天地に、「組織」の人達の事を徹にどう説明すればいいのか尋ねてみた紗奈。
考えている様子の天地に代わり、辰也が口を開く。
「「組織」の事を隠したままにするか、それとも、伝えるか。そこで変わるだろう」
天地以上に事務的な口調で続ける。
「天地、葬儀の手続きを行っているのは、どのナンバーだ?」
「…C-NoとD-Noだ」
「それなら、純粋な「組織」の黒服って事もないだろう。葬儀屋と言う事にしておけ。「組織」は警察とも一部協力関係にある。その従兄とやらに事情の説明を求められたら、そちらに任せる手もある」
考えている様子の天地に代わり、辰也が口を開く。
「「組織」の事を隠したままにするか、それとも、伝えるか。そこで変わるだろう」
天地以上に事務的な口調で続ける。
「天地、葬儀の手続きを行っているのは、どのナンバーだ?」
「…C-NoとD-Noだ」
「それなら、純粋な「組織」の黒服って事もないだろう。葬儀屋と言う事にしておけ。「組織」は警察とも一部協力関係にある。その従兄とやらに事情の説明を求められたら、そちらに任せる手もある」
「組織」の事を隠したままにするか…話すか。
…徹も都市伝説と関わっている以上、「組織」と無関係でいる、という訳にもいかないだろう。
ただ、徹が、従妹の両親の死に「組織」の一部の黒服が関わっていた、と知ったら…「組織」を嫌いかねない。
「組織」の中にも、自分達に警告してくれた黒服や、天地のように良い人もいるのに…誤解されたくはなかった。
折を見て、「組織」の事を話すべきだろう。
…徹も都市伝説と関わっている以上、「組織」と無関係でいる、という訳にもいかないだろう。
ただ、徹が、従妹の両親の死に「組織」の一部の黒服が関わっていた、と知ったら…「組織」を嫌いかねない。
「組織」の中にも、自分達に警告してくれた黒服や、天地のように良い人もいるのに…誤解されたくはなかった。
折を見て、「組織」の事を話すべきだろう。
「…とりあえず、そう言う事にしておいてくれ。一応、俺も葬儀には立ち会うから、ある程度フォローする」
「…分かりました…ありがとう、ございます。「組織」の事は…今は無理でも、折を見て、話したいと思っています」
「…分かりました…ありがとう、ございます。「組織」の事は…今は無理でも、折を見て、話したいと思っています」
―――
「…都市伝説も、人間も、命である事に代わりは無い」
「……?」
獄門寺の言葉に、紗江が立ち止まる。
「……?」
獄門寺の言葉に、紗江が立ち止まる。
「……あの時、俺が切ったのは元は人間だっただろう…だが、今は黒服と言う都市伝説だった」
「俺は、今までも都市伝説を殺してきている。「退治」と言う名目で」
「……っ」
「……初めに、都市伝説を斬ったのは、12歳の頃だ。その時点で、俺はとうに、命を奪うと言う行為を行っている」
「その時も……あの、黒服を切った時も。どちらも、俺の意志で行った事だ。天倉が謝罪する事ではない」
「……っでも」
「…どちらにせよ………俺は、役目をやり遂げる為にも。いつかは、この手を血で染める必要性がある。ただ、それが早いか遅いかそれだけだ」
「俺は、今までも都市伝説を殺してきている。「退治」と言う名目で」
「……っ」
「……初めに、都市伝説を斬ったのは、12歳の頃だ。その時点で、俺はとうに、命を奪うと言う行為を行っている」
「その時も……あの、黒服を切った時も。どちらも、俺の意志で行った事だ。天倉が謝罪する事ではない」
「……っでも」
「…どちらにせよ………俺は、役目をやり遂げる為にも。いつかは、この手を血で染める必要性がある。ただ、それが早いか遅いかそれだけだ」
12歳…そんな幼い頃に、初めて都市伝説の命を奪った、と獄門寺は言った。
昨日、人を殺した自分よりもずっと前から、彼は奪った命の重さを抱えて生きていた。
昨日、人を殺した自分よりもずっと前から、彼は奪った命の重さを抱えて生きていた。
「……せめて、お前達が無事だったならば、良かった……………お前達の両親を助けられなくて、申し訳ない」
獄門寺が、紗江に頭を下げた。
獄門寺が、紗江に頭を下げた。
「…引き止めてすまなかった。俺は、これで」
「ぁ………」
そう言って、獄門寺は歩き出した。
「ぁ………」
そう言って、獄門寺は歩き出した。
獄門寺の姿が視界から消え、一人その場に残された紗江。
獄門寺は、命を奪った事を忘れず…それでも前に進もうとしている。
だから、自分も逃げてはいけない。
紗奈を、護る為にも。その手を、血で汚させない為にも。
獄門寺は、命を奪った事を忘れず…それでも前に進もうとしている。
だから、自分も逃げてはいけない。
紗奈を、護る為にも。その手を、血で汚させない為にも。
もう、戻れはしないのだから。
ただ、獄門寺と話していて……獄門寺が、背負った物を護ろうとして、戻れない、深い所へおちていくような…そんな錯覚を覚えた。
―――
障子が開いて、紗江が戻ってきた。
ここに来た時と同じように紗奈の隣に座る紗江に、紗奈が尋ねる。
「おかえり、紗江ちゃん。獄門寺君と話、出来た?」
「…うん」
「そっか…なら、良かった。
あ、門条さん達に聞いたら、徹兄には「組織」の人達の事…「組織」の事を話すかどうかで変わるみたいなんだけど…今は、葬儀屋さんって説明しておく事になったよ。
徹兄も契約者な以上、「組織」と無関係でいるわけにも行かないだろうし…
「組織」の事は、折を見て、話したいなって思ってるの。
門条さんも、葬儀に立ち会ってくれるみたいで…フォロー、してくれるって」
「そうなんだ…
門条さん…色々と、ありがとうございます」
紗江が、天地に頭を下げる。
「いや…大したことじゃない」
ここに来た時と同じように紗奈の隣に座る紗江に、紗奈が尋ねる。
「おかえり、紗江ちゃん。獄門寺君と話、出来た?」
「…うん」
「そっか…なら、良かった。
あ、門条さん達に聞いたら、徹兄には「組織」の人達の事…「組織」の事を話すかどうかで変わるみたいなんだけど…今は、葬儀屋さんって説明しておく事になったよ。
徹兄も契約者な以上、「組織」と無関係でいるわけにも行かないだろうし…
「組織」の事は、折を見て、話したいなって思ってるの。
門条さんも、葬儀に立ち会ってくれるみたいで…フォロー、してくれるって」
「そうなんだ…
門条さん…色々と、ありがとうございます」
紗江が、天地に頭を下げる。
「いや…大したことじゃない」
しばらくして、紗江が、迷いながらも口を開く。
「………あの、門条さん…私達、本当に「組織」を抜けてもいいんですか…?」
自分達に色々としてくれた天地達に対して、申し訳ないと思う気持ちと、「組織」に居るのが怖いという気持ちがぶつかりあっていた。
「ああ。さっきも言った通り、お前達は被害者だ。それに、もう暗示も解けている。お前達の好きにすればいい。A-No.666の実験に協力していた残党共にも、邪魔はさせない」
はっきりと答える天地。
はっきりと答える天地。
「―――ええと、それじゃあ……私達、「組織」を抜けたいです」
続く…?