都市伝説で10のお題 「口裂け女」
ひたひたひたと、夜道を歩く女が一人
ひたひた、ひたひた、ひたひたひた
そんな女の前に、別の女が立ちはだかる
真っ赤なコートを着て、口元を大きなマスクで覆った女
ひたひた、ひたひた、ひたひたひた
そんな女の前に、別の女が立ちはだかる
真っ赤なコートを着て、口元を大きなマスクで覆った女
「私、綺麗?」
「………綺麗よ」
「………綺麗よ」
突然の問いかけに、女はむすりとコートの女に答えた
すると、女はすぅ、とマスクを外して
すると、女はすぅ、とマスクを外して
「…これでもぉ!?」
現れたのは、裂けた口
耳元まで裂けた口からは、鋭い牙が見えていて、まるで獣のよう
耳元まで裂けた口からは、鋭い牙が見えていて、まるで獣のよう
……しかし
それでも恐れず、女は答える
それでも恐れず、女は答える
「それでも、私より綺麗じゃない!!!!!!!!!」
………
口裂け女は、じっと女を見つめた
その……美の基準は時代や国によっても違うけれど、その……現代日本では、どっちかと言うと………
口裂け女は、じっと女を見つめた
その……美の基準は時代や国によっても違うけれど、その……現代日本では、どっちかと言うと………
ぽんぽん、と
同情したように、口裂け女は涙目でぷるぷる震えているその女の肩を優しく叩いたのだった
同情したように、口裂け女は涙目でぷるぷる震えているその女の肩を優しく叩いたのだった