「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 赤い靴-16

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○月×日 20:45 裏門傍


「…やれやれ、ようやく付いたな」
「まったくだわ」

 タクシーを降りた女性と少女
 赤い靴と、その契約者だ
 赤い靴は相変わらず、爆乳美女の姿のままである

「まったく…異空間は発動させられるのね?」
「あぁ。だが、異空間を通って敷地内に入る…と言うのは無理そうだな。異空間に身を潜めるくらいはできそうだが」

 それと、あとはせいぜい他の異空間にちょっかいをかけられるくらいか
 …とまれ
 この高校に、マッドガッサー一味はいるのだ

「さて、監視カメラが見えるな…門から入る訳にはいかないな」
「でしょうね」

 ひょい、と
 赤い靴は、契約者の体を片腕で抱き上げた
 そして、ったん!!と
 軽々と、塀を飛び越える
 女性の体になっていても、これくらいの身体能力はある
 すたんっ、と着地も軽やかだ

「だが、校舎内に入るにはどうしてもカメラの前を通るぞ?」
「わかってるわよ。でも、気づかれるのが遅いにこしたことはないでしょ?」
「まぁ、その通りだな」

 契約者を抱き上げたまま、壁沿いに進む
 とにかく、校舎内に侵入する出入り口を探さなければ

 ---だが、その時

「っ!?」
「きゃっ!?」

 どすっ!!と
 二人の傍に、矢が突き刺さった
 頭上を見上げると…屋上から、誰かが狙いをつけてきている!

「赤い靴っ!」
「わかっている!!」

 即座に、異空間を形成し、避難する
 ここにいながら、ここではない空間を作りだしそこに入り込む、引き込む
 それが、赤い靴の能力だ
 普段ならここに入り込んだまま移動できるのだが…この敷地内では、なぜかそれが使えない

(…恐らく、あちこちに描かれている魔法陣のせいだと思うが…)

 視界に入ってくる魔法陣を見やりつつ、そう考える赤い靴
 全て消してしまえばいいのかもしれないが、そんな時間はない
 こうやって隠れているだけでも、タイムロスなのだ、本来は
 だが、今はこうするしかない
 自分達に、遠距離攻撃手段はないし……自分の戦闘力は、落ちてしまっているから
 契約者を危険に巻き込まないためにも、仕方ないのだ

「あぁ、もう、じれったいわね…!」
「そう言うな…誰かと合流できれば楽なのだが、今は慎重に行くしかあるまい」

 苛立つ様子の契約者の頭を撫でつつ、赤い靴は苦笑した
 …相手の正確な人数、戦力も不明の今現在
 そして、校舎内にどれだけの戦力が入り込んでいるかも、はっきりとはわからない

 ……とにかく、自分たちはひたすらに慎重に進んでいくだけだ



to be … ?



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