「ラビリンスへの誘い」
学校町、どこかの路地。
陽は依然として高く、さんさんと輝いている。
時折遠くから雷鳴が轟くのが聞こえるものの、それを除けば素晴らしい秋晴れ。
いつもであればとても気持ちのよいはずの日和なのに、今日ばかりはそれがどうしてもうらめしく思えてしまう。
陽は依然として高く、さんさんと輝いている。
時折遠くから雷鳴が轟くのが聞こえるものの、それを除けば素晴らしい秋晴れ。
いつもであればとても気持ちのよいはずの日和なのに、今日ばかりはそれがどうしてもうらめしく思えてしまう。
「はぁっ、はぁっ……ふう」
騎士が黒服を一掃してからというもの、幸いにも再びあの男達に出くわす事はない。
立ち止まって息を整える程度の余裕も出てきた。
そうしてひとまずは東区の自宅へと急いでいるはず、だったのだが。
立ち止まって息を整える程度の余裕も出てきた。
そうしてひとまずは東区の自宅へと急いでいるはず、だったのだが。
「北区、二丁目……」
ふと目に入った電柱に貼られた住所の青い札を読み上げた途端、思わずがくりと膝をつきたくなる。
おかしい、確かに自分は東区への道を進んでいたはず。
初めこそ黒服に散々追い掛け回されはしたものの、あの時はまだ現在位置がわかっていた。
この道を曲がれば自宅への通りに出られると思い家路を急いでみれば、目の前に広がるのはまったく見覚えのない路地ばかり。
一瞬戻ろうかとも迷ったのだが、また後ろに黒い集団が迫っているかもしれないと思うとそれもためらわれた。
そうして半ば意地になって進み続けた結果、気づけば景色はどんどん自分の知らぬものばかりになっていた。
おかしい、確かに自分は東区への道を進んでいたはず。
初めこそ黒服に散々追い掛け回されはしたものの、あの時はまだ現在位置がわかっていた。
この道を曲がれば自宅への通りに出られると思い家路を急いでみれば、目の前に広がるのはまったく見覚えのない路地ばかり。
一瞬戻ろうかとも迷ったのだが、また後ろに黒い集団が迫っているかもしれないと思うとそれもためらわれた。
そうして半ば意地になって進み続けた結果、気づけば景色はどんどん自分の知らぬものばかりになっていた。
「こ、これは……まさか……」
ぐっと手にした巾着の紐を握り締め、深呼吸一つ。
信じられない、決して信じたくはないけれど、この状況を表すならそう。
信じられない、決して信じたくはないけれど、この状況を表すならそう。
「私、迷子……?」
どこともわからぬ路地に、冷たい秋風が吹き込んだのだった。
<To be...?>