「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

単発 - こんな事もあろうかと!!

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kemono

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だれでも歓迎! 編集
 突然だが、俺、紐緒 レイは命を狙われている
 誰にかって言うと、「組織」とか言うよくわからん連中にだ
 協力しろと脅迫交じりに迫ってきたので断ったら命を狙われた
 何、この理不尽、ふざけてるの?

 ----ぱぁんっ!と
 乾いた音が響き渡った
 撃たれたのだと、そう理解する
 一般人の俺は、心臓なんぞ撃たれたら死んでしまうだろう
 だが…

「「こんな事もあろうかと」……防弾チョッキをコートの下に身につけていて助かったぜ!」

 銃弾は、防弾チョッキで見事に防がれていた
 良かった!!
 普通の銃弾で本当に良かった!
 これが都市伝説絡みの銃弾だったら防弾チョッキじゃ防げずに普通に死ねたと思うぜ!!

「逃がすな!」
「穏健派の連中に知られると不味い。口を封じるぞ!」

 うわ、面倒くさ!
 何、穏健派とか。派閥争いでもあるのか!?
 黒スーツにサングラスという、素敵にメン・イン・ブラックな男達が銃を向けてくる
 っちょ、待て待て待て
 防弾チョッキでガードできない部分を撃たれたらやばい!?
 ダッシュで逃げ出す俺
 当然、追いかけられる
 二本の足でどこまで逃げられるか
 問題は、そこだが…
 だが……大丈夫だ、逃げ切れる
 俺は、確信していた
 素早く、路地裏に入り込む

「追い込め!」

 黒服達の叫び声を聞きながら、路地裏に入り込み、叫ぶ!

「「こんな事もあろうかと」!!」

 俺の叫びに呼応して、それは路地裏に出現した
 乗り込みながら、叫び続ける

「こうやって路地裏にバイクを隠しておいて正解だったぜ!!」

 エンジンをいれ、走り出す
 路地裏に入り込んできた連中を半ば突き飛ばしながら俺は表通りに出て…そのまま、バイクで失踪した


 ………
 …………
 ……………

 OK、連中、付いてこれないようだ
 ほっと、俺は息を吐く

 …あぁ、そうだ
 一般人、と言ったが、本当は俺は一般人とは、少し違う
 俺は…都市伝説との、契約者だ
 普通の一般人とは、残念ながら、少し違う
 俺が契約してしまった都市伝説は「こんな事もあろうかと」
 …何?都市伝説じゃない?
 細けぇこたぁ気にするな。俺だって、どうしてこんな都市伝説があるのか不思議で仕方ないわ

 能力は、「こんな事もあろうかと」と言う言葉をキーワードに、事前に準備する事が可能な事を、準備していなくても準備していたことにできる能力
 …まぁ、一撃必殺とか、攻撃的な能力ではないわな
 でも、結構これが便利なのだ
 突然地震に見舞われたって、「こんなこともあろうかと、地震の備えはバッチリだ!」と言えばしっかり事前の備えが出来るんだから


 ……さて
 「組織」は、俺を追い続けるのだろうか?
 面倒だなぁ、どうにかならないだろうか

 ま、いいや
 追われたら、その時はその時
 多分大丈夫だろう、と気楽に生きるしかないのだろう

 「こんな事もあろうかと」、借りておいた月決め駐車場にバイクを止めながら、俺は深々とため息をついたのだった





終われ





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