「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

単発 - バレンタインのちょっとした妬み

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kemono

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だれでも歓迎! 編集
 憎い
 憎い憎い妬ましい
 バレンタインよ滅びたまえ
 男、片桐 速雄は、繁華街を歩きながら苛立っていた
 流石は2月14日
 街中にカップルが溢れる溢れる

 憎い憎い妬ましい
 嫉妬パワー全開の片桐
 …今こそ!
 今こそ!自分が契約している都市伝説の能力を使うところだ!!

「はい、たっちゃん、あ~ん」
「ありがとう、南ちゃん」

 OK,まず、ターゲットはそこのベンチでチョコレートを「はい、あ~んv」なんぞやってやがるカップルだ
 女性が持っている、チョコレート
 それに、片桐は視線を向けた

 その瞬間
 どろり…チョコレートが、変化する

「っきゃあああああああああああ!!??」
「うわ、な、なんだぁ!?」

 途端に、周囲を巻き込みパニックになる
 ニヤリ、片桐は笑いながら、その場を後にした

 あぁ、愉快
 楽しい楽しい

 片桐は、都市伝説契約者だ
 「チョコレートは牛の血を固めた物」
 そんな、古い都市伝説と契約していた
 能力は、非常にシンプル
 チョコレートを牛の血に変え、牛の血をチョコレートに変える
 もっとも、片桐の視界内にそれが入っていなければ効果は発動しない
 あぁ、箱の中に入っているチョコレートも変化させられるなら、もっとたくさんのカップルにぎゃふんと言わせられるのに

「…あぁ……彼女欲しいな…」

 できる気配はないけれど
 とにかく、今はカップルがどこまでも憎く憎く、妬ましく
 今日中に、たくさんのチョコレートを牛の血に変えてやろう
 そう考えながら、片桐は学校町を彷徨うのだった




終われ





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