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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - とある警察幹部の憂鬱-02

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hollow

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とある警察幹部の憂鬱 02

永久の力より)

「……また、ですか」

 渡された報告書に、彼女は小さくため息をついた
 …それは、「組織」からの報告書
 警察内部に都市伝説契約者がいる事は、彼女も把握していた
 しかし、こうも積極的に都市伝説に介入するとは…

「もう少し、控えてもらいたいものです」

 「組織」との密約により、都市伝説絡みの事件はあちらに任せることにしているのだ
 だから、警察は都市伝説絡みの事件に、積極的には介入しない
 全て、あちらに任せる

 …それでいいのだ
 無駄に都市伝説に介入して、一般の警察が命を落とすよりもずっといい
 力なき者が、力ある者に敵わない事は…彼女が、よく知っている
 だから、これでいいのだと思っていた

 ……しかし
 彼は、そんな彼女の考えとは裏腹に、都市伝説の事件に介入する
 時に、一人で動き、事件を解決してしまう

 事件を解決しているのだ
 もう、犠牲者が出ないように
 本来ならば、褒めるべきなのだろう
 しかし、彼女はそれをほめる事ができない

 どうかやめて欲しいと、そうとすら願う
 もう、身内に…警察官に、都市伝説事件に首を突っ込んで死亡する者は出て欲しくない

 …そんな馬鹿者は、私の父親で充分だ
 都市伝説のことなど何も知らなかった癖に、その事件に首を突っ込んで死んでしまった父親
 その死の真相を自分が知ったのは、自分もまた警察官になり……都市伝説と言う、この世の闇を知った後だった

 仇をとることは最早敵わない
 父親を殺した都市伝説は、既に「組織」によって討伐されているのだから

 だから、彼女は「組織」と密約を組む事にした
 これ以上、一般の死者を増やさぬ為に
 身内から都市伝説被害者を出さぬために

 ……そうだと、言うのに
 彼と来たら、こちらの苦悩も知らないで

「…でも、彼は…こちらが「組織」と密約を結んでいる事を知ったら、怒るのでしょうね」

 小さく、苦笑する
 …とまれ、今度、始末書でも書かせようか
 勝手な行動をした罰として
 それくらいは、してもいいだろう
 こちらを心配させた代償だ


 彼女は願う
 身内から死者が出ぬ事を
 その為ならば、他者との密約も厭わない
 …父親のような犠牲者を、彼女は二度と出したくはないのだ


fin



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