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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

犬神憑きと怪人アンサー-16a

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匿名ユーザー

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両親の葬儀から一週間後、紗江と紗奈は翼に電話を掛けた。
今まで通り、学校に通い、バイトを続けながら天倉家で暮らしていたものの……残った思い出は温かくて、優しくて…両親がもう居ないのだという現実が突き付けられて、両親との思い出が詰まった家での生活は想像以上に辛いものになった。

『わかった。「首塚」の方で抑えてる物件があるからな。そこ、紹介するか?』
「はい…お願い、します」



姉妹は、翼に連れられて学校町の東区の一角にある、数年前にリフォームが完了した元幽霊マンションに来ていた。

二階の左から二番目の部屋で、翼から部屋の簡単な説明を受ける。

翼が、何もない壁――位置としてはドアノブの辺り――に鍵を差し込んだ瞬間、扉が現れたのには驚いたが、ここが「首塚」の抑えている物件の一つなのだと思い出して納得する。

元々、一人用の部屋だったためにベッドが一つしかないという事も、天倉家に帰ってきた日からずっと一緒に寝ていたので問題はない。

「冷蔵庫の中、食糧の備蓄定期的にやってたから、すぐに買出しに行く必要はない、ただ、 一応、チェックしとけよ?」
「はい」
「何から何まで……すみません」
「いいって。これも、「首塚」の勤めだから」
頭を下げる紗江と紗奈に、翼はそう言ってくれた。

「…で、都市伝説状態のこの部屋なんだが、ちょっと問題が……」
『あ、なになに~?新しい住人~?』

部屋の中に、半透明の20代前半ほどの女性が現れた。
……仮に、女幽霊としておく。

「突然来るなよ。二人が驚くだろ」
『何よ~、チャラチャラのケチ~』
翼に、軽い口調で話しかける女幽霊。
知り合いなのだろうか?

「え、えっと、翼さん、その人?は…」
「あー、この部屋の付属品だ。少し鬱陶しいけど、食い物与えたら黙るから」
『ひどーい!私、この部屋の本体だもん、むしろ主だもん!!』
質量をもって、不満を訴えつつごろごろと転がる女幽霊

「細かい説明ははしょるけど、まぁ、こう言う都市伝説的な部屋が出来た原因だと思っておいてくれ。たまに部屋ん中に無断で入り込んでくるけど、さっきも言った通り食い物与えたら黙るし、なんだったら清めた塩置いておけば逃げるから」
『清めの塩はらめぇええええええええええええ!!??浄化されちゃうからっ!?』
「今は持ってきてないから騒ぐな…それと、この二人が寝てる時は、この部屋、入るなよ?」

『は~い、わかってる~。でも、起きてる時はいいよね~?女の子同士だし~』

 転がって仰向けの状態で寝転んだまま、姉妹を見上げる女幽霊。
 姉妹は、やや戸惑ったように女幽霊を見下ろしている。

「お前、女の「子」って歳じゃねぇだろ」
『酷い!?心はいつまでも女の子だもんっ!?』
翼に猛然と抗議する女幽霊。

「えっと……場合にもよりますけど、問題ないですよ」

 紗江が、女幽霊にそう答えた。
 ぱぁあ、と女幽霊が笑顔になる。

「私は、天倉 紗江です」
「私は、天倉紗奈です…えぇと、あなたは…」
『私は、幽霊マンションの幽霊。名前は、そう言えばないや。考えた事もなかったし』
互いに自己紹介をする。
起き上がってふわふわと浮かびながら、女幽霊は姉妹の周りを飛び回って楽しそうに笑う。

「名前が……ない……」

彼女は、名前が無いことをさして気にする風でもなく楽しそうにしているが……名前を考えた方がいいのだろうか。


むー、と考える事しばし。


「あの……レイカさん、というお名前はどうでしょうか?」
名前を気に入って貰えるだろうか、と期待と不安を感じながら、姉妹は女幽霊を見つめた。

続く…?

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