こんこん、と部屋の扉をノックする音
扉は、即座に開かれる
扉は、即座に開かれる
「ジョルディ、話が………ジョルディ?」
部屋に入ってきたのは、長身で眼鏡をかけた男性
部屋の主を呼ぶが…返事はない
姿も見えない
鍵はかかっていなかったから、部屋にいるはずなのだが…
部屋の主を呼ぶが…返事はない
姿も見えない
鍵はかかっていなかったから、部屋にいるはずなのだが…
「ジョルディ?」
再び、声をかける
ざっと、部屋を見回して…
…青年は、膨らんでいるベッドの上の毛布を、ひっぺはがした
ざっと、部屋を見回して…
…青年は、膨らんでいるベッドの上の毛布を、ひっぺはがした
ガクブル
ガクガクブルブルガクガクブルブル
ガクガクブルブルガクガクブルブル
ベッドの上で、眼鏡の青年と同じくらいの年齢と思われる青年が、丸まって震えていた
またか、と眼鏡の青年は小さくため息をつく
またか、と眼鏡の青年は小さくため息をつく
「……ジョルディ」
なるべく、なるべく刺激しないよう、優しく声をかけながら
眼鏡の青年は、その相手…ジョルディの肩を、ぽん、と叩いて
眼鏡の青年は、その相手…ジョルディの肩を、ぽん、と叩いて
「少し、話が」
「いやあああああああああああああああああああああっ!!??」
「いやあああああああああああああああああああああっ!!??」
…盛大に、悲鳴をあげられた
「…ジョルディ、俺だ」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい、ボクが悪かったっ!?」
「……俺だ、お前に危害など」
「ボクは食べても美味しくないですお金もあんまり持ってません遺伝子的にも最悪ですお願い許してっ!!??」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい、ボクが悪かったっ!?」
「……俺だ、お前に危害など」
「ボクは食べても美味しくないですお金もあんまり持ってません遺伝子的にも最悪ですお願い許してっ!!??」
………
まったく、この馬鹿は
眼鏡の青年は、ため息をつく
その手に、光り輝く剣が、出現して…
まったく、この馬鹿は
眼鏡の青年は、ため息をつく
その手に、光り輝く剣が、出現して…
「っせい!!!」
ごがっ!!
「おばふっ!!??」
ジョルディを、盛大に剣の柄で殴り飛ばした
「いい加減落ち着け、チキンハート。俺だと言うに」
「え……あ、イ、イザークか……どうしたんです?」
「え……あ、イ、イザークか……どうしたんです?」
ようやく落ち着いたジョルディ
眼鏡の青年…イザークは、静かに告げる
眼鏡の青年…イザークは、静かに告げる
「次の任務先が決まった。日本だ」
「日本…?」
「その、学校街だ。我ら「13使徒」全員で動…」
「日本…?」
「その、学校街だ。我ら「13使徒」全員で動…」
イザークが、説明している
その、最中
その、最中
「いやぁああああああああああああああああああああああああっ!!??」
再び、ジョルディが叫んだ
「日本!?あの日本!?祟り神とか祟り神とか祟り神が普通にいるあの日本!!??」
「…まぁ、そう呼ばれる存在もいるらしいが、それはとにか」
「かのGHQも呪った最強の祟り神がいる日本!?いやああああああああああああああ呪わないで御免なさいボクは悪くないで…」
「…っせい!!」
「…まぁ、そう呼ばれる存在もいるらしいが、それはとにか」
「かのGHQも呪った最強の祟り神がいる日本!?いやああああああああああああああ呪わないで御免なさいボクは悪くないで…」
「…っせい!!」
ごがっ!!
「あべしっ!!??」
「……いい加減、その極端に臆病な面は直すべきだな」
「……いい加減、その極端に臆病な面は直すべきだな」
まぁ、契約都市伝説能力を発動すれば、問題はなくなるのだが…
相変わらず、日常生活を送ることすら困難なレベルで臆病な仲間の姿に
イザークは一人、深々とため息をついたのだった
イザークは一人、深々とため息をついたのだった
fin