「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 仲介者と追撃者と堕天使と-17

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 望が、顎砕き飴の契約者と戦い、翼が、黒服Dを救出しようとしていた、その時と同時刻………



「ハニエルちゃん、ライラちゃん、交代しましょ?」

 直希が、熱に魘されているその部屋に、姉であるエリカが入ってきた
 水の入った洗面器を手に、直希が寝ているベッドに近づく

「姉君様こそ、お休みくださいな」
「我々は、疲労を感じません。看病するくらいでしたら、我等が主にも影響は及ぼしませんわ」

 口々に、直希の看病をしていた愛の天使ハニエルと、夜の天使ライラがそう言ってはくるのだが
 くすり、エリカは笑ってみせる

「私にも、弟の看病をさせてちょうだい?」

 大事な弟なんだから、とそう言うエリカの言葉に、異議を申し立てる事も出来ず
 ハニエルとライラは、一旦、「光輝の書」の中に帰っていった
 さて、とエリカは直希の汗を拭いてやり、費対に載せていたタオルを濡らしなおしていく

 …と
 額に、タオルを乗せなおそうとした…その時

「……つば、さ」

 ぜぇ、と
 熱に魘されながら、直希はぼそり、呟く
 ぴく、と
 その、口に出された名前に…思わず、エリカは手を止めた

「…だめ、だ、翼……一人で、戦うな……」
「……翼、君?」

 しばし、顔を合わせていない、弟の友人の名前
 エリカは、一度止めていた手を再び動かし、直希の額に濡らしたタオルをかけてやる

「……い、くな………駄目だ、一人で戦って…傷つくな……」

 熱に、魘されながら
 直希は、ただ、その友人のことを気にかけ続けている
 その寝言に、エリカは静かに耳を傾け続けていた
 その表情が、暗く沈む

「…翼君…?また、何かに巻き込まれてるの…?」

 ……かつての、あの出来事を思い出し
 エリカは、ぎゅう、と右手を握り緊めた

「………無事で、いてよね………」

 今は、直希の傍を離れられない
 …どうか、無事でいて

 今は、ただ、そう祈る事しか、彼女にはできなかった



to be … ?

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