【上田明也の探偵倶楽部after.act14~そして時間軸はCOA編の辺りに戻る~】
修行が終わった後。
行方不明者が一人出た。
黄昏裂邪、愛美さんの元に連れてこられた契約者の一人である。
まだ子供なので正直心配だ。
いや、子供が一人どうなろうと心配は無いのだが俺にも責任という物がだな……。
行方不明者が一人出た。
黄昏裂邪、愛美さんの元に連れてこられた契約者の一人である。
まだ子供なので正直心配だ。
いや、子供が一人どうなろうと心配は無いのだが俺にも責任という物がだな……。
「裂邪~、裂邪~?居ないなあの馬鹿……。
なんであんなうっせえオスガキの面倒なんぞ見ねばならんのだ。
愛美さんも愛美さんだ、あんな子供連れてきやがって。戦力というのは数ではない。
そう、質だよ。クオリティー、クオリタット、質量(ヂーリィアン)。
そもそも俺を共感にしてる時点でおかしい!俺は大量殺人犯であって誰かと一緒にこうやってほのぼの人探しできる男じゃない!
最低の人間だ!
絶対戦闘力だけで物事を見ている。
そう、とにかくあの人は戦士であって指揮官らしいところがな……。
娘、そうだ、友はそこらへんのセンス有るよな、そもそもあいつ戦わずして終わらせるし。
ああー、それより愛美さんのおっぱいもみもみしたいよー。
別に俺以外に男が居ようと構わないからー、私二番以下で良いからー。ムラムラしてきたー。」
なんであんなうっせえオスガキの面倒なんぞ見ねばならんのだ。
愛美さんも愛美さんだ、あんな子供連れてきやがって。戦力というのは数ではない。
そう、質だよ。クオリティー、クオリタット、質量(ヂーリィアン)。
そもそも俺を共感にしてる時点でおかしい!俺は大量殺人犯であって誰かと一緒にこうやってほのぼの人探しできる男じゃない!
最低の人間だ!
絶対戦闘力だけで物事を見ている。
そう、とにかくあの人は戦士であって指揮官らしいところがな……。
娘、そうだ、友はそこらへんのセンス有るよな、そもそもあいつ戦わずして終わらせるし。
ああー、それより愛美さんのおっぱいもみもみしたいよー。
別に俺以外に男が居ようと構わないからー、私二番以下で良いからー。ムラムラしてきたー。」
とまあそこまで言い終わって辺りを見回す。
今の独り言を聞かれていたら俺の頭には三つか四つほど穴が空くに違いない。
周りに誰も居ないしまだ頭に穴が空いてないのだからとりあえず誰にも聞かれてないと考えて良いだろう。
今の独り言を聞かれていたら俺の頭には三つか四つほど穴が空くに違いない。
周りに誰も居ないしまだ頭に穴が空いてないのだからとりあえず誰にも聞かれてないと考えて良いだろう。
「さーって、改めてあの子供を捜すか。
帰ってきたら俺でも食えないお仕置き麻婆を口から注ぎ込んでやろう。」
帰ってきたら俺でも食えないお仕置き麻婆を口から注ぎ込んでやろう。」
……でもよく考えたらあいつを洞窟の奥まで殴り飛ばしたの俺だよな。
「まあ良いや、もしかしたら強大な敵と出会って俺たちを守る為に必死で闘ってるのかも知れない。
そうだったらよく知らないガキ→ハードボイルドなガキにランクアップだ。
俺ですらクォーターボイルドな探偵なのに俺より上位に立つとは生意気だ。
見つけたらしばき倒してやる。
覚悟しろよ黄昏ェ……。」
そうだったらよく知らないガキ→ハードボイルドなガキにランクアップだ。
俺ですらクォーターボイルドな探偵なのに俺より上位に立つとは生意気だ。
見つけたらしばき倒してやる。
覚悟しろよ黄昏ェ……。」
なんて馬鹿なことを言いつつ洞窟の奥へずんずん進む。
何か聞こえてくる。
モンスターの声だ。
もしや裂邪が襲われている?
俺は近くに居た鳥形のモンスターに話しかける。
黄色い羽毛に逞しい二本の脚。良い移動手段になりそうだ。
何か聞こえてくる。
モンスターの声だ。
もしや裂邪が襲われている?
俺は近くに居た鳥形のモンスターに話しかける。
黄色い羽毛に逞しい二本の脚。良い移動手段になりそうだ。
「おいお前!俺を乗せて少し向こうまで行ってくれ!」
「クェ?」
「向こうだよ向こう!」
「クェッ!クェ!」
「何?アイス一年分?」
「クェエエ!」
「でもちょっと多いな……。ハーゲンダッツ三日分でどうだ?」
「クエッ!」
「交渉成立か。お前の名前は?」
「クェッッエ!」
「ほう、アンクというのか良い名前だ。俺は笛吹、笛吹丁、探偵だ。
宜しく頼むぜ、アンク?」
「クエエエエ!」
「クェ?」
「向こうだよ向こう!」
「クェッ!クェ!」
「何?アイス一年分?」
「クェエエ!」
「でもちょっと多いな……。ハーゲンダッツ三日分でどうだ?」
「クエッ!」
「交渉成立か。お前の名前は?」
「クェッッエ!」
「ほう、アンクというのか良い名前だ。俺は笛吹、笛吹丁、探偵だ。
宜しく頼むぜ、アンク?」
「クエエエエ!」
黄色い鳥形のモンスターは俺を乗せて走り始める。
「居たぞ!あれだ!」
「クエエエエエエエエ!」
「うわっ、きもっ!あのモンスターきもっ!一つ目じゃん!アーリマン!」
「クエ?クエクエ!」
「何?女の子が襲われてるって?
……おおう、エロイ服装だ。そしてモンスターの尻尾で口で言えないような所を貫かれている辺りもエロイ。
茜さんが見張ってなきゃなあ……?」
「クエ?」
「ああ、子供が生まれそうでね。だからちょっと女性関係は自粛してるんだ。
リョナ趣味はない、勘違いするな。俺はどちらかというとSでもMでもいける口だ。」
「クエー!」
「もげろ、だぁ?マジで腕折られたりしそうになるからやめて。」
「よし、近づいてきたな。頼むぞアンク!」
「俺に任せな!」
「――――喋れたの!?」
「チョコボキィィィィイイイック!」
「やっぱ喋ってるううううう!?」
「クエエエエエエエエ!」
「うわっ、きもっ!あのモンスターきもっ!一つ目じゃん!アーリマン!」
「クエ?クエクエ!」
「何?女の子が襲われてるって?
……おおう、エロイ服装だ。そしてモンスターの尻尾で口で言えないような所を貫かれている辺りもエロイ。
茜さんが見張ってなきゃなあ……?」
「クエ?」
「ああ、子供が生まれそうでね。だからちょっと女性関係は自粛してるんだ。
リョナ趣味はない、勘違いするな。俺はどちらかというとSでもMでもいける口だ。」
「クエー!」
「もげろ、だぁ?マジで腕折られたりしそうになるからやめて。」
「よし、近づいてきたな。頼むぞアンク!」
「俺に任せな!」
「――――喋れたの!?」
「チョコボキィィィィイイイック!」
「やっぱ喋ってるううううう!?」
俺を乗せた黄色い鳥――アンク――がその太く長い脚で地面をしっかり捕らえて跳躍する。
アンクは一つ目のモンスターを滅茶苦茶に蹴りつけた。
爪が食い込み、頭蓋がへこみ、翼が破れて、一つ目のモンスターが派手に吹き飛ぶ。
俺はと言うとその間に一つ目のモンスター尻尾で腹を貫かれている女性をこっそり助け出しておく。
彼女の出血を止めると俺はその女性に甘い言葉を囁くべく声をかけた。
アンクは一つ目のモンスターを滅茶苦茶に蹴りつけた。
爪が食い込み、頭蓋がへこみ、翼が破れて、一つ目のモンスターが派手に吹き飛ぶ。
俺はと言うとその間に一つ目のモンスター尻尾で腹を貫かれている女性をこっそり助け出しておく。
彼女の出血を止めると俺はその女性に甘い言葉を囁くべく声をかけた。
「お嬢さん、大丈夫だったか?」
「う……、大丈夫、ってあれ?」
「俺が来たからには大丈夫だ、まずはダンジョンの外まで出よう。
この近くの宿屋に……、ん?」
「どこかで会わなかったっけ?」
「俺も何処かであった気がするな。」
「えっと……笛吹丁さんでせうか」
「えっと……葉さん、Y-No.0様でせうか」
「う……、大丈夫、ってあれ?」
「俺が来たからには大丈夫だ、まずはダンジョンの外まで出よう。
この近くの宿屋に……、ん?」
「どこかで会わなかったっけ?」
「俺も何処かであった気がするな。」
「えっと……笛吹丁さんでせうか」
「えっと……葉さん、Y-No.0様でせうか」
そうだね、その通りだ。
俺の名前は笛吹丁、通りすがりの契約者だ。
微妙に知り合い同士な相手と妙なところで出会うと不思議と気まずい。
ここは無難な会話でなんとかするしかない。
俺の名前は笛吹丁、通りすがりの契約者だ。
微妙に知り合い同士な相手と妙なところで出会うと不思議と気まずい。
ここは無難な会話でなんとかするしかない。
「葉さん、そういえば俺最近結婚したんだ。」
「わー、おめでとー。」
「そうだ、傷薬が一つ残ってたからとりあえず使いなよ。」
「じゃあありがたく頂くねー。」
「目的地何処?良かったら送っていくよ?」
「うーん、どうしようかなー。」
「まあ立ち話も難だし、とりあえずアンクに乗りなよ。」
「そこのダチョウみたいなの?」
「ヤー!」
「そのダチョウじゃないよアンク、イマノネタナンニンワカルノカナ」
「わー、おめでとー。」
「そうだ、傷薬が一つ残ってたからとりあえず使いなよ。」
「じゃあありがたく頂くねー。」
「目的地何処?良かったら送っていくよ?」
「うーん、どうしようかなー。」
「まあ立ち話も難だし、とりあえずアンクに乗りなよ。」
「そこのダチョウみたいなの?」
「ヤー!」
「そのダチョウじゃないよアンク、イマノネタナンニンワカルノカナ」
葉さんをアンクに乗せると俺はダンジョンの中を再び歩き始めた。
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