「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 夢幻泡影-17

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匿名ユーザー

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Fly in the sky♪ 羽を広げし姿♪ 迷いない暗闇てらs
ピッ!

―――私、メリー。 今貴方の家の近くの駅にいるの。

ガチャッ! ツー、ツー、ツー・・・

 ・・・夜中の1時。 空には半分だけの月がポツンと浮かんでいる。
そんな夜に、ぐっすり眠っていたら携帯が鳴り出して、取ってみたらこれだよ。
隣で寝てるミナワが起きたらどうしてくれるんだ全く。迷惑な奴だ。
まぁいいや、どうやらこれは「メリーさんの電話」らしい。 まぁそりゃそうか。
「メリーさんの電話」といえば、何度も何度も電話がかかってきて、
どんどん自分に近づいてきて、挙句に自分の真後ろに現れて始末されるらしい。
ホント、都市伝説は物騒なものが多いから困る。

 ・・・しかし聞けば、「メリーさん」は「ロリーさん」らしいじゃないか・・・

Fly in the sky♪ 羽をひろg
ピッ!

(メリー>《私メr―――》
(裂邪>俺、裂邪。 今自分の部屋にいるの。 そっちは?
(メリー>《―――え? わ、私メリー。 今貴方の家の近くの学校に―――》
(裂邪>そうか。 不審者に気を付けろよ。
(メリー>《・・・う、うん、わかった》

ガチャッ!

マナーモードにするの忘れてた。 今の内に設定しておこう。
こっちから一方的に話しかけたからかなり焦ってたようだ。 可愛いなもう。
でも俺にはミナワがいるからな。 また電話が来るまでミナワの寝顔に見惚れているとしよう。
しかし可愛い寝顔だな、しかもパジャマから若干胸元見えてる・・・
寝言の一つや二つ言ってくれないかな?
「ご主人様のえっち」とかw うわ何それ超幸せじゃねぇk

ヴー、ヴー、ヴー
ピッ!

(裂邪>今どこ?
(メリー>《・・・お願いだから言わせなさいよ・・・》
(裂邪>あぁ、悪い悪い。んじゃドゾー
(メリー>《馴れ馴れしいわね・・・ゴホン。 私、メリー。今貴方の家の前にいるの。》
(裂邪>キターーーー! んじゃ俺待ってますね。
(メリー>《調子狂うからやめて・・・》

ガチャッ!

びっくりした・・・妄想してる時だとマナーモードでも心臓に毒だな。
でもいよいよ楽しくなってきた。
ロリが自分から家に訪問してくる事ほどドキドキするものは無いね。
つっても初体験な訳で。 家の前となると一気には来ないよな。焦らしてくるかな?

ヴー、ヴー、ヴー

おっと結構早いな。 次はどこだ? 玄関か? もう家に上がってきてるか?
実はさっきは家の前にいただけで、今度は敷地に入っただけか? ワクワク。

ピッ!

(メリー>《私、メリー。今貴方の家の階段にいるの。》
(裂邪>あれ? 意外や意外。 結構一気に来るのね?
(メリー>《早く終わらせたいの!いいから黙ってて!?》
(裂邪>怒った怒ったw ごめんごめんw

ガチャッ!

やっぱりまだまだ子供だな。 さて、そろそろ準備しておこう。
準備っつっても、ベッドから下りるだけだがな。 もしいきなり攻撃するんならミナワを起こしちまう。
俺は大切な人の睡眠の邪魔なんかしたくないからね。
それに、この仕事が終わったら寝るまでミナワの寝顔に見惚れてるんだ。
 ・・・よし、扉に背を向けておこう。 この方が面白そう。

ヴー、ヴー、ヴー
ピッ!

(メリー>《私、メリー。今貴方の―――》
(裂邪>後ろ、かな?

俺は携帯を持ったまま、後ろを振り向いた。 右手に若干血のついた包丁を握った、金髪の少女がそこにいた。
彼女は少々驚いたような顔つきだった。 まぁ、無理もないか。

(裂邪>こんばんはメリーさん。 俺は黄昏裂邪。 こんな夜遅くに何か用?
(メリー>用はあるけど、先に聞かせて。 何で貴方はそんなに鬱陶しいの!?
(裂邪>あら失礼しちゃう。 「気さく」だって言って欲しかった。
(メリー>うるさい! 貴方も直ぐに―――

俺は持っていた携帯をメリーさんの右手目掛けて投げた。 見事に命中し、包丁が床に転がる。
慌てて拾おうとするメリーさんだったが、先に俺が包丁を手に取った。
スッと立ち上がると、メリーさんはなんとか包丁を取り返そうと背伸びして手を伸ばす。

(メリー>このッ! 返しなさいよ!
(裂邪>えらく汚れた包丁だな。 これで何人やったんだ?
(メリー>貴方に関係ないでしょ!?
(裂邪>何人やったかって訊いてんだ。

2回目は少々きつめに言った。 流石に子供なので、興奮気味だったメリーさんは半泣きになって渋々答えてくれた。

(メリー>・・・いちいち数えてないわよ・・・
(裂邪>そんなに沢山人の命を奪ってきたのか。 何で?
(メリー>貴方知らないの!? 「メリーさん」は電話の相手を―――
(裂邪>んなもん分かってるさ。 俺が言いたいのは、何でそんなに小さいのに、まだまだ子供なのに、
   他人を悲しませるような事をし続けなくちゃいけないかってこと。

メリーさんは困惑していたようだった。 多分、こんなこと言われたのは初めてなんだろうな。

(裂邪>確かに「メリーさん」は有名な話だ。 最後に真後ろに来て包丁で一刺しってのもな。
   でもさ、別に「話」を忠実に再現しようとしなくてもいいんじゃないか?
   それってお前が「話」の内容のまま動いてるって言うか、縛られてるって言うか・・・
   そういうのって、楽しくないじゃん?
(メリー>・・・知った風な口叩かないでよ! 貴方に私の何が分かるのよ!?
    そういう「話」なんだから仕方ないでしょ!?・・・仕方・・・ないのよ・・・

言い終わる頃に、彼女の頬が月明かりで輝いた・・・いや、涙が伝っていた。 やっぱり、嫌だったんだな。
そりゃそうだ。 まだまだ幼い女の子が、何でこんな残酷な事やらなきゃならないんだ。
女の子には、もっと可愛く、平和に生きて欲しい。 それが俺の願いだ。

(裂邪>・・・だったらさ、変えちまえ。
(メリー>・・・え?
(裂邪>お前が変えるんだ。 「メリーさん」の話を内容を。
   話のオチが、「プレゼントをくれる」だとか、
   「励ましてくれる」だとか、そんな風になるように、今からお前が頑張ればいいんだ。
(メリー>そ、そんな・・・私なんかが頑張ったって―――
(裂邪>都市伝説なんてのは殆どが「噂」だ。
   お前1人がそうやっているだけで、
   世界は「メリーさんにはいい奴もいる」っていう「噂」がいつかできる。
   そしたらお前の仲間も出るはずだ。
   この世に生まれて、一生独りぼっちなんて事は無いんだから。
(メリー>・・・・・・
(裂邪>別に俺は強制しないよ? お前が今の生き方に嫌気が差したなら、やればいいさ。
   今の生き方で満足なら、俺の死体を超えていけ。俺は遠慮なくここでお前に刺されてやるさ。

俺は包丁をメリーさんに渡し、両手を広げて、抵抗しない事を示した。
彼女は迷っているようだった。

(裂邪>どうした? どっちにするんだ?
(メリー>・・・ねぇ、何で? 私と貴方は今日出会ったばかりよ?
    今日私は貴方を殺すつもりで来たのよ?
    何で貴方はそんなに・・・
(裂邪>関係ねぇよ。 ただ、お前が気になったから、色々とアドバイスしたまでだ。
   俺はお前に、楽しい人生を送って欲しい。 それだけを願ってる。

暫く黙りこくっていた。 すると彼女は意を決したように、包丁をその場に落とした。

(メリー>・・・不思議な人。 わかったわ! 私がこの世界の「メリーさん」の話を変えてみせる!
(裂邪>でっかい野望だな~。
(メリー>貴方が薦めたんじゃない! まったく・・・

口では怒っていても、彼女は笑っていた。

(裂邪>ウヒヒヒ・・・なんだ、笑えるんじゃん。 やっぱりその方が可愛いよ。
(メリー>なっ・・・う、うるさい! も、もう用事はないから私は帰るわよ!

そういって彼女はドアノブを掴んだ。 が、すぐには部屋を出なかった。

(メリー>・・・また・・・来てもいい?
(裂邪>いつでもこい。 話相手になってやるよ。 でも、夜中は勘弁な;

フフッ、と微笑むメリーさん。

(メリー>貴方に出会えてよかったわ。

と言い残し、彼女は部屋を出て行った。
一応、ドアを開けて確認してみたが、彼女の姿はどこにも無かった。
包丁も、いつの間にか消えていた。 恐らく、彼女には必要なくなったからだろう。
俺も嬉しくなって独り笑ってみたが、ふと思う。 俺は今、都市伝説を見逃したのか?
それよりもだ。 俺は今、都市伝説に「説教」していたのか? 正義と同じように?
相手がロリだから手を出すつもりこそ無かったが、まさかあいつと同じ手を使うことになったとは・・・

(裂邪>・・・ハァ・・・やめようかな、世界征服・・・

ガバッ!!

(シェイド>貴様気ハ確カカ!?
(ミナワ>どこか具合でも悪いんですか!? お薬お持ちしましょうか!?
(獏>夢遊病か!? テメェまだ寝てんだろ!? そうなんだろ!?
(ウィル>旦那ぁぁぁぁぁ! 元に戻ってくだせぇぇぇぇぇぇぇ!
(裂邪>うわ! 驚かすなよお前等! てか寝てたんじゃねぇのかよ!?

そして何でミナワとウィル泣いてんの? あらやだミナワの泣き顔かわいい・・・

(ミナワ>起きてましたよぉ・・・ひっぐ・・・携帯の音でぇ・・・
(シェイド>夜グライマナーモードニシテオケ。
(ウィル>そこでメリーさんと会話してたのも周知の事実でい。
(獏>説教も全部聞いてるぜ。 最初から言ってやろうか?
(裂邪>やめろ! チクショウこれ3つ目のトラウマになりそうだ!
   もういいから寝るぞ! 正義達が起きちまう!

俺の指示を聞いてか聞かずか、シェイドは影に溶けて、
バクとウィルは枕元で早くも寝息を立てている。
相変わらず早いなぁ・・・さて俺も寝るとしようk―――ん?

(ミナワ>ふぁ~ぁ・・・ご主人様、どうかされました?

ベッドに横たわりながら、ミナワは俺にそう質問した。 俺が気になったのは、只一つ。

(裂邪>・・・ミナワ、俺がお前の寝顔見てたの・・・もしかして・・・

その瞬間、今まで我慢していたのか、ミナワの顔が真っ赤になっていくのが暗くてもよく分かった。

(ミナワ>・・・し・・・知ってました///
(裂邪>ごめん、悪気はなかったんだorz ただ純粋に・・・その・・・

とその時、急にミナワが顔を近づけてきた。 何事かと思ったら、俺の耳に口を近づけて・・・

(ミナワ>・・・ご主人様の、え・っ・ち♪

初めて彼女に出会った時のように、俺の心はシャボン玉の如くパチン、とはじけた。
そんな事まで聞かれていたのかという恥ずかしさと、下半身に感じる猛烈な違和感の所為で、
俺はまともに彼女と向き合うことが出来なかった。

(ミナワ>もぅ、ご主人様ぁ、こっち向いて下さいよぉ///
(裂邪>・・・向きたいけど無理ぃ・・・

結局俺は、その後ミナワの顔を再び見ることなく、そして再び寝る事もなく一夜を過ごした。
後日聞いた話だが、この学校町では本当に人を殺さない「メリーさん」がいるらしい・・・
俺が来る前からそういう話があったらしいが、そうか・・・よかったな、仲間がいて・・・

   “真夜中の電話”...END

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