「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 悪意が嘲う・悪意が消えたその後に・水の変態-01f

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だれでも歓迎! 編集
 流されていく二人を追いかけていくヘンリー
 かなり速い流れだが…ユニコーンとの契約により、脚力が人の限界を超えているヘンリーにとって、追いつけないスピードではない
 二人の位置を確認し……すぅ、と息を吸い込むヘンリー
 この距離ならば……いける!!

「っし!!」

 流される二人の…その間を狙うように、虚空を蹴ったヘンリー

 その、動作から生まれた、衝撃波が

『っ嘘!?』
「うわ!?」
「!!」

 ざばぁっ!!と
 プールの水を……真っ二つに、分断した
 さながら、モーセの奇跡の如く
 プールの床が、一時的に露出し……パスカルとドクターが、水から解放された

 ---ひひん、と
 聞こえてきた、嘶き
 いつのまにか姿を現したユニコーンが、パスカルとドクターを回収し、プールから飛び出す
 水が分断されたのは、あくまでも一時的なこと
 しかし、元へと戻っていく水の中に、既にパスカルとドクターはいないのだ
 ……巨乳狙いの変態の束縛から、二人が完全に解放される

「げほ……っ」
「大丈夫か!?」
「ふむ、まぁ、思ったほどは水を飲んでいない。大丈夫だ」

 げほげほと咳き込んでいるパスカルと、わりと冷静なドクター
 二人が無事である事を確認し、ヘンリーはほっとしたような表情を浮かべた

「無事でよかった……目の前で、乙女を死なせる訳にはいかないからな」
「やかましい。っつか、本当にそれしかないのか、お前は」

 よろめきながら、水を睨むパスカル
 …ユニコーンは、プールから離れた位置に着地し、二人を安全圏へと下ろした
 プールに近づかない限り、引き込まれる事はあるまい

「さて、と……あとは、もう一度!!」

 逃げていく気配を、逃しはしない
 再び、ヘンリーは虚空を蹴り上げた

 衝撃波が、プールの水を割る
 そして、その衝撃で

『みぎゃあああああああ!!??』

 ぽ~~~ん、と
 巨乳狙いの変態は、水中から叩き出された
 べちゃ!とプールサイドに落下し、じたばたしだす

「なるほど、水中から引きずり出されれば、動きも鈍るか」
「そうらしい、とりあえず、とどめを…」

 じたばたじたばた
 プールへと、必死に戻ろうとする巨乳狙いの変態
 …が
 べちゃ!!

『っぎゃ!!!』
「あ、ボス」

 げ、と
 その姿を見て、嫌そうな顔をするパスカル

 ……朝比奈 秀雄
 日本における、ヘンリーの上司の姿が、そこにあった
 巨乳狙いの変態を踏みつけ、冷たく見下ろし

「……さて、私が焼いてもいいが……………ヘンリー、お前が、倒すか?」
「是非。乙女を危険な目にあわせる奴は、許せないんで」

 ひひひん
 ユニコーンも、こくこく同意する

 そうか、と頷く朝比奈の表情に、慈悲など一切なく



 数秒後
 悲鳴が、辺りに響き渡ったのだった






終わってしまえい




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