【平唯の人間観察第九話「師匠」】
「で、やったのか。」
「何言ってやがるんですか師匠は。一応従兄ですよ?」
「だからこそ、だろうがお前らは。
俺は只自分の弟子が組織でも悪名高いハーメルンの笛吹きの毒牙にかかったんではないか心配でだな。」
「師匠の上司がその悪名高い奴を保護してるんじゃないですか。」
「そうだよあの馬鹿は、そのうち組織から捨てられるぜ?」
「何言ってやがるんですか師匠は。一応従兄ですよ?」
「だからこそ、だろうがお前らは。
俺は只自分の弟子が組織でも悪名高いハーメルンの笛吹きの毒牙にかかったんではないか心配でだな。」
「師匠の上司がその悪名高い奴を保護してるんじゃないですか。」
「そうだよあの馬鹿は、そのうち組織から捨てられるぜ?」
私の前でコーヒーに角砂糖だけを延々落とし続ける金髪カチューシャスケ番風のお姉さん、彼女が「組織」のF-№5にして私の師匠である。
師匠は鵲崎笹木(カササギザキササキ)という弟子の私でも言おうとすると絶対に噛む名前の持ち主だ。
だから私は彼女のことをいつも師匠と呼ぶ。
今日は修行も休みでのんべんだらりと彼女とお茶をしていた。
師匠は鵲崎笹木(カササギザキササキ)という弟子の私でも言おうとすると絶対に噛む名前の持ち主だ。
だから私は彼女のことをいつも師匠と呼ぶ。
今日は修行も休みでのんべんだらりと彼女とお茶をしていた。
「そもそもお前ら従兄妹同士じゃねえかよ。
どんだけタブー犯したがるのよ揃いに揃って……。
かたや妹とも言うべき女子高生にマジで手ぇ出しやがって、
かたや兄にそんなことされるのを黙って受け入れるどころか興奮までしてるって、
最近の子供ってこんなに危険なの?
俺もうなんか泣けてきたわ。」
「待ってください、私そもそもめーちゃんと何かしたって言ってないじゃないですか!」
「いやもうそこまで聞くとそうとしか思えなかったんだけど違った?
違ったらごめんねー。」
「まったくもう……。」
どんだけタブー犯したがるのよ揃いに揃って……。
かたや妹とも言うべき女子高生にマジで手ぇ出しやがって、
かたや兄にそんなことされるのを黙って受け入れるどころか興奮までしてるって、
最近の子供ってこんなに危険なの?
俺もうなんか泣けてきたわ。」
「待ってください、私そもそもめーちゃんと何かしたって言ってないじゃないですか!」
「いやもうそこまで聞くとそうとしか思えなかったんだけど違った?
違ったらごめんねー。」
「まったくもう……。」
「いやあ、俺としてはねえ。
お前らがくっついても馬鹿上司の実験がグダグダになって面白かったんだけどね。」
「と言うと?」
「いやあ、あいつあんたの従兄みたいな奴同士の間に子供が出来るとどうなるのかも調べてるのよ。
だからあんたとあんたの従兄がくっついてしまえば馬鹿上司の目論見も……。」
「いや、めーちゃんマジで女たらしだから一人とくっついたところでそこらへんで盛りますよ。
猿ですよ猿。モンキー。」
「……何それ怖い、卑猥、エロイ。俺の元彼を思い出すわ。」
「ほんと隠し子の一人や二人生まれていてもおかしくないですね。
ていうか師匠元彼居たの!?恋愛とか縁なさそうなのに!」
「しばくよ?しばき倒すよこの馬鹿弟子は。
それにしても隠し子か……女性としてそういうのほんとに無いわあ。」
「会って話してみると好感もてるんですけどね。
めーちゃんが嘘ついている限りは。
めーちゃんの本音に触れるとみんな……なんか耐えられなくなるみたいで。」
「ふぅん……。いっかにも異常者って感じだね、顔写真見たけど元彼に似てるから見るだけでむかつくんだよなあ。」
「おお理不尽理不尽。」
「師匠にそんな口叩くなよ馬鹿弟子。」
「ほら私ってイケメンじゃないですか、許してくださいよ。」
「仕方ないな、まあ見逃してやる。」
お前らがくっついても馬鹿上司の実験がグダグダになって面白かったんだけどね。」
「と言うと?」
「いやあ、あいつあんたの従兄みたいな奴同士の間に子供が出来るとどうなるのかも調べてるのよ。
だからあんたとあんたの従兄がくっついてしまえば馬鹿上司の目論見も……。」
「いや、めーちゃんマジで女たらしだから一人とくっついたところでそこらへんで盛りますよ。
猿ですよ猿。モンキー。」
「……何それ怖い、卑猥、エロイ。俺の元彼を思い出すわ。」
「ほんと隠し子の一人や二人生まれていてもおかしくないですね。
ていうか師匠元彼居たの!?恋愛とか縁なさそうなのに!」
「しばくよ?しばき倒すよこの馬鹿弟子は。
それにしても隠し子か……女性としてそういうのほんとに無いわあ。」
「会って話してみると好感もてるんですけどね。
めーちゃんが嘘ついている限りは。
めーちゃんの本音に触れるとみんな……なんか耐えられなくなるみたいで。」
「ふぅん……。いっかにも異常者って感じだね、顔写真見たけど元彼に似てるから見るだけでむかつくんだよなあ。」
「おお理不尽理不尽。」
「師匠にそんな口叩くなよ馬鹿弟子。」
「ほら私ってイケメンじゃないですか、許してくださいよ。」
「仕方ないな、まあ見逃してやる。」
師匠はやっと角砂糖をコーヒーに入れ終えるとグイグイとコーヒーを飲み始めた。
「ップハァ!生き返るぜ!」
「師匠そのうち糖尿で死にますよ?」
「はっ、馬鹿上司が作ってくれた内蔵は完璧だよ!」
「師匠そのうち糖尿で死にますよ?」
「はっ、馬鹿上司が作ってくれた内蔵は完璧だよ!」
そう、そういえば師匠は元人間のホムンクルスなのだ。
いつも女性の肉体からは想像できないような身体能力を発揮する。
思えば散々しごかれたものだ。
いつも女性の肉体からは想像できないような身体能力を発揮する。
思えば散々しごかれたものだ。
「あーしっかし最近暇だなあー。
あの馬鹿上司何が『最近は戦闘無いんですよねー』だよ畜生。
今も世界中は戦争だらけだろうが介入させろ畜生!」
あの馬鹿上司何が『最近は戦闘無いんですよねー』だよ畜生。
今も世界中は戦争だらけだろうが介入させろ畜生!」
師匠はそこらへんにおいてあったチェーンを振り回す。
そんなヤンキーの殴り込みみたいな感じで戦争とか戦闘とか言わないで欲しい。
確実に私も巻き込まれるんだから。
ていうかそんなチェーンとかヨーヨーだけで戦争に向かうつもりだろうか。
この人に限ってそんな冗談があり得ないとも限らない。
そんなヤンキーの殴り込みみたいな感じで戦争とか戦闘とか言わないで欲しい。
確実に私も巻き込まれるんだから。
ていうかそんなチェーンとかヨーヨーだけで戦争に向かうつもりだろうか。
この人に限ってそんな冗談があり得ないとも限らない。
「あーそれなら元彼とやらの所に行ってみたらどうですか?
なんかむかつくんなら一発八つ当たってくればすっきりしたりして。」
「あー良いねそれ!
あいつならそこそこ歯ごたえあるしなあ!
E-№0も遊びに行ったらしいし少しくらい俺だって遊びに行って良いよな!」
「そーですよ師匠!
だから今日と明日の特訓はお休みです!」
「仕方ないな~、今回だけは先生許しちゃう!」
「嬉しそうですね。」
「おうよ、久しぶりの戦闘だからな!」
なんかむかつくんなら一発八つ当たってくればすっきりしたりして。」
「あー良いねそれ!
あいつならそこそこ歯ごたえあるしなあ!
E-№0も遊びに行ったらしいし少しくらい俺だって遊びに行って良いよな!」
「そーですよ師匠!
だから今日と明日の特訓はお休みです!」
「仕方ないな~、今回だけは先生許しちゃう!」
「嬉しそうですね。」
「おうよ、久しぶりの戦闘だからな!」
ところで私たちが居るのは『組織』のF-№が管理する図書館内部。
更に言うとその地下二十一階――鵲崎笹木の管理するフロア――である。
ここは人工的な森が作られていた。
そしてその人工の森が彼女の闘気に呼応して震え始める。
彼女は抑えきれずに自分の都市伝説まで発動させたようだ。
黒革の手袋をして両方の手にヨーヨーをはめると私の師匠は小屋を出て行く。
更に言うとその地下二十一階――鵲崎笹木の管理するフロア――である。
ここは人工的な森が作られていた。
そしてその人工の森が彼女の闘気に呼応して震え始める。
彼女は抑えきれずに自分の都市伝説まで発動させたようだ。
黒革の手袋をして両方の手にヨーヨーをはめると私の師匠は小屋を出て行く。
「ああそうそう、今日の修行は自習、内容はこの二十一階からの脱出だ。
勿論普段使っている移動装置の電源は切っておいたからな!」
勿論普段使っている移動装置の電源は切っておいたからな!」
え?
「食料はおいてあるしこの階だと野生動物、熊とかは居るだろうけど気にするな!
方位磁針はおいてあるけど今の私の能力発動で壊れたから使えない。
地図くらいは置いておくから……がんばれよ!」
方位磁針はおいてあるけど今の私の能力発動で壊れたから使えない。
地図くらいは置いておくから……がんばれよ!」
いや今日修行無しじゃなかったんですか?
私の話聞いてましたか?
私の話聞いてましたか?
「お前の※ただしイケメンに限るじゃあサバイバルなんて難しいと思うからできるだけ早く帰れるようにするよ。
そうだな……明後日までには帰ってくる。
駄目そうだったら二十階のコンピュータールームの№6が助けに来ると思うしあんま心配するな。
じゃあ今度こそ!俺は行くぜ!」
「えっ、待って師匠!私明日学校でテストオオオオオオオ!」
そうだな……明後日までには帰ってくる。
駄目そうだったら二十階のコンピュータールームの№6が助けに来ると思うしあんま心配するな。
じゃあ今度こそ!俺は行くぜ!」
「えっ、待って師匠!私明日学校でテストオオオオオオオ!」
師匠は私のことを完全に無視して何処かに行ってしまったのだった……。
【平唯の人間観察第九話「師匠」fin】