金髪の男性の厚意により、今日はここに泊まる事になった。
紗江は、徹に連絡するため携帯のアドレス帳を開いて彼の携帯番号を表示させた。
――そこで、手が止まった。
両親が亡くなったのだから、連絡しない訳にはいかない。
だが…あんな酷い死に方をした両親の事を、何て説明すればいいのだろう。
考えて、考えて……しかし、言うべき言葉が見つからないまま携帯を閉じた。
――そこで、手が止まった。
両親が亡くなったのだから、連絡しない訳にはいかない。
だが…あんな酷い死に方をした両親の事を、何て説明すればいいのだろう。
考えて、考えて……しかし、言うべき言葉が見つからないまま携帯を閉じた。
都市伝説と契約して、戦う力を得れば、紗奈や、両親を護れると思っていた。
なのに……自分は両親を守れなかった。紗奈にも酷い怪我をさせた。
無関係であるはずの獄門寺を巻き込んで手を汚させてしまった。
なのに……自分は両親を守れなかった。紗奈にも酷い怪我をさせた。
無関係であるはずの獄門寺を巻き込んで手を汚させてしまった。
自分は何も出来なかった。
今回は、途中で助けが入ったから紗奈も助かった。
だが、次も大丈夫だという保証などどこにもない。
だが、次も大丈夫だという保証などどこにもない。
血に染まった紗奈を見た時、彼女を失うかも知れない耐えがたい恐怖に襲われた。
あの地下室で、黒服の頭蓋を叩き割った嫌な手ごたえは今も手に残っている。
本当は怖くて堪らない。だが、もうあんな思いはしたくない。
犬神もすぐに動かせない時もあるかもしれないし、アンサーだって質問から能力発動までラグがある。
そういう状況の時に紗奈を護る為にも、慣れなければならない。
何より、紗奈を害するものは殺すと誓ったし、実際に一人、殺しているのだ…今更揺らぐ事も、戻る事も出来ない。
あの地下室で、黒服の頭蓋を叩き割った嫌な手ごたえは今も手に残っている。
本当は怖くて堪らない。だが、もうあんな思いはしたくない。
犬神もすぐに動かせない時もあるかもしれないし、アンサーだって質問から能力発動までラグがある。
そういう状況の時に紗奈を護る為にも、慣れなければならない。
何より、紗奈を害するものは殺すと誓ったし、実際に一人、殺しているのだ…今更揺らぐ事も、戻る事も出来ない。
なのに
「くぅーん…?」
「おねーちゃん、どうしたの?どこか痛いの?」
「………え?」
傍にいた犬神と花子さんが心配そうに見上げてきていた。
泣いているという自覚は無かった。涙が、勝手に流れていた。
どうして自分は泣いているのだろう。自分には無く資格なんか無いのに。
「……大丈夫、どこも痛くないよ」
涙を拭い、笑みを作ると犬神と花子さんを安心させるようにぽふぽふと頭を撫でた。
「おねーちゃん、どうしたの?どこか痛いの?」
「………え?」
傍にいた犬神と花子さんが心配そうに見上げてきていた。
泣いているという自覚は無かった。涙が、勝手に流れていた。
どうして自分は泣いているのだろう。自分には無く資格なんか無いのに。
「……大丈夫、どこも痛くないよ」
涙を拭い、笑みを作ると犬神と花子さんを安心させるようにぽふぽふと頭を撫でた。
―――
両親が死んでしまった。
巻き込んで、殺してしまった。
身近な、護りたい人すら護れない無力な自分が恨めしかった。
巻き込んで、殺してしまった。
身近な、護りたい人すら護れない無力な自分が恨めしかった。
…これから、どう生活していけばいいのだろう?
高校も、これまで通りに通えるかどうか分からない。
徹には、あまり迷惑を掛けたくはないし………従兄とはいえ、年頃の男女が一つ屋根の上、という状況は少々よろしくないと思う。
高校も、これまで通りに通えるかどうか分からない。
徹には、あまり迷惑を掛けたくはないし………従兄とはいえ、年頃の男女が一つ屋根の上、という状況は少々よろしくないと思う。
花子さんには紗江の傍に居て貰っているが……あまり、一人にしてはおけない。
紗江達の居る部屋に戻ろうと廊下を歩いていると、スーツを着た女性が障子の隙間から部屋を覗いている姿が目に入った。女性の隣には、中学生くらいの少女の生首が浮かんでいたが……少女の生首は、ガクガクブルブルと何かに怯えていた。
ふと、女性がこちらに気づき、にっこり微笑んで体をずらした。見てもいい、という事らしいと判断し、厚意に甘えて女性の邪魔にならない様に覗かせて貰う事にする。
紗江達の居る部屋に戻ろうと廊下を歩いていると、スーツを着た女性が障子の隙間から部屋を覗いている姿が目に入った。女性の隣には、中学生くらいの少女の生首が浮かんでいたが……少女の生首は、ガクガクブルブルと何かに怯えていた。
ふと、女性がこちらに気づき、にっこり微笑んで体をずらした。見てもいい、という事らしいと判断し、厚意に甘えて女性の邪魔にならない様に覗かせて貰う事にする。
見知らぬ男性(声からして、獄門寺と話していた男性だろうか?)と翼の姿が見えた。
男性が……翼の腕を掴み、抱き寄せていた。
「龍一がお前に仕える事を決め、お前がそれを許したのならば。龍一がその責任に潰されそうになったならば、お前が支えてやればいい」
「……はい」
「…お前が。それを支える責任に潰されそうになったならば…我が、支えてやろう。我は、神。祟り神だが、神である事に変わりはない。人の子を支える事は、当たり前だからなぁ?」
俯いてしまった翼の顎を掴み、自分の方を向かせる男性。
男性の言葉に、翼が小さく笑みを浮かべた。
男性が……翼の腕を掴み、抱き寄せていた。
「龍一がお前に仕える事を決め、お前がそれを許したのならば。龍一がその責任に潰されそうになったならば、お前が支えてやればいい」
「……はい」
「…お前が。それを支える責任に潰されそうになったならば…我が、支えてやろう。我は、神。祟り神だが、神である事に変わりはない。人の子を支える事は、当たり前だからなぁ?」
俯いてしまった翼の顎を掴み、自分の方を向かせる男性。
男性の言葉に、翼が小さく笑みを浮かべた。
(獄翼前提での男性×翼!?翼さん受けだと色々なCPが成立するなぁ…w)
ふと、スーツの女性と目が合った。背後からオーラを立ち上らせながら、良い笑顔を浮かべている。
……彼女の場合、貴腐人、と呼ぶべきなのだろうか。
貴腐人と腐女子のオーラに、少女の生首がガタガタブルブルと怯えていた。
ふと、スーツの女性と目が合った。背後からオーラを立ち上らせながら、良い笑顔を浮かべている。
……彼女の場合、貴腐人、と呼ぶべきなのだろうか。
貴腐人と腐女子のオーラに、少女の生首がガタガタブルブルと怯えていた。
続く…?