夏休みが終わり、2学期が始まったある日の放課後。
「紗江ちゃん、今週末って何か用事ある?」
「ううん、無いよ?どうかしたの?」
「クラスメイトの獄門寺君から、フェアリーモートのデザートフェスタのチケット貰ったの。
獄門寺君は、紗江ちゃんが学園祭の時に会ったって言ってた、花子さんの契約者ね。
私と、紗江ちゃんと、獄門寺君と花子さんと…あともう一人、誘えるなら誘って行こうかなって思って」
「紗奈ちゃんが行くなら私も行く!」
花子さんが一般人に見えないことと、皆で壁を作る事などを伝える。
わかった、と了承された。
「紗江ちゃん、今週末って何か用事ある?」
「ううん、無いよ?どうかしたの?」
「クラスメイトの獄門寺君から、フェアリーモートのデザートフェスタのチケット貰ったの。
獄門寺君は、紗江ちゃんが学園祭の時に会ったって言ってた、花子さんの契約者ね。
私と、紗江ちゃんと、獄門寺君と花子さんと…あともう一人、誘えるなら誘って行こうかなって思って」
「紗奈ちゃんが行くなら私も行く!」
花子さんが一般人に見えないことと、皆で壁を作る事などを伝える。
わかった、と了承された。
「デザートフェスタ、楽しみだね」
にこ、と笑顔を向ける紗江。
にこ、と笑顔を向ける紗江。
どきっ
いつも通りの光景のはずだったのだが…何故だか心臓が高鳴った。
(ちょ、どきって何!?ええい、静まれ心臓!
私達は血の繋がった姉妹で、同性なんだから…!)
それでも、一度意識してしまうとなんだか紗江が可愛らしく思えてきて
「紗奈ちゃん?どうしたの?」
「う、ううん!なんでもないよ」
今が夕方で良かったと思った。
私達は血の繋がった姉妹で、同性なんだから…!)
それでも、一度意識してしまうとなんだか紗江が可愛らしく思えてきて
「紗奈ちゃん?どうしたの?」
「う、ううん!なんでもないよ」
今が夕方で良かったと思った。
「「ただいまー」」
「あら、お帰りなさい…
そうそう、今日電話があったんだけど、徹君、バイト先の関係で近いうちにこっちに引っ越して来るんですって」
「「え、徹兄が?」」
家に帰ると、母から従兄が学校町に越してくると聞かされた。
徹―白峰徹(しらみね とおる)は、小さい頃はよく一緒に遊んでくれた、姉妹にとっての兄のような人だ。
一般人である彼が、都市伝説絡みの事件に巻き込まれませんように、と願わずにはいられなかった。
「あら、お帰りなさい…
そうそう、今日電話があったんだけど、徹君、バイト先の関係で近いうちにこっちに引っ越して来るんですって」
「「え、徹兄が?」」
家に帰ると、母から従兄が学校町に越してくると聞かされた。
徹―白峰徹(しらみね とおる)は、小さい頃はよく一緒に遊んでくれた、姉妹にとっての兄のような人だ。
一般人である彼が、都市伝説絡みの事件に巻き込まれませんように、と願わずにはいられなかった。
―――
場所は変わり、実験施設の一室にて。
「さて…実験の日取りも決まりましたし、必要な物も揃いました
後はじっくり待つだけですねぇ」
「さて…実験の日取りも決まりましたし、必要な物も揃いました
後はじっくり待つだけですねぇ」
資料に記載された日付は、来週のとある週末だった――
続く…?