「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

単発 - 真冬の死闘

最終更新:

kemono

- view
だれでも歓迎! 編集
 都市伝説
 それの契約により得られる能力は、契約都市伝説によって異なってくる
 だが、俺は、俺の契約している都市伝説は強力なものであると信じている
 別に、不死身になれるとかビームが出せるとか、そう言うものではないけれど

 ……だが、どんなものでも割と無理矢理武器にできるってのは、やっぱ強力だと思うんだ


「寒ぃー」

 雪ふる学校町を、一人の少年が歩いていた
 エコバックを抱え、家路につく
 さて、早く帰って買ったバナナを食べたいなー、と思っていると…

「HAHAHAHAHA!!!」

 ずぅん!!
 少年の前に、おりてきた何か


 やせいの あにき が しょうねんの しりをねらってきた !!


「うわぁっ!?何だ、この変態は!?」
「HAHAHA!!少年よ、いざ、新世界へ!!」

 新世界!?
 何それ怖い!?
 逃げ出そうとする少年
 …しかし、気づいてしまう
 自分の走る速度では、この兄貴から逃げられないであろう………その、事実に

「くそ……っ!」

 少年は、エコバックの中のバナナの房から、一本のバナナをちぎって手に持った
 そのバナナを手に、兄貴に立ち向かおうとする

「おや、そんなバナナよりも、Meのバナナを…」
「……今日は、寒いよなぁ?」

 ぼそり、少年は呟く
 いや、契約によって、寒くなくても発動可能なのだが…

「HAHAHA、確かに寒い……だからこそ!熱い夜を!!」
「煩い!寒いんだよ!!」

 迫り来る、兄貴に
 ---ぶぅん!!と
 少年はバナナを振り上げ……叫ぶ


「……「バナナで釘が打てる」ほどになっ!!!」


 ごがっ!!!
 バナナで兄貴に殴りかかった少年
 明らかに、バナナで殴って出る音ではない打撲音が響き渡る

「っが……こ、この都市伝説は…!?」
「死ね、氏ねじゃなくて死ねっ!!この変態!!!」


 ごっがっがすごすごががががっ!!!


 …数分間、数十回の打撲音が繰り返されて

「……勝った……!」

 ちょっぴり、コートを脱がされそうになったが
 少年は、無事、野生の兄貴に打ち勝った
 貞操を護ったのだ!!!

「ったく、ビックリした……こんな変態が空から振ってくるなんて、世も末だよなぁ…」

 動かなくなった兄貴を放置して、少年は家路についた
 彼の契約都市伝説は「バナナで釘が打てる」
 手にした物を、瞬間的に冷凍して強度増し、武器にする
 それが、少年が契約とした都市伝説の力
 これがある限り、自分の身くらいは、護り続ける事ができる
 少年は、そう信じて疑っていないのだった





 なお、使用したバナナ(皮血塗れ)は、後で少年が責任を持って美味しく頂きました



おしまい





タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
ウィキ募集バナー