流されていく二人を追いかけていくヘンリー
かなり速い流れだが…ユニコーンとの契約により、脚力が人の限界を超えているヘンリーにとって、追いつけないスピードではない
二人の位置を確認し……すぅ、と息を吸い込むヘンリー
この距離ならば……いける!!
かなり速い流れだが…ユニコーンとの契約により、脚力が人の限界を超えているヘンリーにとって、追いつけないスピードではない
二人の位置を確認し……すぅ、と息を吸い込むヘンリー
この距離ならば……いける!!
「っし!!」
流される二人の…その間を狙うように、虚空を蹴ったヘンリー
その、動作から生まれた、衝撃波が
『っ嘘!?』
「うわ!?」
「!!」
「うわ!?」
「!!」
ざばぁっ!!と
プールの水を……真っ二つに、分断した
さながら、モーセの奇跡の如く
プールの床が、一時的に露出し……パスカルとドクターが、水から解放された
プールの水を……真っ二つに、分断した
さながら、モーセの奇跡の如く
プールの床が、一時的に露出し……パスカルとドクターが、水から解放された
---ひひん、と
聞こえてきた、嘶き
いつのまにか姿を現したユニコーンが、パスカルとドクターを回収し、プールから飛び出す
水が分断されたのは、あくまでも一時的なこと
しかし、元へと戻っていく水の中に、既にパスカルとドクターはいないのだ
……巨乳狙いの変態の束縛から、二人が完全に解放される
聞こえてきた、嘶き
いつのまにか姿を現したユニコーンが、パスカルとドクターを回収し、プールから飛び出す
水が分断されたのは、あくまでも一時的なこと
しかし、元へと戻っていく水の中に、既にパスカルとドクターはいないのだ
……巨乳狙いの変態の束縛から、二人が完全に解放される
「げほ……っ」
「大丈夫か!?」
「ふむ、まぁ、思ったほどは水を飲んでいない。大丈夫だ」
「大丈夫か!?」
「ふむ、まぁ、思ったほどは水を飲んでいない。大丈夫だ」
げほげほと咳き込んでいるパスカルと、わりと冷静なドクター
二人が無事である事を確認し、ヘンリーはほっとしたような表情を浮かべた
二人が無事である事を確認し、ヘンリーはほっとしたような表情を浮かべた
「無事でよかった……目の前で、乙女を死なせる訳にはいかないからな」
「やかましい。っつか、本当にそれしかないのか、お前は」
「やかましい。っつか、本当にそれしかないのか、お前は」
よろめきながら、水を睨むパスカル
…ユニコーンは、プールから離れた位置に着地し、二人を安全圏へと下ろした
プールに近づかない限り、引き込まれる事はあるまい
…ユニコーンは、プールから離れた位置に着地し、二人を安全圏へと下ろした
プールに近づかない限り、引き込まれる事はあるまい
「さて、と……あとは、もう一度!!」
逃げていく気配を、逃しはしない
再び、ヘンリーは虚空を蹴り上げた
再び、ヘンリーは虚空を蹴り上げた
衝撃波が、プールの水を割る
そして、その衝撃で
そして、その衝撃で
『みぎゃあああああああ!!??』
ぽ~~~ん、と
巨乳狙いの変態は、水中から叩き出された
べちゃ!とプールサイドに落下し、じたばたしだす
巨乳狙いの変態は、水中から叩き出された
べちゃ!とプールサイドに落下し、じたばたしだす
「なるほど、水中から引きずり出されれば、動きも鈍るか」
「そうらしい、とりあえず、とどめを…」
「そうらしい、とりあえず、とどめを…」
じたばたじたばた
プールへと、必死に戻ろうとする巨乳狙いの変態
…が
べちゃ!!
プールへと、必死に戻ろうとする巨乳狙いの変態
…が
べちゃ!!
『っぎゃ!!!』
「あ、ボス」
「あ、ボス」
げ、と
その姿を見て、嫌そうな顔をするパスカル
その姿を見て、嫌そうな顔をするパスカル
……朝比奈 秀雄
日本における、ヘンリーの上司の姿が、そこにあった
巨乳狙いの変態を踏みつけ、冷たく見下ろし
日本における、ヘンリーの上司の姿が、そこにあった
巨乳狙いの変態を踏みつけ、冷たく見下ろし
「……さて、私が焼いてもいいが……………ヘンリー、お前が、倒すか?」
「是非。乙女を危険な目にあわせる奴は、許せないんで」
「是非。乙女を危険な目にあわせる奴は、許せないんで」
ひひひん
ユニコーンも、こくこく同意する
ユニコーンも、こくこく同意する
そうか、と頷く朝比奈の表情に、慈悲など一切なく
数秒後
悲鳴が、辺りに響き渡ったのだった
悲鳴が、辺りに響き渡ったのだった
終わってしまえい