学園祭も終幕。
キャンプファイヤーが燃え、花火が上がっている。
生徒たちでごった返す中、紗奈は事前に決めておいた待ち合わせ場所へ向かい――人気のないそこで待つ、紗江の姿を見つけた。
「ごめんね、待った?」
「ううん、大丈夫。今来たところだから」
紗奈の姿を見て、ほっとしたように小さく笑う紗江。
キャンプファイヤーが燃え、花火が上がっている。
生徒たちでごった返す中、紗奈は事前に決めておいた待ち合わせ場所へ向かい――人気のないそこで待つ、紗江の姿を見つけた。
「ごめんね、待った?」
「ううん、大丈夫。今来たところだから」
紗奈の姿を見て、ほっとしたように小さく笑う紗江。
小さいころから変わらない、大好きな姉の笑みだった。
ドォォン…
「花火、綺麗だね…」
「うん。学校で花火が見れるなんて思ってなかったから、去年見た時はびっくりしたよ」
「あはは、そうだね」
「うん。学校で花火が見れるなんて思ってなかったから、去年見た時はびっくりしたよ」
「あはは、そうだね」
小さいころから、何をするにも一緒だった。
大切な家族であり、かけがえのない半身。
大人しかった姉を守るのが自分にとって当たり前だった。
合気道を習い始めたのだって、少しでも姉を守れるようにと思ったからだ。
大切な家族であり、かけがえのない半身。
大人しかった姉を守るのが自分にとって当たり前だった。
合気道を習い始めたのだって、少しでも姉を守れるようにと思ったからだ。
それなのに――いつからか、姉の様子が変わり始めた。
思っているだけじゃ足りなくて、大好きだって伝えたくて口に出すけれど、一瞬泣き出しそうな顔をすることがあった。
自分と離れるのを嫌がるようになった。
自分と離れるのを嫌がるようになった。
…私だって、一人は嫌。一人になんてなりたくない。
紗江ちゃんを置いてなんて、どこにも行けない。
紗江ちゃんを置いてなんて、どこにも行けない。
大丈夫だよ、と伝えるように、紗江の手をぎゅっと握る。
ドォォン…と、最後の花火が上がった。
続く…?