「……よし」
ふぅ、と
出来上がったケーキを前に、我ながらよく出来たんじゃないか、とちょっぴり自画自賛する繰
今宵は、クリスマス
……特に、一緒に過ごす相手はいないけれど
でも、まぁ、色々お世話になっているお礼、と言う事で
………微妙に、こっちが世話してるような気もしないでもないのはさておき
出来上がったケーキを前に、我ながらよく出来たんじゃないか、とちょっぴり自画自賛する繰
今宵は、クリスマス
……特に、一緒に過ごす相手はいないけれど
でも、まぁ、色々お世話になっているお礼、と言う事で
………微妙に、こっちが世話してるような気もしないでもないのはさておき
「よろこんでもらえればいいんだけど」
自らが通っている高校の英会話講師であり、自らが住んでいるマンションのお隣さんであるディラン
彼に送る、クリスマスプレゼント
彼に送る、クリスマスプレゼント
「………別に、変な意味なんてないわよ、うん、ないんだから」
誰に言うでもなく、独り言として呟く繰
そう、変な意味なんてない
ない、つもりだ
あったとしても…それが、どんな意味なのか、自分でもよくわからないのだから
そう、変な意味なんてない
ない、つもりだ
あったとしても…それが、どんな意味なのか、自分でもよくわからないのだから
とりあえず、ケーキは用意しておいた綺麗な箱に入れて、ラッピングして
……ち、ちょっと不恰好になったけど、気にしない!
……ち、ちょっと不恰好になったけど、気にしない!
「それじゃ、菊花、行って来るわね」
いってらっしゃーい、と、なぜか佳奈美のクラスメイトからプレゼントされた、人形サイズのミニスカサンタ服を着た菊花に見送られ、部屋を出た繰
ディランの部屋は、本当に隣だ
すぐに到着するのだが………インターホンを押すまでに、躊躇してしまう繰
どうやって、渡そうか
それを、考えてなかったのだ
扉の前で俯き、もやもや考え込んでいる姿は、申し訳ないが不審者一歩手前である
同じマンションの住人で、繰も挨拶する程度には知っている前髪がやたら長い中性的な人物がスルーしてくれたのが大変とありがたい
いつからか、その人物と一緒に行動している女性…見かけるたびに別の服装だが、この日はホワイトロリータ全開な格好だった…は、やや不審な目で見ていたが
ディランの部屋は、本当に隣だ
すぐに到着するのだが………インターホンを押すまでに、躊躇してしまう繰
どうやって、渡そうか
それを、考えてなかったのだ
扉の前で俯き、もやもや考え込んでいる姿は、申し訳ないが不審者一歩手前である
同じマンションの住人で、繰も挨拶する程度には知っている前髪がやたら長い中性的な人物がスルーしてくれたのが大変とありがたい
いつからか、その人物と一緒に行動している女性…見かけるたびに別の服装だが、この日はホワイトロリータ全開な格好だった…は、やや不審な目で見ていたが
………やがて
ようやく、決意した繰
インターホンを鳴らす
ようやく、決意した繰
インターホンを鳴らす
「先生、宮定ですけど…」
『あ、繰ちゃん?ちょっと待っててね、今、玄関開けるから…………っわわ、っちょ、ダミア、駄目』
『あ、繰ちゃん?ちょっと待っててね、今、玄関開けるから…………っわわ、っちょ、ダミア、駄目』
がらがっしゃん!!
「先生っ!?」
インターホンの向こうから聞こえてきた金属音に
繰は、慌てて玄関のドアノブに手をかけた
鍵は……かかってない!
玄関を開け、中に飛び込んだ繰
その視界に、入ってきたものを見て
繰は、慌てて玄関のドアノブに手をかけた
鍵は……かかってない!
玄関を開け、中に飛び込んだ繰
その視界に、入ってきたものを見て
「……何やってんの?」
と、思わず口にだす
「あ、く、繰ちゃん」
にゃー
うつ伏せに倒れているディランと、その背中に圧し掛かっている、生クリームまみれのダミア
そして、生クリームが入ったボウルと、泡だて器が転がっていて
……何が起こったのか、繰でも、何となくわかる
そして、生クリームが入ったボウルと、泡だて器が転がっていて
……何が起こったのか、繰でも、何となくわかる
「……何?何か作ってたの?」
「あ、う、うん……その、繰ちゃんには、いつも、お世話になってるから……お礼に、渡そうと思って」
「あ、う、うん……その、繰ちゃんには、いつも、お世話になってるから……お礼に、渡そうと思って」
ダミアが背中から降りてくれない為、倒れたままのディラン
顔だけあげて、少し困っているような表情で繰を見上げてきた
ちなみに、ダミアはにゃんにゃん言いながら、自分の体についた生クリームを舐めている
顔だけあげて、少し困っているような表情で繰を見上げてきた
ちなみに、ダミアはにゃんにゃん言いながら、自分の体についた生クリームを舐めている
…ちらり、キッチンに視線をやる
そこには、ほぼ完成した、ケーキ
………ディランが作ったものだろう
そこには、ほぼ完成した、ケーキ
………ディランが作ったものだろう
あえて言おう
…繰が作ったのより、出来がいい
…繰が作ったのより、出来がいい
「そ、それで、繰ちゃん、どうしたの?」
「あ、いや、その」
「あ、いや、その」
ど、どうしよう
思わず、持ってきたケーキの箱を背後に隠してしまった繰
思わず、持ってきたケーキの箱を背後に隠してしまった繰
どうやって
どうやって、渡そう
いや、そもそも、渡していいのだろうか
どうやって、渡そう
いや、そもそも、渡していいのだろうか
悩む繰の、その様子に
ディランは、不思議そうに首をかしげたのだった
ディランは、不思議そうに首をかしげたのだった
続くかどうか一切分からない