都市伝説
それの契約により得られる能力は、契約都市伝説によって異なってくる
だが、俺は、俺の契約している都市伝説は強力なものであると信じている
別に、不死身になれるとかビームが出せるとか、そう言うものではないけれど
それの契約により得られる能力は、契約都市伝説によって異なってくる
だが、俺は、俺の契約している都市伝説は強力なものであると信じている
別に、不死身になれるとかビームが出せるとか、そう言うものではないけれど
……だが、どんなものでも割と無理矢理武器にできるってのは、やっぱ強力だと思うんだ
「寒ぃー」
雪ふる学校町を、一人の少年が歩いていた
エコバックを抱え、家路につく
さて、早く帰って買ったバナナを食べたいなー、と思っていると…
エコバックを抱え、家路につく
さて、早く帰って買ったバナナを食べたいなー、と思っていると…
「HAHAHAHAHA!!!」
ずぅん!!
少年の前に、おりてきた何か
少年の前に、おりてきた何か
やせいの あにき が しょうねんの しりをねらってきた !!
「うわぁっ!?何だ、この変態は!?」
「HAHAHA!!少年よ、いざ、新世界へ!!」
「HAHAHA!!少年よ、いざ、新世界へ!!」
新世界!?
何それ怖い!?
逃げ出そうとする少年
…しかし、気づいてしまう
自分の走る速度では、この兄貴から逃げられないであろう………その、事実に
何それ怖い!?
逃げ出そうとする少年
…しかし、気づいてしまう
自分の走る速度では、この兄貴から逃げられないであろう………その、事実に
「くそ……っ!」
少年は、エコバックの中のバナナの房から、一本のバナナをちぎって手に持った
そのバナナを手に、兄貴に立ち向かおうとする
そのバナナを手に、兄貴に立ち向かおうとする
「おや、そんなバナナよりも、Meのバナナを…」
「……今日は、寒いよなぁ?」
「……今日は、寒いよなぁ?」
ぼそり、少年は呟く
いや、契約によって、寒くなくても発動可能なのだが…
いや、契約によって、寒くなくても発動可能なのだが…
「HAHAHA、確かに寒い……だからこそ!熱い夜を!!」
「煩い!寒いんだよ!!」
「煩い!寒いんだよ!!」
迫り来る、兄貴に
---ぶぅん!!と
少年はバナナを振り上げ……叫ぶ
---ぶぅん!!と
少年はバナナを振り上げ……叫ぶ
「……「バナナで釘が打てる」ほどになっ!!!」
ごがっ!!!
バナナで兄貴に殴りかかった少年
明らかに、バナナで殴って出る音ではない打撲音が響き渡る
バナナで兄貴に殴りかかった少年
明らかに、バナナで殴って出る音ではない打撲音が響き渡る
「っが……こ、この都市伝説は…!?」
「死ね、氏ねじゃなくて死ねっ!!この変態!!!」
「死ね、氏ねじゃなくて死ねっ!!この変態!!!」
ごっがっがすごすごががががっ!!!
…数分間、数十回の打撲音が繰り返されて
「……勝った……!」
ちょっぴり、コートを脱がされそうになったが
少年は、無事、野生の兄貴に打ち勝った
貞操を護ったのだ!!!
少年は、無事、野生の兄貴に打ち勝った
貞操を護ったのだ!!!
「ったく、ビックリした……こんな変態が空から振ってくるなんて、世も末だよなぁ…」
動かなくなった兄貴を放置して、少年は家路についた
彼の契約都市伝説は「バナナで釘が打てる」
手にした物を、瞬間的に冷凍して強度増し、武器にする
それが、少年が契約とした都市伝説の力
これがある限り、自分の身くらいは、護り続ける事ができる
少年は、そう信じて疑っていないのだった
彼の契約都市伝説は「バナナで釘が打てる」
手にした物を、瞬間的に冷凍して強度増し、武器にする
それが、少年が契約とした都市伝説の力
これがある限り、自分の身くらいは、護り続ける事ができる
少年は、そう信じて疑っていないのだった
なお、使用したバナナ(皮血塗れ)は、後で少年が責任を持って美味しく頂きました
おしまい