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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 無垢なる支配者と蜘蛛-02

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「…報告は、以上だ」
『……ご苦労でした、イクトミ』

 イクトミの報告を、A-No.0はいつも通り、無感情に受け取った
 もっとも、データを送信しただけで、イクトミ本人がA-No.0の前に来た訳ではない
 …あれの前に姿をあらわすなど、イクトミには不可能だ

 何せ、A-No.0には、実体が存在しないのだから

「それで?どうすんだ?サンジェルマンを」
『……切り捨てます。彼は、「組織」にデメリットしかもたらさない』

 無感情に告げられる、非情な言葉
 やっぱりなぁ、とイクトミは苦笑した

「好き勝手やってるしな。上田に干渉したのが最大のデメリットってとこか?」
『そうですね。他にも色々とありますが、最大の理由はそれです』
「……おぉ、怖い怖い。やっぱ、あいつは怖いねぇ。関わった連中をみぃんな不幸にしやがる。そうやって、自分一人だけ幸福で、その癖してその幸福に気付かないで不幸ぶって。自ら独りぼっちを選びながらそれを嘆きやがる。理解されたい癖に理解される努力もしない。怖い怖い」

 楽しげに笑いながら、つらつらと喋るイクトミ
 その言葉を最後まで聞いて…A-No.0は、イクトミに尋ねる

『イクトミ、あなたは、上田 明也が嫌いなのですか?』
「ん?まぁ、好きではないな。酒飲み仲間とか、観察対象としちゃ面白いがな」

 あっさりと、言い切るイクトミ
 A-No.0の様子を感じ取ったのか、また笑う

「意外だったか?」
『はい。サンジェルマン相手と同様、非常に楽しそうでしたから』
「あぁ、俺、サンジェルマンも好きじゃないぜ?いい酒飲めるし、上田と同じで酒飲み仲間とか観察対象として面白いから付き合ってただけだ」

 これまた、あっさりと言い切る
 それも、いかにも楽しげに

「ま、色々と利用させてもらっているだけさ。ほら、あいつが何かしでかすたびに、ちゃんとお前に報告してるだろ?あいつの友達だったら、その辺り誤魔化してるって」
『……なるほど』

 どうやら、納得したらしいA-No.0
 …静かに、続ける

『…神は、それ以外の者とは対等には付き合いませんか』
「そう言うなって。そんな訳じゃねぇよ。お前や、玄宗夫婦とは対等に付き合ってるつもりだぜ?」
『ダレン・ディーフェンベーカーは、違うのですか?』
「あー、あいつはなー……何て言うか、俺なんかじゃ恐れ多いっつか、傍にいちゃいけない気がするんだよ。ピュアすぎるだろ、あいつ。生きた人類世界遺産だろ。もっと保護するべきだ」

 うん、と自分で言いながら納得し、苦笑するイクトミ
 …自分もまた、ダレンと言う毒に侵されているな、と自覚する

「………サンジェルマンだって……ダレンを殺そうとした連中に、手を貸した可能性があるしな。俺は、あいつをこれっぽっちも信頼も信用もしちゃいねぇ。上田相手も同様だ。あいつの言葉に飲み込まれないようにするので、精一杯だけどな」
『あなたが、そう簡単に飲まれるとは思いませんが。いざとなれば、逃亡するでしょうし』
「まぁな。逃げるのが得意なんでね」

 楽しげに、楽しげに笑いながら…


 …しかし、不意に、神妙な表情に、なって


「…悪いな、エーちゃん」
『突然、何です?』
「サンジェルマンを見つけて、お前に伝えたのは俺だ。伝えなけりゃ、お前はあいつを「組織」に誘わなかったかもしれない」
『彼のような存在ならば、私もいずれ見つけたでしょう。あの頃の私は、能力だけを見て、人格を見ていなかった………あなたが、気に病む事ではありません』
「そうかい」

 ありがとうな、と苦笑するイクトミ






 わかっている
 これは、自分の罪なのだと









 己の復讐に、生まれたてだったA-No.0を巻き込んだ
 それが、己の最大の、罪なのだ、と
 理解しているが、もはや後戻りなど、できないのだ








to be … ?




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