いつからだったのか、何がきっかけだったのかも覚えていない。
気が付いた時には、自分の半身に、普通の妹に向ける愛情を明らかに超えた想いを抱いていた。
気が付いた時には、自分の半身に、普通の妹に向ける愛情を明らかに超えた想いを抱いていた。
紗奈が自分をを大切に思ってくれている事は伝わってくるし「好き」だと言ってくれるけれど、彼女の肉親に対する「好き」と自分の求めている『好き』は違うもので、心が満たされる事はなかった。
妹にこんな想いを抱くなんて、自分はおかしくなってしまったんじゃないかと思った。
そのことに悩んで、眠れない夜もあった。
枕を涙で濡らした夜もあった。
枕を涙で濡らした夜もあった。
同性に、それも妹に恋愛感情を抱くこと自体、周囲から好ましく思われないことも理解している。
今まで育ててくれた両親にも合わせる顔がない。
今まで育ててくれた両親にも合わせる顔がない。
…けれど、そういった事よりも恐ろしいのは紗奈に拒絶されることだ。
生まれたときから一緒にいるのが当たり前だった。
その笑顔が大好きだった。
彼女が離れていくなんて、耐えられるはずもない。
その笑顔が大好きだった。
彼女が離れていくなんて、耐えられるはずもない。
だから、彼女の傍にいるために、彼女を困らせないために、この想いを押し込めると決めた。
花子さんが契約者らしき少年の元へ駆け寄っていくのを見送りながら、ふと、B組の教室内に紗奈の姿を見つけて――紗奈ちゃん、という声は言葉にならなかった。
堕天使を模した、露出度の激しいメイド服を着た紗奈が、客やクラスメイトに笑顔を向けていた。
堕天使を模した、露出度の激しいメイド服を着た紗奈が、客やクラスメイトに笑顔を向けていた。
胸の奥がずきりと痛んだ。
『紗奈に笑顔を向けてもらえるのは、自分だけでいい――』
そんな思いが心に浮かんだ――気付かない振りをした。
『紗奈に笑顔を向けてもらえるのは、自分だけでいい――』
そんな思いが心に浮かんだ――気付かない振りをした。
続く…?