ここはとある喫茶店。 窓辺の席で、黒いスーツを着た少女が2人座っていた。
一人は赤毛のストレート、もう一人は緑毛のセミショートだ。
一人は赤毛のストレート、もう一人は緑毛のセミショートだ。
(赤毛>ねぇ、そろそろ召し上がりなさったら? 溶けてしまいますわよ?
(緑毛>・・・そういう訳にも行きません。まだ仕事が残っているので。
(緑毛>・・・そういう訳にも行きません。まだ仕事が残っているので。
赤毛の少女がアイスクリームの乗ったパフェを食べながら、
ノートパソコンにカタカタと何かを入力している緑毛の少女に食事を勧めるが、
彼女はか細い声でそれを断る。
ノートパソコンにカタカタと何かを入力している緑毛の少女に食事を勧めるが、
彼女はか細い声でそれを断る。
(赤毛>貴方はいつも仕事熱心ですわねぇ、感心しますわぁ
(緑毛>・・・貴方が普段仕事しなさすぎるんですよ。
(緑毛>・・・貴方が普段仕事しなさすぎるんですよ。
やんわりとした言葉に、冷ややかな言葉で返す。 少し奇妙なコンビである。
しかしこの2人、どう見ても小学生なのだが、こんな少女のする仕事とは一体・・・
しかしこの2人、どう見ても小学生なのだが、こんな少女のする仕事とは一体・・・
(赤毛>ところであの2人はまだ来ませんの?
(緑毛>・・・場所の連絡、きちんとしましたか?
(赤毛>・・・・・・あら、した記憶がありませんわ
(緑毛>貴方と言う人は・・・
(緑毛>・・・場所の連絡、きちんとしましたか?
(赤毛>・・・・・・あら、した記憶がありませんわ
(緑毛>貴方と言う人は・・・
カタカタと、キーボードを叩きながら緑毛の少女は溜息をつく。
どうやら待ち合わせをしているらしい。 と、そこへ。
どうやら待ち合わせをしているらしい。 と、そこへ。
(少女A>あっ! いたいた~!
(少女B>こんな所に・・・
(少女B>こんな所に・・・
また2人、新たな黒いスーツを着た少女が現れる。
ウェーブがかかった金髪と、黒いショートヘアの、これまた小学生くらいの少女。
ウェーブがかかった金髪と、黒いショートヘアの、これまた小学生くらいの少女。
(赤毛>あらあら、お二人とも遅かったですわねぇ
金髪の少女は体中につけたアクセサリーの音をじゃらじゃらと鳴らしながらドサッと座り、
(金髪>ってゆーかアンタが教えてくれなかったからだっつーの!
ケータイ鳴らしても全ッ然出てくんないんだし!
(赤毛>? 鳴ってませんわよ?
(緑毛>・・・まさか。
(黒髪>ったく・・・どうせ携帯持ちっぱなしで能力使ったんだろ。
ケータイ鳴らしても全ッ然出てくんないんだし!
(赤毛>? 鳴ってませんわよ?
(緑毛>・・・まさか。
(黒髪>ったく・・・どうせ携帯持ちっぱなしで能力使ったんだろ。
溜息をつきながら、スケッチブックを持った黒髪の少女は言う。
少し考えた後、赤毛の少女はバッグから携帯を出し、それを開く。・・・画面は、真っ黒なままだ。
少し考えた後、赤毛の少女はバッグから携帯を出し、それを開く。・・・画面は、真っ黒なままだ。
(赤毛>あらやだ、ホントですわ
(黒髪>やっぱりか・・・
(金髪>ま~たァ!? これで何台目!?
(赤毛>ん~・・・20台目だったかしら?
(緑毛>30台目です。
(赤毛>そんなにですの? 新記録ですわ~
(黒髪>そんな記録作るな!
(赤毛>まぁまぁ、貴方もそこにお座り? アイスが溶けてしまいますわ。
(黒髪>やっぱりか・・・
(金髪>ま~たァ!? これで何台目!?
(赤毛>ん~・・・20台目だったかしら?
(緑毛>30台目です。
(赤毛>そんなにですの? 新記録ですわ~
(黒髪>そんな記録作るな!
(赤毛>まぁまぁ、貴方もそこにお座り? アイスが溶けてしまいますわ。
赤毛の少女は、既に注文していたパフェをすすす、と差し出す。
唾を飲み込んだ後、渋々座る黒髪の少女。 どうやら好物らしい。
唾を飲み込んだ後、渋々座る黒髪の少女。 どうやら好物らしい。
(赤毛>ところでお聞きになって? ここに来る前に「幼気」が見える殿方に出会いましたの
(緑毛>・・・またですか。
(金髪>ってゆーかこの町多すぎない?マジで
(黒髪>その男と闘ったのか?
(赤毛>いいえ、共闘したんですのよ なかなか面白い子でしたわ~
(黒髪>「子」?
(赤毛>えぇ、その子、中学生くらいの男の子でしたの
(金髪>中学生で「幼気」が見えてる!? ありえないっつーの!
(緑毛>・・・普通は、高校生くらいからですね。
(赤毛>そうなのよ~、珍しいでしょう? 顔も可愛らしかったし、欲しかったですわ~
(黒髪>また始まった・・・
(緑毛>・・・いつものことですから・・・あ。
(緑毛>・・・またですか。
(金髪>ってゆーかこの町多すぎない?マジで
(黒髪>その男と闘ったのか?
(赤毛>いいえ、共闘したんですのよ なかなか面白い子でしたわ~
(黒髪>「子」?
(赤毛>えぇ、その子、中学生くらいの男の子でしたの
(金髪>中学生で「幼気」が見えてる!? ありえないっつーの!
(緑毛>・・・普通は、高校生くらいからですね。
(赤毛>そうなのよ~、珍しいでしょう? 顔も可愛らしかったし、欲しかったですわ~
(黒髪>また始まった・・・
(緑毛>・・・いつものことですから・・・あ。
ぴょん、と緑毛の少女の頭から植物の双葉が生える。
それに気づいた他の3人は即座に彼女の分のパフェを見た。
さくらんぼのヘタが残っている。 逆にいえば「ヘタしか」残ってない。
それに気づいた他の3人は即座に彼女の分のパフェを見た。
さくらんぼのヘタが残っている。 逆にいえば「ヘタしか」残ってない。
(緑毛>・・・・・・
(金髪>もしかして・・・種飲んじゃった系?
(緑毛>・・・つい癖で。
(赤毛>あらかわいい♪ 帰ったらお花見でもしませんこと?
(黒髪>あれは春に楽しむものだ。それより・・・さっき言ってた少年って、契約者だったのか?
(赤毛>え?あぁ、そうですわ 確か・・・シャドーマン、だったかしら?
(金髪>もしかして・・・種飲んじゃった系?
(緑毛>・・・つい癖で。
(赤毛>あらかわいい♪ 帰ったらお花見でもしませんこと?
(黒髪>あれは春に楽しむものだ。それより・・・さっき言ってた少年って、契約者だったのか?
(赤毛>え?あぁ、そうですわ 確か・・・シャドーマン、だったかしら?
(裂邪>ビェックシィ! あ゛~、「一に褒められ云々」の都市伝説と契約しちまったのかなぁ?
(シェイド>縁起デモナイコトヲ言ウナ。
(シェイド>縁起デモナイコトヲ言ウナ。
噂の少年・裂邪は、燦々と太陽が照りつける住宅街を散歩していた。
(裂邪>・・・しっかし・・・なんだったんだあのロリッ子は・・・ロリとは思えぬ強さだった
(シェイド>ムゥ、契約者ナノハ確カダロウナ・・・少シ違和感ハアッタガ。
(裂邪>だとしても何の都市伝説だ? 肉体強化に自動販売機の暴走って関連性皆無だけど。
(シェイド>私ニ訊クナ。 コレデモ考エテハイルノダ。
(裂邪>うん・・・でもロリに黒いスーツってのもいいもんだな!
何つーか、暗い色って着てる子の明るさとかを強調してくれるんだよね!
あれを脱がしたらどれだkグハッ!?
(シェイド>貴様ガミナワ以外ニ手ヲ出ス前ニ、ココデ手ヲ打タセテ貰オウ!!
(裂邪>じ、ジョーク!ジョーク!ここはジョークアベニュー!!
つぅかお前何その姿!? ガメラ!?
(シェイド>以前貴様ガ見テイタ映画ヲ思イ出シテナ。
敵ノ怪獣ヲ応援シテイタカラ本望ダロウ!?
(裂邪>俺はイリスですか?レギオンですか?ギャオスですか?できればイリスを所望したい。
(シェイド>アノ世デ考エロ!
(裂邪>ヘェェェェェェェルプ!!!
(シェイド>ムゥ、契約者ナノハ確カダロウナ・・・少シ違和感ハアッタガ。
(裂邪>だとしても何の都市伝説だ? 肉体強化に自動販売機の暴走って関連性皆無だけど。
(シェイド>私ニ訊クナ。 コレデモ考エテハイルノダ。
(裂邪>うん・・・でもロリに黒いスーツってのもいいもんだな!
何つーか、暗い色って着てる子の明るさとかを強調してくれるんだよね!
あれを脱がしたらどれだkグハッ!?
(シェイド>貴様ガミナワ以外ニ手ヲ出ス前ニ、ココデ手ヲ打タセテ貰オウ!!
(裂邪>じ、ジョーク!ジョーク!ここはジョークアベニュー!!
つぅかお前何その姿!? ガメラ!?
(シェイド>以前貴様ガ見テイタ映画ヲ思イ出シテナ。
敵ノ怪獣ヲ応援シテイタカラ本望ダロウ!?
(裂邪>俺はイリスですか?レギオンですか?ギャオスですか?できればイリスを所望したい。
(シェイド>アノ世デ考エロ!
(裂邪>ヘェェェェェェェルプ!!!
ある夏の日のことだった・・・
続きますわ♪