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単発 - 酔っ払いと魔法使い

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kemono

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酔っ払いと魔法使い


 『親父を親戚の飲み会から引っ張り出して来い。』という母からの命令により、俺は公民館へと車を走らせた。

 ところで諸君らは、このような親戚が集まる飲み会に行ったことがあるだろうか?
 親戚からすると、程よく酔いが回った最中に現れた、自分の兄弟の息子。すなわち----

「おお、ひろ君か、まあこっち来て座りなさい。」
「ひろ君も大きくなったなぁ。」
「昔はあんなに可愛かったのに、すっかり立派になって。」
「お父さんに似て、男前だこと。」
「仕事はどうだ?うまくいってるか?」

 すなわち、格好の酒のツマミである。
 適当に受け答えしているうちに、時間はどんどん過ぎていく。正直、早く帰りたい。

「ひろ君はもう30だったかな?嫁さんのあてはあるのか?」
「彼女でも作って、親を安心させてやりな。」
「お父さんも、孫の顔を早く見てぇだろうよ。」

 ザクリ、と、それらの言葉が心に突き刺さる。
 彼女いない暦=年齢の俺に、そんなことをほざきやがりますか、あなたたちは。

「…”キャット・ナップ”。」

 俺がそうつぶやくと同時に、部屋の親戚たちは次々と眠りについた。

「酔っ払いはこれだから…”ブースト・アーム”。」

 今度はそうつぶやくと、同じように眠りこけている親父を軽々と担ぎ上げて、酒臭い部屋を後にする。
 家で待つ母の心境を想像し、少々憂鬱になりながら、親父を助手席に座らせた車は自宅へと走り出した。





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