その褐色肌の青年は、サキュバスに連れてこられて、困ったような表情をしていた
猿夢との戦闘で、傷を追った青年、インキュバス
流石に、ボロボロの状態で放置するのも、気が引けたのだろうか
サキュバスは、居候している美弥の家にインキュバスを連れ帰ったのだ
…なお、実のところ、インキュバスの知り合いには高い治癒能力を保持している者がいるため、治療の面については心配がなかったのだが
このインキュバス、淫魔とは思えぬ程気が弱く、それを言い出せない
猿夢との戦闘で、傷を追った青年、インキュバス
流石に、ボロボロの状態で放置するのも、気が引けたのだろうか
サキュバスは、居候している美弥の家にインキュバスを連れ帰ったのだ
…なお、実のところ、インキュバスの知り合いには高い治癒能力を保持している者がいるため、治療の面については心配がなかったのだが
このインキュバス、淫魔とは思えぬ程気が弱く、それを言い出せない
とまれ、突然、傷だらけの青年を連れ帰り…しかも、その青年がインキュバスだと言う事で、文を護る意味でも美弥が警戒を示したが
「ご、御免ね、御免ね……迷惑、だよね、す、すぐ帰るから……」
との、インキュバスの言葉と気弱すぎる態度に、彼に女性を襲う度胸はないと判断
ひとまず、傷の手当てをしていた
インキュバスはどこか困ったような表情をしながらも、大人しく文の手当てを受けている
ひとまず、傷の手当てをしていた
インキュバスはどこか困ったような表情をしながらも、大人しく文の手当てを受けている
「…あ、ありがとう……御免ね、迷惑、かけて…」
「気にするな。元はと言えば、サキュバスがあんたを襲ったのが悪いんだし」
「え、私のせい!?」
「気にするな。元はと言えば、サキュバスがあんたを襲ったのが悪いんだし」
「え、私のせい!?」
うわーん、飴ちゃん慰めてー!と、同じくこの家に居候している雨村在処に抱きついているサキュバス
そんな様子に、インキュバスはさらにおろおろしだす
そんな様子に、インキュバスはさらにおろおろしだす
「あ……そ、その人は、悪く、ないよ……ぼ、僕が、全部悪いから……」
「…何てゆーか、本当にインキュバスらしくないね」
「ですわね。気弱な淫魔だなんて、聞いた事もありませんわ」
「…何てゆーか、本当にインキュバスらしくないね」
「ですわね。気弱な淫魔だなんて、聞いた事もありませんわ」
インキュバスの態度に、口々にそう言ってくるアクマとザクロ
あぅぅ…と、インキュバスはますます気弱な表情を浮かべた
あぅぅ…と、インキュバスはますます気弱な表情を浮かべた
「う、うん、よく、言われるけど…………っ、いたた…」
「あ、染みましたか?」
「う、うぅん、平気……」
「あ、染みましたか?」
「う、うぅん、平気……」
するり、インキュバスに包帯を巻き終えた文
ありがとう、と文に対して、インキュバスは微笑んで見せた
その笑顔は、まさしく、色男
淫魔のそれである
だが、通常なら誘惑に使うはずのそれも、彼にとっては感謝の笑みでしかないようだ
その口から、甘い口説き文句が出てくることはない
かわりに、深々と頭を下げてきて
ありがとう、と文に対して、インキュバスは微笑んで見せた
その笑顔は、まさしく、色男
淫魔のそれである
だが、通常なら誘惑に使うはずのそれも、彼にとっては感謝の笑みでしかないようだ
その口から、甘い口説き文句が出てくることはない
かわりに、深々と頭を下げてきて
「ほ、本当に、ありがとう……ごめんなさい、迷惑、かけて……」
「いや、いいんだ。困った時はお互い様だしな…それにしても、廃屋にいたらしいが、どうしてそんな場所に?」
「いや、いいんだ。困った時はお互い様だしな…それにしても、廃屋にいたらしいが、どうしてそんな場所に?」
美弥が尋ねると
インキュバスは、えぇと……と、素直に答えてくる
インキュバスは、えぇと……と、素直に答えてくる
「し、知り合いを探しに、学校町まで来たんだけど…その、学校町に来るの、久しぶりで……道に、迷っちゃって…」
「知り合い、ですか?」
「知り合い、ですか?」
文の言葉に、うん、と頷くインキュバス
美弥達を見回し、どこか遠慮がちに訪ねてくる
美弥達を見回し、どこか遠慮がちに訪ねてくる
「えぇと、その……き、君達……僕よりも背が高くて、体つきもわりとがっしりしていて…西洋人の恰好をしている男性の姿をした都市伝説、心当たり、ないかな…?
ジブリル・ドソワーニュ=メユールって名前も、持っている……けど、その名前は、今も使ってるかどうか、ちょっとわからないけど…」
「…いや、その情報だけじゃあ、候補が絞れない」
ジブリル・ドソワーニュ=メユールって名前も、持っている……けど、その名前は、今も使ってるかどうか、ちょっとわからないけど…」
「…いや、その情報だけじゃあ、候補が絞れない」
美弥の言う通り、インキュバスのその言葉では、候補が絞れない
西洋人の男性の姿をした都市伝説というのは意外と多いし、それに、このインキュバスより背が高いと言っても…このインキュバスは、身長180オーバーとは言え、それより背が高い都市伝説だって、ザラにいる
ジブリル・ドソワーニュ=メユール、という名前も、聞き覚えがない
美弥の言葉に、インキュバスはえっと、えっと…と、考えて
西洋人の男性の姿をした都市伝説というのは意外と多いし、それに、このインキュバスより背が高いと言っても…このインキュバスは、身長180オーバーとは言え、それより背が高い都市伝説だって、ザラにいる
ジブリル・ドソワーニュ=メユール、という名前も、聞き覚えがない
美弥の言葉に、インキュバスはえっと、えっと…と、考えて
「えぇと、それと……10歳以下の、小さな女の子が、好きな人なんだけど…」
「「「「…ロリコン?」」」」
「えっと…せ、専門用語では、そう言うの、かなぁ…?」
「「「「…ロリコン?」」」」
「えっと…せ、専門用語では、そう言うの、かなぁ…?」
専門用語じゃなくて、どう聞いてもロリコンです
本当にありがとうございました
本当にありがとうございました
あぅあぅと、困った表情を浮かべているインキュバス
…このインキュバスには悪いが、一体、どんな知り合いなのだろうか
美弥達としては、若干、警戒を抱かざるを得ない
…このインキュバスには悪いが、一体、どんな知り合いなのだろうか
美弥達としては、若干、警戒を抱かざるを得ない
「…えぇと、インキュバス」
「あ……ぼ、僕、一応、ディラン・ドランスフィールドって、名前、あるから……そっちで、呼んでくれると……ありがたい、かな」
「じゃあ、ディランさん…申し訳ないが、この街はロリコンの類とかそう言う都市伝説は多いから、ちょっと、絞りきれない」
「……あぅぅ」
「あ……ぼ、僕、一応、ディラン・ドランスフィールドって、名前、あるから……そっちで、呼んでくれると……ありがたい、かな」
「じゃあ、ディランさん…申し訳ないが、この街はロリコンの類とかそう言う都市伝説は多いから、ちょっと、絞りきれない」
「……あぅぅ」
美弥の答えに、どうしよう…と言う表情を浮かべているイキュバス…ディラン
が、美弥達としても、どうしようもない訳で
どうしたらよいものか、どう対処したら良いものか、悩むのだった
が、美弥達としても、どうしようもない訳で
どうしたらよいものか、どう対処したら良いものか、悩むのだった
to be … ?