○月×日 20:45 裏門傍
「…やれやれ、ようやく付いたな」
「まったくだわ」
「まったくだわ」
「まったく…異空間は発動させられるのね?」
「あぁ。だが、異空間を通って敷地内に入る…と言うのは無理そうだな。異空間に身を潜めるくらいはできそうだが」
「あぁ。だが、異空間を通って敷地内に入る…と言うのは無理そうだな。異空間に身を潜めるくらいはできそうだが」
それと、あとはせいぜい他の異空間にちょっかいをかけられるくらいか
…とまれ
この高校に、マッドガッサー一味はいるのだ
…とまれ
この高校に、マッドガッサー一味はいるのだ
「さて、監視カメラが見えるな…門から入る訳にはいかないな」
「でしょうね」
「でしょうね」
ひょい、と
赤い靴は、契約者の体を片腕で抱き上げた
そして、ったん!!と
軽々と、塀を飛び越える
女性の体になっていても、これくらいの身体能力はある
すたんっ、と着地も軽やかだ
赤い靴は、契約者の体を片腕で抱き上げた
そして、ったん!!と
軽々と、塀を飛び越える
女性の体になっていても、これくらいの身体能力はある
すたんっ、と着地も軽やかだ
「だが、校舎内に入るにはどうしてもカメラの前を通るぞ?」
「わかってるわよ。でも、気づかれるのが遅いにこしたことはないでしょ?」
「まぁ、その通りだな」
「わかってるわよ。でも、気づかれるのが遅いにこしたことはないでしょ?」
「まぁ、その通りだな」
契約者を抱き上げたまま、壁沿いに進む
とにかく、校舎内に侵入する出入り口を探さなければ
とにかく、校舎内に侵入する出入り口を探さなければ
---だが、その時
「っ!?」
「きゃっ!?」
「きゃっ!?」
どすっ!!と
二人の傍に、矢が突き刺さった
頭上を見上げると…屋上から、誰かが狙いをつけてきている!
二人の傍に、矢が突き刺さった
頭上を見上げると…屋上から、誰かが狙いをつけてきている!
「赤い靴っ!」
「わかっている!!」
「わかっている!!」
即座に、異空間を形成し、避難する
ここにいながら、ここではない空間を作りだしそこに入り込む、引き込む
それが、赤い靴の能力だ
普段ならここに入り込んだまま移動できるのだが…この敷地内では、なぜかそれが使えない
ここにいながら、ここではない空間を作りだしそこに入り込む、引き込む
それが、赤い靴の能力だ
普段ならここに入り込んだまま移動できるのだが…この敷地内では、なぜかそれが使えない
(…恐らく、あちこちに描かれている魔法陣のせいだと思うが…)
視界に入ってくる魔法陣を見やりつつ、そう考える赤い靴
全て消してしまえばいいのかもしれないが、そんな時間はない
こうやって隠れているだけでも、タイムロスなのだ、本来は
だが、今はこうするしかない
自分達に、遠距離攻撃手段はないし……自分の戦闘力は、落ちてしまっているから
契約者を危険に巻き込まないためにも、仕方ないのだ
全て消してしまえばいいのかもしれないが、そんな時間はない
こうやって隠れているだけでも、タイムロスなのだ、本来は
だが、今はこうするしかない
自分達に、遠距離攻撃手段はないし……自分の戦闘力は、落ちてしまっているから
契約者を危険に巻き込まないためにも、仕方ないのだ
「あぁ、もう、じれったいわね…!」
「そう言うな…誰かと合流できれば楽なのだが、今は慎重に行くしかあるまい」
「そう言うな…誰かと合流できれば楽なのだが、今は慎重に行くしかあるまい」
苛立つ様子の契約者の頭を撫でつつ、赤い靴は苦笑した
…相手の正確な人数、戦力も不明の今現在
そして、校舎内にどれだけの戦力が入り込んでいるかも、はっきりとはわからない
…相手の正確な人数、戦力も不明の今現在
そして、校舎内にどれだけの戦力が入り込んでいるかも、はっきりとはわからない
……とにかく、自分たちはひたすらに慎重に進んでいくだけだ
to be … ?