ガラガラガラガラガラガラガラガラガラ
何か、重たい物が降りてくる……音
ガシャアァアアン!!!と
生徒会室側の廊下から、階段への道
そこに……分厚い、防火シャッターが下ろされた
生徒会室側の廊下から、階段への道
そこに……分厚い、防火シャッターが下ろされた
「…悪いな。俺の女を怖がらせた事と……俺が持つ事を許されなかった名前と日常を持ってるお前がムカついたんで、閉じ込めさせてもらったぜ。ハーメルンの笛吹き」
『オイコラ、ヘタレ。オレノオンナッテノハダレノコトヲイッテンダ?』
「「爆発する携帯電話」のあいつに決まってるだろ。こう言うのは言ったもん勝ちだ」
『オイコラ、ヘタレ。オレノオンナッテノハダレノコトヲイッテンダ?』
「「爆発する携帯電話」のあいつに決まってるだろ。こう言うのは言ったもん勝ちだ」
なにやら三角関係らしい。
「おやおや、捕まってしまった。」
防火シャッターか……厄介な物を使われた。
俺には超身体能力や漫画のような反射神経が有るわけではない。
圧倒的な破壊力を誇る村正とてホイホイ自由に使えるわけではない。
防火シャッターか……厄介な物を使われた。
俺には超身体能力や漫画のような反射神経が有るわけではない。
圧倒的な破壊力を誇る村正とてホイホイ自由に使えるわけではない。
こほ、こほこほ
あれだけの能力、反動は確実にあるのだ。
軽くした咳に血が混じっている。
閉じ込められたのは逆に幸運だったと思うべきかもしれない。
戦闘中にこうなっていたら……、相手によるが今度こそ危なかった。
軽くした咳に血が混じっている。
閉じ込められたのは逆に幸運だったと思うべきかもしれない。
戦闘中にこうなっていたら……、相手によるが今度こそ危なかった。
壁に背中を預けてゆっくり腰を下ろす。
少々力を入れすぎた。
目を閉じて耳を澄ます。
あちこちで戦闘の気配が感じられるがまだ三階まで来る気配はない。
ああ、そうだ。
誰か来たら助けを請うてみよう。
助けて貰えるかは解らないが俺を使えば便利だと思うんだよなあ……。
丁度良く教室に誰か居るようだ。
……と思ったら逃げられた。
人など役に立つと思えば割と簡単に心を開く物なんだがな。
少々力を入れすぎた。
目を閉じて耳を澄ます。
あちこちで戦闘の気配が感じられるがまだ三階まで来る気配はない。
ああ、そうだ。
誰か来たら助けを請うてみよう。
助けて貰えるかは解らないが俺を使えば便利だと思うんだよなあ……。
丁度良く教室に誰か居るようだ。
……と思ったら逃げられた。
人など役に立つと思えば割と簡単に心を開く物なんだがな。
「お前は人を物としか見ないのか?」
そう言われたことを思い出す。
やだやだ、それじゃあまるで人間という存在がみぃんな等しく価値を持っているみたいじゃないか。
そもそも人間なんかよりトイレットペーパーという物の方が等しく価値を持っている。
人間に価値など無い。
人間は価値を生み出すのだ。
その奇跡に気づいていない馬鹿が人間は等しく尊いなどというのだ。
人間に価値など無いのだ。
等しく卑しく醜いのが人間だ。
例えば人間は雑音に名前を付けて音楽にした。
例えば人間は形に法則を持たせて文字にした。
だが最初に雑音に名前を付けた人間が居なくても誰かがそれを行って音楽は生まれたし
最初に形に法則を持たせた人間が居なくても誰かがその仕事を行って文字は生まれた。
そう言われたことを思い出す。
やだやだ、それじゃあまるで人間という存在がみぃんな等しく価値を持っているみたいじゃないか。
そもそも人間なんかよりトイレットペーパーという物の方が等しく価値を持っている。
人間に価値など無い。
人間は価値を生み出すのだ。
その奇跡に気づいていない馬鹿が人間は等しく尊いなどというのだ。
人間に価値など無いのだ。
等しく卑しく醜いのが人間だ。
例えば人間は雑音に名前を付けて音楽にした。
例えば人間は形に法則を持たせて文字にした。
だが最初に雑音に名前を付けた人間が居なくても誰かがそれを行って音楽は生まれたし
最初に形に法則を持たせた人間が居なくても誰かがその仕事を行って文字は生まれた。
人間は取り替えがきくのだ。
それが俺の結論である。
人は……替われる。
それが俺の結論である。
人は……替われる。
さて、防火シャッターで俺を閉じ込めた男は今どうしているだろうか?
「聞こえているかは解らないが十三階段よ、聞いて欲しいにょ。」
俺は壁に向かって話しかけ始めた。
俺の身体が弱っていることを隠す為にも話し続けるのが得策だろう。
俺の身体が弱っていることを隠す為にも話し続けるのが得策だろう。
「俺の名前は笛吹丁、元大学生だにゃ。
都市伝説と契約する時に大学はやめたにょ。
大学では医学部に在籍していて仲の良い友人が沢山いたんだにゃあ。」
都市伝説と契約する時に大学はやめたにょ。
大学では医学部に在籍していて仲の良い友人が沢山いたんだにゃあ。」
全く以て嘘話だ。
ウスイヒノトなんて入れ替えればフエフキノヒトである。
気づきはするまい。
更に言えば俺は法学部出身だ。
理数系科目など人間のやる科目ではない。
数学は神と対話する学問だと人は言うが神と対話する暇があったら目の前の人間と対話するべきだ。
と、言ったら喧嘩になったのでTVの前のみんなは言わないでね。
仲の良い友人だって居ない、相手は俺のことを考えて居てもそりゃあ嘘の自分だ。
そして奴からの返事はない。
ウスイヒノトなんて入れ替えればフエフキノヒトである。
気づきはするまい。
更に言えば俺は法学部出身だ。
理数系科目など人間のやる科目ではない。
数学は神と対話する学問だと人は言うが神と対話する暇があったら目の前の人間と対話するべきだ。
と、言ったら喧嘩になったのでTVの前のみんなは言わないでね。
仲の良い友人だって居ない、相手は俺のことを考えて居てもそりゃあ嘘の自分だ。
そして奴からの返事はない。
「しかしまあなんていうの?
本当にふとした切っ掛けで今の都市伝説と契約したんだよね。
いやぁ、初めての殺人は本当に気持ちが良かったにゃ。」
本当にふとした切っ掛けで今の都市伝説と契約したんだよね。
いやぁ、初めての殺人は本当に気持ちが良かったにゃ。」
嘘だ。
何の感慨もわかなかった。
目の前の人間が電車に轢かれたくらいで動揺するどこぞの子供とは違う。
何の感慨もわかなかった。
目の前の人間が電車に轢かれたくらいで動揺するどこぞの子供とは違う。
ところでなんでこんなに自分語りを始めているのかというと
十三階段は人間としての俺の名前を気にしていた。
あの若干怒りをはらんだ声色から言うとそれに嫉妬しているのだろうか?
嫉妬……、相手を理解できない人間のすることだ。
人は等しくひどい苦悩を抱えているというのにそれに気づかない。
それ故に人は嫉妬する。
それならそんな奴の心に波風を少しばかり立ててやれば良い。
十三階段は人間としての俺の名前を気にしていた。
あの若干怒りをはらんだ声色から言うとそれに嫉妬しているのだろうか?
嫉妬……、相手を理解できない人間のすることだ。
人は等しくひどい苦悩を抱えているというのにそれに気づかない。
それ故に人は嫉妬する。
それならそんな奴の心に波風を少しばかり立ててやれば良い。
「さて、十三階段。
俺が名乗ったんだからお前も名乗るべきではないだろうか?
それとも……、俺に名乗る名は無いか?」
俺が名乗ったんだからお前も名乗るべきではないだろうか?
それとも……、俺に名乗る名は無いか?」
俺も奴に名乗る本名は無いのだが。
「無いならつけてやろう。
トミーだにゃ!!」
トミーだにゃ!!」
広がる沈黙。
突っ込み役不在だったことを忘れていた。
メルを連れてくれば良かったのだが今の自分を見られたくない。
突っ込み役不在だったことを忘れていた。
メルを連れてくれば良かったのだが今の自分を見られたくない。
ゴトッ
物音が聞こえた。
ずっこけたのだろうか。
だが、奴は俺が今名前を付けたことの意味をわかっていない。
名前をつけることは本質を決めること。
名前を操られた時点で負けなのだ。
負けといっても何の勝負か知らないけれど。
ずっこけたのだろうか。
だが、奴は俺が今名前を付けたことの意味をわかっていない。
名前をつけることは本質を決めること。
名前を操られた時点で負けなのだ。
負けといっても何の勝負か知らないけれど。
「と言うわけでトミー、俺の話の続きをしよう。
俺にはそこそこ悪くない日常があったよ。
そしてそれは都市伝説として契約してからも変わらない。
株のデイトレーダーとか身分を偽ってこの町のどこかでのんびり暮らし続けている。
町内のボランティア活動とかにも積極的に参加したり家庭教師のアルバイトをしてみたり
とりあえずこの快楽殺人者には勿体ない生活だ……にゃ。」
俺にはそこそこ悪くない日常があったよ。
そしてそれは都市伝説として契約してからも変わらない。
株のデイトレーダーとか身分を偽ってこの町のどこかでのんびり暮らし続けている。
町内のボランティア活動とかにも積極的に参加したり家庭教師のアルバイトをしてみたり
とりあえずこの快楽殺人者には勿体ない生活だ……にゃ。」
この辺りは割と本当の話。
ただし同居人は居ないことになっている。
メルと橙には申し訳ない。
あと頑張ればにゃんにゃん語尾を少し抑えられることが解った。
ただし同居人は居ないことになっている。
メルと橙には申し訳ない。
あと頑張ればにゃんにゃん語尾を少し抑えられることが解った。
「時々考えるよ、何故俺はここまで幸せに生きていられるのだろうかと。
そこで俺は思うんだにゃ。
生きている人はみんな幸せなんじゃないかって。
幸不幸なんてそもそも相対的な物であって俺の今のありようだって将来の解らない不安定な物だ。
組織にも狙われているしな。
でも俺はそれに果てしない幸福を感じている。
おかしいかにゃ?」
そこで俺は思うんだにゃ。
生きている人はみんな幸せなんじゃないかって。
幸不幸なんてそもそも相対的な物であって俺の今のありようだって将来の解らない不安定な物だ。
組織にも狙われているしな。
でも俺はそれに果てしない幸福を感じている。
おかしいかにゃ?」
ここであえてトミーに振ってみよう。
しかし答えはなさそうだ。
しかし答えはなさそうだ。
「残念だよトミー、君は俺の日常に興味を持っているんじゃないのかな?
多分君は俺の日常を羨んでいる。
それでは俺は勝手に話を続ける………にゃ。」
多分君は俺の日常を羨んでいる。
それでは俺は勝手に話を続ける………にゃ。」
知ったような口を叩き相手の反応を伺う。
完全に無視されてはどうしようもないのだ。
何か喋らせなくてはいけない。
完全に無視されてはどうしようもないのだ。
何か喋らせなくてはいけない。
「本当にムカツク奴だぜ。訳がわからねえよ。」
始めて返事が返ってきた。
これは良い兆候だ。
一人で語り続けるのは暇なのだ。
これは良い兆候だ。
一人で語り続けるのは暇なのだ。
「人間同士がわかり合えると思っているならばそれは大きなミステイク。
そう思わないかにゃ?
だから俺はトミーの訳がわからないという反応は正しいと思うにょ。」
「人間同士はわかり合えないというのか?」
「ああ、そうだにゃ。」
「俺は知らないがあんたの意見は所謂普通とは大分変わっているだろうな。」
「じゃあ訂正しよう、解った振りなら出来る。
勘違いの集大成が社会だにょ。」
「………へぇ。
あんたはそうやって自分で何でも決めつけてその決めつけてきた世界を生きるのか。
ムカツクなあ、本当に腹が立つぜ。
アンタみたいな人間でも日常を謳歌できるその事実に腹が立つ。」
「お前は日常を楽しめていないのか?それともカルシウムが足りないのか?
ああ、そもそも名前も日常も自由もお前には無かったんだったにゃ。
恐らく組織に良いようにこき使われていたんだろう。
嫌だったらもっと速く組織から抜ければ良かったのに……にゃ。」
そう思わないかにゃ?
だから俺はトミーの訳がわからないという反応は正しいと思うにょ。」
「人間同士はわかり合えないというのか?」
「ああ、そうだにゃ。」
「俺は知らないがあんたの意見は所謂普通とは大分変わっているだろうな。」
「じゃあ訂正しよう、解った振りなら出来る。
勘違いの集大成が社会だにょ。」
「………へぇ。
あんたはそうやって自分で何でも決めつけてその決めつけてきた世界を生きるのか。
ムカツクなあ、本当に腹が立つぜ。
アンタみたいな人間でも日常を謳歌できるその事実に腹が立つ。」
「お前は日常を楽しめていないのか?それともカルシウムが足りないのか?
ああ、そもそも名前も日常も自由もお前には無かったんだったにゃ。
恐らく組織に良いようにこき使われていたんだろう。
嫌だったらもっと速く組織から抜ければ良かったのに……にゃ。」
――――――プツン、と何かが切れる音がする。
「てめええ!?俺を怒らせたな!ああそうだ!俺は組織に道具みたいに使われていたさ!
だが生まれた時からそんな状況だったらどうやって日常を得れば良いんだ!
てめえの理論は他人に希望を与えるだけ与えて最後に全て奪い取るテメエ一人の為の理論だ!
幸福?不幸?そんなこと言っておいて貴様は目の前の壁一つ突破できねえ!
誰だって突破出来ない壁が!困難が有るんだよ!
その目の前の壁も突破できないお前が!偉そうに説教垂れてるんじゃねえ!!」
だが生まれた時からそんな状況だったらどうやって日常を得れば良いんだ!
てめえの理論は他人に希望を与えるだけ与えて最後に全て奪い取るテメエ一人の為の理論だ!
幸福?不幸?そんなこと言っておいて貴様は目の前の壁一つ突破できねえ!
誰だって突破出来ない壁が!困難が有るんだよ!
その目の前の壁も突破できないお前が!偉そうに説教垂れてるんじゃねえ!!」
「目の前の壁から出てこれない奴に言われたくはないにゃ。」
「なんだと!?」
「なんだと!?」
良い感じでトミーの頭に血が上っている。
相手の動揺から隙を伺い続けよう。
それが今の俺にできる唯一のこと。
相手の動揺から隙を伺い続けよう。
それが今の俺にできる唯一のこと。
「はっはっは、そう怒るニャよ。
それじゃあもうちょっと昔話をしてやるにゃ。
トミーは俺が名前を持って平凡な日常を謳歌しているだけと思っているかもしれないがそうじゃないにゃ。
俺も実は組織に被害を受けたことがあるニャ。
あれはそう……、雪の降る日だった。
知っているか?
都市伝説には三つのタイプがいる。
欲望に任せて暴れ回る俺のようなタイプ
そう言う奴らを止めようとして正義を気取るタイプ
全部無視して平和に生きようとするタイプ
この三つだ…………
奴は只平和に生きたかっただけだった……にゃ。」
それじゃあもうちょっと昔話をしてやるにゃ。
トミーは俺が名前を持って平凡な日常を謳歌しているだけと思っているかもしれないがそうじゃないにゃ。
俺も実は組織に被害を受けたことがあるニャ。
あれはそう……、雪の降る日だった。
知っているか?
都市伝説には三つのタイプがいる。
欲望に任せて暴れ回る俺のようなタイプ
そう言う奴らを止めようとして正義を気取るタイプ
全部無視して平和に生きようとするタイプ
この三つだ…………
奴は只平和に生きたかっただけだった……にゃ。」
「奴?なんだテメーも組織と何か有ったのか?」
トミーが話に興味を示した。
良いぞ、狙い通りに進んでいる。
「いや何、幼馴染みを殺されたんだよ。あいつも都市伝説だったにゃ。」
「はぁ?」
「冷静に考えれば俺もまだ復讐できていない時点であんたと同じかもしれないにゃ。
俺もまだ組織が怖いにゃ。
さっきは好き勝手言ってすまなかったにょ。
お前だって頑張っていたんだよにゃ、うん。
声だけでは伝わりがたいだろうがあんたの気持ちも冷静になれば解らないでもないにゃ。」
「あ、……いや解れば良いんだよ。
そうだな、どうせてめえは出てこれないんだから話くらいは聞いてやらあ。」
トミーが話に興味を示した。
良いぞ、狙い通りに進んでいる。
「いや何、幼馴染みを殺されたんだよ。あいつも都市伝説だったにゃ。」
「はぁ?」
「冷静に考えれば俺もまだ復讐できていない時点であんたと同じかもしれないにゃ。
俺もまだ組織が怖いにゃ。
さっきは好き勝手言ってすまなかったにょ。
お前だって頑張っていたんだよにゃ、うん。
声だけでは伝わりがたいだろうがあんたの気持ちも冷静になれば解らないでもないにゃ。」
「あ、……いや解れば良いんだよ。
そうだな、どうせてめえは出てこれないんだから話くらいは聞いてやらあ。」
よし、それでは話を聞いていただこう。
「当時俺は小学生だった。
近所には所謂幼馴染みが居てな、可愛い女の子だったよ。
幼稚園も小学校も一緒だった。
でもそんなある日のことだった。
俺と彼女はいつも通り学校の帰り道を歩いていたんだ。
その日はお気に入りのアニメが再放送やっていてよ。
俺は急ぐ余り信号無視をしちまっていた。
そこに丁度良くトラック。
下らないほどにおきまりのパターンだ。
ああ、死んだなって解ると人間慌てない物でさ。
俺はボケッとトラック見詰めていたんだ。
そうしたらいつの間にか俺の目の前でトラックがぺちゃんこになってた。
ペチャンコにしたのは……、そうさ彼女だ。
運転手は即死だった。
彼女、都市伝説の中でもレアな『吸血鬼』だったんだよね。
そりゃ当然彼女には口止めされたよ。
でも俺が喋らなくても運転手―――人が死んだからな、
すぐに組織は追っかけてきたよ。
ある日俺が彼女の家にプリントを取りに行くと家の中から黒服と妙な格好した男が出てきた。
俺は帰りなさいって言われたが無視して進んだんだよ。
そうしたら彼女がバラバラになってリビングに散らかっていた。
いやあ……死体って冷たいんだね。
うん、本当に………冷たかった。
……………………にゃ。」
台無しである。
近所には所謂幼馴染みが居てな、可愛い女の子だったよ。
幼稚園も小学校も一緒だった。
でもそんなある日のことだった。
俺と彼女はいつも通り学校の帰り道を歩いていたんだ。
その日はお気に入りのアニメが再放送やっていてよ。
俺は急ぐ余り信号無視をしちまっていた。
そこに丁度良くトラック。
下らないほどにおきまりのパターンだ。
ああ、死んだなって解ると人間慌てない物でさ。
俺はボケッとトラック見詰めていたんだ。
そうしたらいつの間にか俺の目の前でトラックがぺちゃんこになってた。
ペチャンコにしたのは……、そうさ彼女だ。
運転手は即死だった。
彼女、都市伝説の中でもレアな『吸血鬼』だったんだよね。
そりゃ当然彼女には口止めされたよ。
でも俺が喋らなくても運転手―――人が死んだからな、
すぐに組織は追っかけてきたよ。
ある日俺が彼女の家にプリントを取りに行くと家の中から黒服と妙な格好した男が出てきた。
俺は帰りなさいって言われたが無視して進んだんだよ。
そうしたら彼女がバラバラになってリビングに散らかっていた。
いやあ……死体って冷たいんだね。
うん、本当に………冷たかった。
……………………にゃ。」
台無しである。
「嘘だろう?
そんな漫画みたいな話……。」
無視してくれた。
優しさに感謝。
そんな漫画みたいな話……。」
無視してくれた。
優しさに感謝。
「信じるか信じないかはお前次第だよ。
ただ俺も只の快楽殺人者じゃあねえのよ。
今の都市伝説と契約するまではトラウマ抱えて生きていた只の人間なんだ。
ただまあ……、その事件から少々人間という物が憎くなった。
誰を抱きしめていようと俺の手にぬくもりは戻らないんだ。
あの日と全く変わらず冷たいまま。
彼女に似た誰かだったら俺の手は温まるかと思ったんだけど………にゃあ。」
ただ俺も只の快楽殺人者じゃあねえのよ。
今の都市伝説と契約するまではトラウマ抱えて生きていた只の人間なんだ。
ただまあ……、その事件から少々人間という物が憎くなった。
誰を抱きしめていようと俺の手にぬくもりは戻らないんだ。
あの日と全く変わらず冷たいまま。
彼女に似た誰かだったら俺の手は温まるかと思ったんだけど………にゃあ。」
蝶☆台無し
話し終わるとどこかから足音がする。
さっきあれだけ派手に罠を解いたのだ。
誰かが来ていてもおかしくはない。
さて、そろそろ戦闘パートに戻る時間なのだろうか……?
暗くて時計がよく見えない。
さっきあれだけ派手に罠を解いたのだ。
誰かが来ていてもおかしくはない。
さて、そろそろ戦闘パートに戻る時間なのだろうか……?
暗くて時計がよく見えない。