学校町東区の住宅地―――
(R-No.4010>こりゃとんでもねぇな・・・何があったんだ?
(R-No.455>爆発らしいぜ? 契約者同士のドンパチがあったとか
(R-No.4300>ぁーあ! 誰もいねぇところでやればいいのによぉ!ド畜生!
(R-No.455>爆発らしいぜ? 契約者同士のドンパチがあったとか
(R-No.4300>ぁーあ! 誰もいねぇところでやればいいのによぉ!ド畜生!
家屋が数棟倒壊している現場で、口々に文句を言いながら作業をしている黒服の男達
そこに、怒声が響いた
そこに、怒声が響いた
(レクイエム>貴様等ァ!! ごちゃごちゃうるさいぞ!
口を動かす力があるなら手と脳を働かせろ!!
(一同>すみません、姉御!!
(レクイエム>それはやめろと言ってるだろう!?///
口を動かす力があるなら手と脳を働かせろ!!
(一同>すみません、姉御!!
(レクイエム>それはやめろと言ってるだろう!?///
白いセミロングを夜風に靡かせ、豊満な胸を抱えるように腕を組んでいる少女――R-No.4
彼女はR-No.内の事後処理班の指揮を担当している
都市伝説や契約者同士の戦闘後の現場を修復し、
現場周辺にいた目撃者や、戦闘による犠牲者の記憶を消去する
それが事後処理班の任務だ
因みに、救護班と行動を共にする事が殆どである
彼女はR-No.内の事後処理班の指揮を担当している
都市伝説や契約者同士の戦闘後の現場を修復し、
現場周辺にいた目撃者や、戦闘による犠牲者の記憶を消去する
それが事後処理班の任務だ
因みに、救護班と行動を共にする事が殆どである
(R-No.45>申し訳ない、R-No.4。あいつら、あんたが帰ってきたから最近テンションが高くて
(レクイエム>ふん、構わん・・・居場所があるだけで、私は嬉しい
(レクイエム>ふん、構わん・・・居場所があるだけで、私は嬉しい
一瞬だけ見せた彼女のその笑顔は月に照らされ、とても美しく見えた
(レクイエム>・・・ところで、R-No.40は何処だ?
(R-No.45>あぁ、彼女は――――
(R-No.45>あぁ、彼女は――――
と、その時
瓦礫の中から、黒いセミショートヘアの、小学校低学年程の少女が、ぴょこりと顔を出した
・・・それも、同じ顔があちこちに、ざっと10人ほど
瓦礫の中から、黒いセミショートヘアの、小学校低学年程の少女が、ぴょこりと顔を出した
・・・それも、同じ顔があちこちに、ざっと10人ほど
(少女>「「「「報告なのれす!! %&#Ω$*@+Д!!」」」」
最初の言葉は、見事に一致した
後半は、様々な言葉がごちゃ混ぜになっていた
後半は、様々な言葉がごちゃ混ぜになっていた
(レクイエム>R-No.40! 同時に喋るなと何度言えば分かる!?
(R-No.40>「「「「も、申し訳ないのれすぅ・・・」」」」
(R-No.45>あ、一番奥のR-No.40が怪我人を発見したそうです
(レクイエム>そうか、貴様がいてくれて助かった
おい誰か!救護班を呼べ!怪我人だ!
(R-No.40>「「「「も、申し訳ないのれすぅ・・・」」」」
(R-No.45>あ、一番奥のR-No.40が怪我人を発見したそうです
(レクイエム>そうか、貴様がいてくれて助かった
おい誰か!救護班を呼べ!怪我人だ!
ここで少し解説を
少女―R-No.40は、「ローシュタインの回廊」に飲まれた黒服
「ローシュタインの回廊」とは降霊術の一種で、「スクエア」の名でも知られる
部屋の4隅に1人ずつ立ち、壁伝いに隣の隅にタッチしてタッチされた者が同じようにして隣の隅へ・・・
この行動は5人いないと成功しないのだが、いつの間にか『存在する筈の無い5人目』が現れるというものだ
これにより、彼女は『必要な数だけ霊を召喚する能力』が使える
10個も同じ顔があるのは、彼女の幼気の所為である
少女―R-No.40は、「ローシュタインの回廊」に飲まれた黒服
「ローシュタインの回廊」とは降霊術の一種で、「スクエア」の名でも知られる
部屋の4隅に1人ずつ立ち、壁伝いに隣の隅にタッチしてタッチされた者が同じようにして隣の隅へ・・・
この行動は5人いないと成功しないのだが、いつの間にか『存在する筈の無い5人目』が現れるというものだ
これにより、彼女は『必要な数だけ霊を召喚する能力』が使える
10個も同じ顔があるのは、彼女の幼気の所為である
そしてレクイエムの隣にいた男性―R-No.45は「聖徳太子」に飲まれている
教科書に載るほどの有名な偉人であるが、近年その存在自体が危ぶまれている
そうでなくとも、彼には様々な逸話があるのだが
先程の彼の力はその一つ、『10人の声を同時に聞き分けることができる能力』だ
教科書に載るほどの有名な偉人であるが、近年その存在自体が危ぶまれている
そうでなくとも、彼には様々な逸話があるのだが
先程の彼の力はその一つ、『10人の声を同時に聞き分けることができる能力』だ
さて、怪我人が運ばれて暫くした時だ
(レクイエム>・・・む?
ひらり、彼女の目の前を何かが風に乗って飛んでいく
持ち前の瞬発力でそれを掴み取り、見ると、それは写真だった
とても小さな、可愛らしい2人の少女が写った写真
持ち前の瞬発力でそれを掴み取り、見ると、それは写真だった
とても小さな、可愛らしい2人の少女が写った写真
(レクイエム>・・・ふふ、平和なものだな
(R-No.40>あ~すみませんなのれすぅ!
(R-No.40>あ~すみませんなのれすぅ!
と、向こうから血相を変えて駆けて来たのはR-No.40
(レクイエム>貴様のか? 全く・・・大事なものならきちんとしまっておけ
(R-No.40>重ね重ね申し訳ないのれすぅ、ありがとなのれす!
(レクイエム>ふっ・・・貴様の姉妹か?
(R-No.40>え、えぇ、まぁ・・・
(R-No.40>重ね重ね申し訳ないのれすぅ、ありがとなのれす!
(レクイエム>ふっ・・・貴様の姉妹か?
(R-No.40>え、えぇ、まぁ・・・
僅かに、表情を曇らせたことにレクイエムは気づくことなく
(レクイエム>そうか・・・可愛い娘達だ
(R-No.40>えへへへ・・・あ、でも片方は男の子なのれすよ?
(R-No.40>えへへへ・・・あ、でも片方は男の子なのれすよ?
と言った後、彼女は誰かに呼ばれてそちらへとまた駆けていった
(レクイエム>・・・・・・・ハァ!?
完全に、女の子にしか見えなかったのに
心から驚いてしまったレクイエムであった
心から驚いてしまったレクイエムであった
...To be Continued