「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 無垢なる支配者と蜘蛛-01

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 ……電話が、かかってきた
 かつて、B-No.001と呼ばれていた少年が、「組織」に所属していた頃使っていた情報端末に
 流れ出た着信音は、「笑点のテーマ」
 …すなわち、「組織」関係者からの電話だ
 誰からだろうか、彼は、情報端末を手に取り

「……え?」

 ………ディスプレイには、何も、表示されて、いなかった
 ただ、「笑点のテーマ」だけが、流れ続けて

 直後
 通話が、勝手に繋がった
 何らかの都市伝説の攻撃である可能性を警戒し、彼は情報端末から手を離そうとした

『----はじめまして、B-No.001』

 情報端末から、流れ出た、声
 彼にとって、聞き覚えの無い、声だった
 ますます、警戒を強める

「……誰だ?」
『あぁ、名乗りが遅れました……私は、「組織」のA-No.0です。人間としては、オール・アクロイドと名乗らせていただいています)
「…A-No.0…?」

 …「組織」の、実質上の、トップ
 誰も顔を見た事がないという、それ
 彼とて、その声すら、初めて聞いた
 A-No.0が、直々に接触を……?
 いや、それよりも

(……生きている事が、知られた?)

 一年も、放置しておきながら…今更、何故、接触を取ってきたというのか
 警戒しながら、彼はA-No.0に問い掛ける

「…「組織」を抜けた私に、何か御用ですか?」
『そうですね、まずは、貴方が生きている事を確認する事。その目的は、達せられました』

 ゆっくりと
 感情の無い、淡々とした声で、A-No.0は続ける

『あの男と遭遇したのですね?かつて、私が「組織」の首領という立場を与えていた存在に』
「………」

 彼は、答えない
 しかし、A-No.0は、それを肯定と受け取ったのか
 それとも、すでにその事実を把握していたのか
 一方的に、話を続けてくる

『あの男が、あなた方に何を吹き込んだのか。そこまでは、把握していません………だからこそ、そして、今、「組織」を内側から立て直している状況だからこそ………確認をとらなければなりません』
「…確認、ですか?」
『そうです』

 淡々と
 確認が……質疑が、始まる

『貴方方には、「組織」と敵対する意思がありますか?』
『貴方方には、「組織」に戻ろうという意思がありますか?』

 ……端末から聞こえてくる声は、A-No.0一人分の声のはず
 しかし、何故だろうか
 複数人から問い掛けられているような、奇妙な錯覚を覚える

『戻ってくる意思があったとして、「強行派」にですか?「過激派」にですか?「穏健派」にですか?』
『再び「鮫島事件」を発動しようという意思はありますか?』
『再び、D-No.962を始末しようという意思はありますか?』
『…もし、「組織」に戻る意思があるのならば、B-No.0は邪魔ですか?ならば、処分しましょうか?』

 淡々と
 次から次へと、投げかけられる質問
 そのうちの一つに、やや首を傾げつつ…答えることなく、ただ、彼はその問いかけに耳を傾ける

『……最後に』

 ………その、問いかけを、A-No.0が、口にした、瞬間

『……貴方方は。D-No.0の………ダレン・ディーフェンベーカーの暗殺事件に、関わりましたか?』

 感情が無いはずの、A-No.0の声に
 感情の揺らぎが感じられたのは………彼の、気のせいだったのだろうか?





to be … ?





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