば鼠がまだ保健室の辺りに密集しているみたいです。行きますか?」
「そうしよう。」
とりあえず残っている鼠を集めなければ思うように戦うことは出来なさそうだ。
保健室には行かねばなるまい。
「魔法でも使う奴が居るのか!?あ、さっきから飛んでいるあの魔女っ娘か?」
「知りませんよそんなことは。」
「そういやあのコーラ男は?」
「仕留め損ねたっぽいですね。」
「そういえば鼠がまだ保健室の辺りに密集しているみたいです。行きますか?」
「そうしよう。」
とりあえず残っている鼠を集めなければ思うように戦うことは出来なさそうだ。
保健室には行かねばなるまい。
やれやれ、全てが思うようにはいかないよな。
しかし策の一つは上手く行った。
それで充分十全だと思っておこう。
しかし策の一つは上手く行った。
それで充分十全だと思っておこう。
「とりあえずこれで誰が敵で味方かは解ったな?」
「はい、階段で鼠を消せたグループは間違いなく敵です。」
「ご名答、あの鼠に囲まれていた男はこの際放っておこう。
とりあえずこの学校のトラップらしきもので鼠を消せたのはあいつらだけだ。
よって奴らは間違いなく敵だ。あれをもう一度やって階段の辺りにその敵を追い込んで……
こr………。」
「殺すのは駄目!!」
「間違えた、ついエキサイティングして……。捕まえなくてはならない。」
別に恨みが有る訳じゃないしね。
「だけどその前に生き残りの鼠を回収しに保健室まで行きません?」
「そうだな。」
「ところで何かが上空で哨戒飛行を続けている学校に潜入する方法は?」
「こんなのはどうだい?」
俺はメルに面白い提案をしてみた。
「はい、階段で鼠を消せたグループは間違いなく敵です。」
「ご名答、あの鼠に囲まれていた男はこの際放っておこう。
とりあえずこの学校のトラップらしきもので鼠を消せたのはあいつらだけだ。
よって奴らは間違いなく敵だ。あれをもう一度やって階段の辺りにその敵を追い込んで……
こr………。」
「殺すのは駄目!!」
「間違えた、ついエキサイティングして……。捕まえなくてはならない。」
別に恨みが有る訳じゃないしね。
「だけどその前に生き残りの鼠を回収しに保健室まで行きません?」
「そうだな。」
「ところで何かが上空で哨戒飛行を続けている学校に潜入する方法は?」
「こんなのはどうだい?」
俺はメルに面白い提案をしてみた。
丁度自分たちは車に乗っている。
丁度学校の上空は魔女っ娘っぽい何かが居て危険だ。
丁度この車なら相手も直接攻撃しづらそうだ。
丁度学校の上空は魔女っ娘っぽい何かが居て危険だ。
丁度この車なら相手も直接攻撃しづらそうだ。
「マスター、何台車潰す気ですか。」
「そうだな、俺の超絶技巧を見てから物を言え。
あと今の内に車の後ろでシートベルト締めて毛布被って隠れていろ。口は開くな、舌ちぎれるぞ。」
「そうだな、俺の超絶技巧を見てから物を言え。
あと今の内に車の後ろでシートベルト締めて毛布被って隠れていろ。口は開くな、舌ちぎれるぞ。」
キキィ!!
車を止める。
そして車から降りた俺は学校の正門前に立って蜻蛉切を鞘から引き抜く。
しっかり手入れされた刃は青白い月の光を受けて狂気の色を帯びた。
そして車から降りた俺は学校の正門前に立って蜻蛉切を鞘から引き抜く。
しっかり手入れされた刃は青白い月の光を受けて狂気の色を帯びた。
―――――ヒュッ
一回、閉ざされた門に一筋の傷
―――――ヒュッ
二回、閉ざされた門に一つの隙間
―――――ヒュッ
三回、閉ざされた門は原型を留めない
それはそれは簡単に門は崩れ落ちた。
一回、閉ざされた門に一筋の傷
―――――ヒュッ
二回、閉ざされた門に一つの隙間
―――――ヒュッ
三回、閉ざされた門は原型を留めない
それはそれは簡単に門は崩れ落ちた。
そして刀を振るった俺の右手がやっぱり痛い。
爪の先からどろどろと血が流れているのだ。
都市伝説としては強力だが使うタイミングが難しいのだ、この蜻蛉切は。
メインの武器としてはやはり使いがたい。
爪の先からどろどろと血が流れているのだ。
都市伝説としては強力だが使うタイミングが難しいのだ、この蜻蛉切は。
メインの武器としてはやはり使いがたい。
しかし、これなら車も通れる。
「行くぞ。」
蜻蛉切を鞘に戻すとメルに声を掛ける。
「とりあえず掴まれば良いんですね、解ります。」
蜻蛉切を鞘に戻すとメルに声を掛ける。
「とりあえず掴まれば良いんですね、解ります。」
アクセルを一気に踏み込んで加速する。
「見てろよ?本気で運転してやるぜ!」
「見てろよ?本気で運転してやるぜ!」
ブォオオオォオオオオオオン!!
物凄い勢いでエンジンをふかせて校内への出入り口を無視して右に曲がり
グラウンドを爆走するフィアット。
「ひっひっひ!何をやっているんだい?」
当然ながらさっきから空を飛び回っていた魔女に目を付けられた。
「マスター!後ろから魔法少女が追ってきます!」
「おのれ、戦闘中じゃなきゃ夢が叶ったと喜んでいたのに!
ていうかお前は黙ってろ!運転中だ!」
「きゅうん……。」
子犬のように情けない声を上げてメルは毛布の中に戻ってしまった。
しかしこれからは実際危ないのだ。
前に従妹を乗せて峠を攻めたら怪我させてしまった。
物凄い勢いでエンジンをふかせて校内への出入り口を無視して右に曲がり
グラウンドを爆走するフィアット。
「ひっひっひ!何をやっているんだい?」
当然ながらさっきから空を飛び回っていた魔女に目を付けられた。
「マスター!後ろから魔法少女が追ってきます!」
「おのれ、戦闘中じゃなきゃ夢が叶ったと喜んでいたのに!
ていうかお前は黙ってろ!運転中だ!」
「きゅうん……。」
子犬のように情けない声を上げてメルは毛布の中に戻ってしまった。
しかしこれからは実際危ないのだ。
前に従妹を乗せて峠を攻めたら怪我させてしまった。
アクセルを踏み込む踏み込む踏み込む踏み込む。
とにかく速く、とにかくあの魔女の先へ、急げ急げ急げ急げ!
なんとしても彼女を追い抜く必要がある。
魔女の箒とレースだなんてなかなか風情があるじゃあないか?
とにかく速く、とにかくあの魔女の先へ、急げ急げ急げ急げ!
なんとしても彼女を追い抜く必要がある。
魔女の箒とレースだなんてなかなか風情があるじゃあないか?
……ポタァン
シュー……
「ひっひっひ!そんなに速く動かれると魔法薬を落とせないじゃないか!」
先程から車の後ろに謎の薬品が落ちてきては怪しい煙を出している。
あれに当たるとろくでもないことになるのは間違い有るまい。
そうやって悩んでいる間にも魔女の一撃は高度を下げて確実に魔法薬を当てに来る。
シュー……
「ひっひっひ!そんなに速く動かれると魔法薬を落とせないじゃないか!」
先程から車の後ろに謎の薬品が落ちてきては怪しい煙を出している。
あれに当たるとろくでもないことになるのは間違い有るまい。
そうやって悩んでいる間にも魔女の一撃は高度を下げて確実に魔法薬を当てに来る。
「こっちは秋名山で鍛え上げてたんだよぉ!!」
予想以上の速さに思わず悲鳴をあげてしまう。
「ここは平地です。」
冷静に突っ込まれた。
「でも下り最速は俺だ。」
「ここは平地です。」
やっぱり突っ込まれた。
「うるちゃい!俺が頭文字D(トウゲサイソク)だ!」
メルが危ない場所に出てきていることも忘れて俺は車の操作を本格的に始めていた。
あとから思うとそれが不味かったのだが。
予想以上の速さに思わず悲鳴をあげてしまう。
「ここは平地です。」
冷静に突っ込まれた。
「でも下り最速は俺だ。」
「ここは平地です。」
やっぱり突っ込まれた。
「うるちゃい!俺が頭文字D(トウゲサイソク)だ!」
メルが危ない場所に出てきていることも忘れて俺は車の操作を本格的に始めていた。
あとから思うとそれが不味かったのだが。
まず右にハンドルを回して一瞬だけ右に行く振りをした。
カツン
その後にクラッチを軽く蹴る。
ギャッリリリリリリリリリリリリリリリリリリ!!!!!
グラウンドを引っ掻きながら酷い音を立ててトレノ、
……じゃなくてフィアットが左に曲がる、いわゆるドリフト走行だ。
「うるさぁぁぁぁあああぁぁぁあい!!」
魔女の一撃が思わず顔をしかめている。
その瞬間にすかさずライトを消し、ドリフトで殆ど速度を落とすことなくほぼ直角に曲がる。
車のライトの明るさに目が慣れていて
最初に右に曲がる振りをして
そこでドリフトを利用してほぼ予想されうる方向と真逆に曲がれば
誰もが間違いなく錯覚するはずだ。
カツン
その後にクラッチを軽く蹴る。
ギャッリリリリリリリリリリリリリリリリリリ!!!!!
グラウンドを引っ掻きながら酷い音を立ててトレノ、
……じゃなくてフィアットが左に曲がる、いわゆるドリフト走行だ。
「うるさぁぁぁぁあああぁぁぁあい!!」
魔女の一撃が思わず顔をしかめている。
その瞬間にすかさずライトを消し、ドリフトで殆ど速度を落とすことなくほぼ直角に曲がる。
車のライトの明るさに目が慣れていて
最初に右に曲がる振りをして
そこでドリフトを利用してほぼ予想されうる方向と真逆に曲がれば
誰もが間違いなく錯覚するはずだ。
車が消えたと
「車はどこなんだい!?」
校舎の前に深々と刻まれたドリフト痕の上で魔女の一撃は絶叫した。
しかし彼女もすぐに解る。
足下に届いてきた車のライト
激しいエンジン音
車が彼女の所までまっすぐ突っ込んできている。
間の悪いことに魔法薬を確実に当てる為に彼女はかなり低空飛行をしていた。
このままだとあの赤い車に撥ねられる。
校舎の前に深々と刻まれたドリフト痕の上で魔女の一撃は絶叫した。
しかし彼女もすぐに解る。
足下に届いてきた車のライト
激しいエンジン音
車が彼女の所までまっすぐ突っ込んできている。
間の悪いことに魔法薬を確実に当てる為に彼女はかなり低空飛行をしていた。
このままだとあの赤い車に撥ねられる。
「――――――!!」
魔女の一撃が思い切り高く空に登ろうとした瞬間、
魔女の一撃が思い切り高く空に登ろうとした瞬間、
カッッ!!
先程まで地面を照らしていた光がいきなり魔女の一撃を照らしたのだ。
「喰らえ、俺流陰陽弾!!」
「きゃっ!眩しい!」
車のライトをハイビームに切り替えて目つぶしにしてやった。
この隙をついて銃弾を叩き込んでやる!
「喰らえ、俺流陰陽弾!!」
「きゃっ!眩しい!」
車のライトをハイビームに切り替えて目つぶしにしてやった。
この隙をついて銃弾を叩き込んでやる!
懐から拳銃を出して銃弾を二発、魔女の一撃に叩き込もうとした。
次の瞬間だった。
グキ
腰から鳴り響く奇妙な音、そして激痛。
今まで味わったことはないがこれがぎっくり腰と言う物に違いない。
思わず拳銃を車から取り落とす。
不味い、このままでは逃げられてしまう。
魔女の一撃は再び空へ上昇を始めようとしている。
ここで逃げられたら次の機会は無いに違いない。
次の瞬間だった。
グキ
腰から鳴り響く奇妙な音、そして激痛。
今まで味わったことはないがこれがぎっくり腰と言う物に違いない。
思わず拳銃を車から取り落とす。
不味い、このままでは逃げられてしまう。
魔女の一撃は再び空へ上昇を始めようとしている。
ここで逃げられたら次の機会は無いに違いない。
「ここで……仕留める!」
先程のドリフトで既に準備は完了している。
策は既に弄し終えた。
やることはたった一つ。
策は既に弄し終えた。
やることはたった一つ。
ターボ全開で先程ドリフトで校庭に刻んだ溝まで突っ込む。
前輪だけを溝に引っかけて後輪は高速で溝に突っ込ませることにより
前輪だけを溝に引っかけて後輪は高速で溝に突っ込ませることにより
グルン
車体の後部を空中に浮かせながら車を一回転させた。
それは空中に舞い上がろうとしていた魔女の一撃を丁度捉える位置での一撃。
所謂、道路の溝などを使ったドリフトである溝落としの変形バージョン。
それは空中に舞い上がろうとしていた魔女の一撃を丁度捉える位置での一撃。
所謂、道路の溝などを使ったドリフトである溝落としの変形バージョン。
メゴッ!
ガコォン!
グキィ!
ガコォン!
グキィ!
フィアット500の初期型に空中で思いっきりぶつかられた魔女の一撃は嫌な音と共に地面に叩きつけられる。
都市伝説の為に致命傷にはなっていないようだがかなりのダメージの筈。
恐らく簡単には動けないだろう。
ちなみに最後の音は俺の腰が終了した音である。
都市伝説の為に致命傷にはなっていないようだがかなりのダメージの筈。
恐らく簡単には動けないだろう。
ちなみに最後の音は俺の腰が終了した音である。
ガタッ
ドアを開けて車から無理矢理四つん這いで這い出す。
丁度良く目の前にロリっ子が転がっているのだ。
たとえ腰がさっきの一撃で死ぬほど痛かろうともここで動きを止める訳にはいかない。
いかない……が動かない。
時計を見ると時刻は丁度21:00
丁度良く目の前にロリっ子が転がっているのだ。
たとえ腰がさっきの一撃で死ぬほど痛かろうともここで動きを止める訳にはいかない。
いかない……が動かない。
時計を見ると時刻は丁度21:00
「メル!おいメル!起きろ!」
返事はない、さっきの運転で頭でもぶつけたのだろうか?
あいつはぎっくり腰にはなっていない筈。
「メル!おい!!」
何度読んでも返事はない。
「くっそ……、あいつに薬とか持たせっぱなしなのに……!」
痛みの余り意識が遠のいてきた。
もう駄目だ。
そう思った次の瞬間には自分の意識が完全に空白になっていた。
返事はない、さっきの運転で頭でもぶつけたのだろうか?
あいつはぎっくり腰にはなっていない筈。
「メル!おい!!」
何度読んでも返事はない。
「くっそ……、あいつに薬とか持たせっぱなしなのに……!」
痛みの余り意識が遠のいてきた。
もう駄目だ。
そう思った次の瞬間には自分の意識が完全に空白になっていた。