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単発 - とある「組織」の日常業務

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kemono

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単発 - とある「組織」の日常業務




 こんにちは。
 もしくはこんばんは。
 はたまたおはようございます。
 私、「組織」の黒服と申します。
 何?「組織」とは何か…ですか?まぁご存じないのも仕方ありません。
 私たちの存在は、一般人には秘匿となっておりますゆえ。

 さて、「組織」とは何か…ですが、一言で言いますと『都市伝説に関する社会の安全管理』とでも言いましょうか。
 これだけではわかり辛いと思われますので、「組織」の業務風景をご覧に入れましょう。
 では少々お付き合い願います。

   ・
   ・
   ・

 



 ブロロロロロ……

「フーン♪フフーン♪ンッンー♪」
「小南、何だか機嫌がいいみたいだけど、また車新しくしたの?」
「へへ、昨日オーバーホールしてあげたんだ!新品同様だよ!」
「ひーまーだー。こーなーんー。どーでもいーからはーやーくー。」
「さとり、急かさないの。あなたは周りの声を聞いてなさい。」
「僕の能力は、事件が起きてるところにたどり着けるだけだから、そう簡単にはいかないよ…。」
「小南いるところ事件あり…なんてね。」
「むしろ小南が事件を引き起こしてるようにも見えるな。」
「違うから!『事件現場の白い車』ってそういうものなの!仕方ないの!」

「…むむっ、近くで心の叫び声が…口裂け女が女性を襲ってるもよーです。」
「何!女性だとッ!一刻も早く助け出さねば!!」
「…見えた、あれね!プランAで行くわよ、被害者の安全を最優先に!」
「うん。じゃあみんな、あいつに接近するから光線銃の用意を…」
「ぜんそくぜんしーん♪ひっきこーろせー♪えいっ!」グイッ
「ってうわっ!ちょ、さとりちゃん危ない!アクセル押さえつけるのはダメええぇぇぇぇ!!!」
「小南!前!前見て前ええぇぇぇぇ!!!」

 ドゴォォォ

 メキョッ

 ゴシャアァァン……

「いたたた…ああっ!僕のハイエースがッ!?」
「つっ…それより被害者は!?まさか轢い…」
「あのお嬢さんは無事かッ!?」
「…………」パクパク
「鼻先50cmで口裂け女がふっとんだという現実に唖然としているもよーです。」
「怪我は無いようね、よくやったわ小南!さとりは後で反省文!!」
「りょーかい、ごめんね小南君♪。あ、口裂け女はまっかせてー。」スチャッ

「僕のハイエースが……僕のハイエースが……僕のハイエース……」
「小南はすぐに車を出せるように準備!シエルは被害者の保護…を……」
「大丈夫ですかお嬢さん。危ないところでしたね。安心してください、私が貴女を助けます。一緒にこの場を離れて遠い異国の地で挙式をぐはぁっ!?」
「この非常事態に何口説いてるかこの馬鹿は!!」
「…ふっ、嫉妬かいマリアンヌ。心配せずとも異国には重婚が認められてる国もぶほぁっ!?」
「戯言吐いてないでさっさとその人を避難させなさい!!」
「…やれやれ、やはりツンデレは扱いが難しい。」
「誰がツンデレだ!!」
「そう恥ずかしがるなよマリアンヌ。…ではお嬢さん、私の『要人向けの地下核シェルター』までご案内いたします。こちらのドアへどうぞ。」
「あの馬鹿は全く……。そうだ、口裂け女…ッ!」

「ひーてもだめなら、うっちこーろせー♪…ん?呼んだ、マリー?」パシュン パシュン パシュン パシュン
「心配無用だマリアンヌ。さとりの虐殺モードのスイッチが入った。」
「ん?んー、エネルギー切れちゃった。…もう1セットいっとく?」スチャッ
「いやもう十分…ってかやりすぎだから。それより、心の声はどう?目撃者らしい人はいる?」
「んーっと…何人かに見られたみたい。今も見てるんじゃないかな?」
「ああ、あちこちから視線をビンビン感じるぜ…。」
「あーそう…じゃあ……やりなさい、成嗣。」

「この時を待ってたぜ…。さあ無垢なる一般人よ……俺の肉体美に見蕩れるがいい!!!」バサァッ
「びゅーてぃふぉー。」パチパチ
「…さとり、成嗣……目撃者の状況を。」
「ああ、四方八方から俺の筋肉に注がれる視線……たまらねぇ…。」
「目撃者は変態を見て固まっているもよーです。至急ソフトクリームの用意を。」
「ソフトクリームじゃなくて聖火!何度言わせるのよ全く…。」
「おいおい、俺の体に見蕩れるのはいいが、仕事はちゃんとこなせよ?」
「誰が見とれるか変態!はぁもう…いくわよ。ハイ、チーズ。」


 キィィィィィ――ン……

      ――――バシュゥゥン


「全方位式広域型記憶消去装置発動完了…っと。さとり、心の声はどう?」
「みんなまとめて鳩豆でっぽー。…あ、一人通報しに電話取りに行ったみたい。」
「ちょ、ちょっとどこよそれ!?早く周辺一帯の通信網遮断して記憶消去に…」
「だいじょーぶだいじょーぶ。『上半身裸の変態がうろついてる』ってしか言ってないから。」
「ってまたお前か成嗣ーーーー!!!終わったらすぐに服着ろっていつも言ってるでしょうが!!」
「着たいのは山々なんだが、この肉体を刺すような視線がそれを許してくれなくてね。」
「ああもうこの変態は!帰ったら始末書だからね!!さっさと服着て車に乗りなさい!」

「…ごめんよハイエース……折角オーバーホールまでしてあげたのに……。」
「小南もいつまでもウジウジしない!修理代くらい私が無理やり経費で落としてやるわよ!」
「あ、ありがとうマリー!…もう少し我慢してね、僕のハイエース。すぐ直してあげるからね…。」

「ほら、他のみんなもさっさと乗りなさい!本部に帰るわよ!…シエルはまだ戻らないの?」
「ここにいるよ。さあハニーも乗って。僕の同僚のみんなに自己紹介を。」
「いつも夫がお世話になっております。私、シエルの妻でございます。」
「記憶消去装置濫用して変な記憶植えつけるなーーーーー!!!」
「錯乱していて可哀想だったんで、可能な限り幸せな記憶を上書きしてあげたのさ。」
「一般人に対する職権濫用なんて、上に知られたら消されるわ!!…ああもう!シエルは減給!記憶消去装置は没収!この件は私がもみ消しますッ!!」
「OK、構わないよ。それで僕と彼女が幸せに暮らせるなら安いもんさ。」
「被害者は再度記憶消去してから、しかるべき場所に戻します!」
「なっ…!横暴だ!職権濫用だ!!」
「どの口がほざくか!!小南、行き先変更!一旦第3支部に行くわよ!」
「わかった!そこでハイエースの修理だね!」
「それは本部に報告した後!目的は被害者の記憶消去とアフターケアについてです!」

「…ごめんねハイエース、後でちゃんと綺麗にしてあげるからね…。」
「お腹すいたー。早く帰りたいー。はーやーくー。」
「また一般人が俺の肉体の虜になってしまったか…。全く、罪な体だぜ。」
「ねぇダーリン、私これからどうなるの?」
「大丈夫さハニー。僕がずっと君のそばについてるよ。」
「…今日も…疲れた……。」


   ・
   ・
   ・

 




 いかがでしたでしょうか?
 これは「組織」の仕事の中でも、ほんの一部に過ぎません。
 このように「組織」では昼夜を問わず、社会の安全のために尽力しているのです。
 私たちのことを、少しでもお分かりいただけましたでしょうか。

 ではお分かりいただいたところで、あなたも私たちとともに「組織」で都市伝説を…
 …え?断るですって?ふむ…考え直してはもらえませんか?…そうですか、駄目ですか。
 ……それではしかたありませんね…名残惜しいですが、ここでお別れです。
 またいずれどこかでお会い出来る日を楽しみにしております。

 ああ、最後にささやかな贈り物を差し上げましょう。
 これなんですが、お気に召してくれたら幸いです。
 よぉく見ていてくださいね……ハイ、チーズ。


        ――――バシュゥゥン



~キャスト~

マリアンヌ
『記憶消去装置(自由の女神ver)』

小南
『事件現場の白い車』

シエル
『要人向けの地下核シェルター』

さとり
『さとり』

成嗣
『視線を感じる』

襲ってた人
『口裂け女』

襲われてた人
『一般人女性』


 続かない。






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