「全く、呑気な連中なもんだ」
通信が完全に切断されたのを確認してから、嘲るように笑う黒い服が一人。
「その言葉は…Hナンバーに言ってるのか?それとも…この『組織』全体に対して言ってるのか?」
そしてその後ろに、笑いの意味を問うもう一人の黒い服。
そしてその後ろに、笑いの意味を問うもう一人の黒い服。
「…両方さ」
回転イスをくるりと180度回転させて後ろへと向き直る。
回転イスをくるりと180度回転させて後ろへと向き直る。
「町で起こった問題に対しても、結局は内側でのつぶし合い。
『組織』内には、町の事考えてる人間なんてほとんどいない。結局は自分のエゴで動いてる。」
手に持っているコーヒーカップを傾けながら話を続ける。
「たとえ何人他のところの部下が死のうがどうってことはない、って思ってるのかね…敵は外にもウヨウヨいるってのに。
ただ単に自分の手駒を減らしたくないだけじゃんか。うまく扱えもしない癖に」
『組織』内には、町の事考えてる人間なんてほとんどいない。結局は自分のエゴで動いてる。」
手に持っているコーヒーカップを傾けながら話を続ける。
「たとえ何人他のところの部下が死のうがどうってことはない、って思ってるのかね…敵は外にもウヨウヨいるってのに。
ただ単に自分の手駒を減らしたくないだけじゃんか。うまく扱えもしない癖に」
「どれだけ手駒があるかじゃない。どれだけ少ない手駒で大将を落とせるか、だ」
「それが盤上の鉄則、か?」「フフ、分かってきたじゃんか。Q-No.8」
部屋の隅に置いてあるチェスを弄りながら答えるQ-No.8と、それに対して僅かに笑う黒服。
部屋の隅に置いてあるチェスを弄りながら答えるQ-No.8と、それに対して僅かに笑う黒服。
「そういえば、18の捕縛が終了したらしい。黙秘を続けているらしいが」
黒いポーンをつまみながら、どうでもよさそうに用件を伝える。
黒いポーンをつまみながら、どうでもよさそうに用件を伝える。
「…そうか。まぁいい。その担当はNo.8、お前に任せる」
「う、本当か?俺はそういうのは苦手なのだが」
「う、本当か?俺はそういうのは苦手なのだが」
「他の誰かがやるよりはよっぽどましだ。無論、俺がやっても逆効果だろうしな」
「はいはい、了解しましたよ…っと」面倒くさそうに戸を開け、部屋から出ていくQ-No.8。
「…む、ヒマよ。コーヒーを注いでくれ」
黒服以外に誰もいないはずの部屋で、誰かに向かって話しかける。
部屋にあるのは、通信用の機器と業務のための机、チェスにコンポ。
黒服以外に誰もいないはずの部屋で、誰かに向かって話しかける。
部屋にあるのは、通信用の機器と業務のための机、チェスにコンポ。
それと…大量の植物。
少しして…その植物から何かが出てきた。
…ひまわり。ヒマワリが根で立ち、草で盆を持っている。
ヒマと呼ばれたそのヒマワリはカップを盆へと載せ、部屋の奥へと進んでいった…
ヒマと呼ばれたそのヒマワリはカップを盆へと載せ、部屋の奥へと進んでいった…
「よろしく頼むぞ、No.8…お前は俺の…一番大事な仲間であり、手駒だ」
コンポのリモコンに手をかけながら、そう呟く。
コンポのリモコンに手をかけながら、そう呟く。
彼の名、いや番号は…Q-No.0。『組織』の、いわゆる上層部の一人。
『植物に音楽を聞かせると良く育つ』という都市伝説を能力に持つ黒服。
『植物に音楽を聞かせると良く育つ』という都市伝説を能力に持つ黒服。
そして――――裏切りを敢行しようとする者の、一人。