彼女が自分に向けてくれる想いに、嘘偽りなどないとわかっていて
しかし、彼女は好意に該当する感情を、誰に対しても隠す事なく表に現し、しかもどちらかと言うとスキンシップ過剰な方で
だからこそ、いつでも不安になってしまい、結局のところ、いつだってやきもちを焼くのはこちらの方なのだ
しかし、彼女は好意に該当する感情を、誰に対しても隠す事なく表に現し、しかもどちらかと言うとスキンシップ過剰な方で
だからこそ、いつでも不安になってしまい、結局のところ、いつだってやきもちを焼くのはこちらの方なのだ
「マーステマ」
ぱふん
背中に柔らかな感触
まったく、この感触は自分だけが味わいたいと言うのに
どうして、彼女は誰にでも平気で抱きつくのか
その度に、こちらは嫉妬全開だと言うのに
背中に柔らかな感触
まったく、この感触は自分だけが味わいたいと言うのに
どうして、彼女は誰にでも平気で抱きつくのか
その度に、こちらは嫉妬全開だと言うのに
「どうした?エリカ」
「はい、プレゼント」
「はい、プレゼント」
す、と
手渡された、ラッピングされた箱
そういえば、もうそんな時期だったか
手渡された、ラッピングされた箱
そういえば、もうそんな時期だったか
「口に合えばいいんだけど」
「お前が作った物が、口にあわない訳あるか」
「お前が作った物が、口にあわない訳あるか」
毎年バレンタインに、エリカはマステマに手作りのチョコを渡す
彼女の料理の腕はよくわかっている
ちゃんと、マステマの好みにあった物を作ってくれるのだ
ちなみに、エリカがバレンタインに手作りチョコを渡す相手はマステマだけ
…つまりは、本命相手にのみ、手作りのチョコを渡してくるのだ
彼女の料理の腕はよくわかっている
ちゃんと、マステマの好みにあった物を作ってくれるのだ
ちなみに、エリカがバレンタインに手作りチョコを渡す相手はマステマだけ
…つまりは、本命相手にのみ、手作りのチョコを渡してくるのだ
マステマにとって、数少なく、彼女に対する独占欲を発揮できる日でもある
自分だけ
彼女の手作りのチョコを食べられるのは、自分だけ
そんな、独占欲
自分だけ
彼女の手作りのチョコを食べられるのは、自分だけ
そんな、独占欲
「…なぁ、エリカ」
「なぁに?」
「なぁに?」
綺麗に微笑みながら、マステマを見あげてくるエリカ
…もう、一歩
もう一歩、先に進んでも、いいよな?
いい加減、付き合い始めて今年で7年なんだから
いい加減、キス以上まで……
もう一歩、先に進んでも、いいよな?
いい加減、付き合い始めて今年で7年なんだから
いい加減、キス以上まで……
そう、考えて
マステマは、そっと、エリカの頬に手を伸ばし…
マステマは、そっと、エリカの頬に手を伸ばし…
「ただいま」
「!?」
「あら、ナオ君お帰り」
「!?」
「あら、ナオ君お帰り」
…何と言うタイミング!?
嫌なタイミングで帰ってきた、愛しい相手の弟相手に、思わず睨みつけてしまうマステマ
が、その弟たる直希は、そんなマステマの視線など、気にしている様子もなく、いつもとおり、感情の薄い淡々とした声で言ってくる
嫌なタイミングで帰ってきた、愛しい相手の弟相手に、思わず睨みつけてしまうマステマ
が、その弟たる直希は、そんなマステマの視線など、気にしている様子もなく、いつもとおり、感情の薄い淡々とした声で言ってくる
「姉さん、プチプチ・メルヴィーユのバレンタイン限定ケーキ、買ってきたぞ。それと、翼と直希がくれたチョコもあるから。三人で食べよう」
「あら、いいわね!」
「あら、いいわね!」
…おぉい!?
エリカぁ!!!
ここは、あれだろ
自分達は二人でゆっくりするから…とか言うところだろ!?
違うのか、おい!?
エリカぁ!!!
ここは、あれだろ
自分達は二人でゆっくりするから…とか言うところだろ!?
違うのか、おい!?
「良かった。こう言うものは多人数で食べた方が美味いからな。ちょっと待っていてくれ。紅茶を入れてくる」
ケーキの箱などをテーブルに置き、ぱたぱたとキッチンに向かう直希
エリカは、鼻歌交じりでテーブルに向かっていて
……あぁ、もう
エリカは、鼻歌交じりでテーブルに向かっていて
……あぁ、もう
「翼君や誠君の手作りチョコなんて3年ぶりね。楽しみだわ……あら?マステマ、どうしたの?」
「………いや」
「………いや」
……あぁ
俺達、今年も、進展ないんだろうか?
こっそり血の涙を流しつつ、マステマは項垂れるしかないのだった
俺達、今年も、進展ないんだろうか?
こっそり血の涙を流しつつ、マステマは項垂れるしかないのだった
終われ