思わず、俺はその場にへたり込んだ
戦いが終わって疲れたから・・・いや、ちょっと違う
俺の身体全体を押し付けるような、強く邪悪なオーラの持ち主が、俺達の前から消えたからかも知れない
戦いが終わって疲れたから・・・いや、ちょっと違う
俺の身体全体を押し付けるような、強く邪悪なオーラの持ち主が、俺達の前から消えたからかも知れない
(清太>っはぁ、はぁ・・・な、何だったんだ、あいつは・・・
胸に掌を当てて、俺の体内から出た物を握り締める
水晶のペンダント―――セキエは、疲弊しきった様子で問いに答える
水晶のペンダント―――セキエは、疲弊しきった様子で問いに答える
(セキエ>分カラン・・・都市伝説ニ、飲マレタ存在デアル、トイウコトグライシカ・・・
(清太>「飲まれた」? おい、それってどういう意味だ―――
「あの、えっと、その・・・」
「ねぇ、そこの坊やー」
(清太>「飲まれた」? おい、それってどういう意味だ―――
「あの、えっと、その・・・」
「ねぇ、そこの坊やー」
話してる途中に、横から2つの声が向けられる
さっき俺を助けてくれた姉妹らしい2人の姉ちゃんの声だ
さっき俺を助けてくれた姉妹らしい2人の姉ちゃんの声だ
(清太>・・・どうでもいいけど、俺は坊やじゃなくt
(姉>えっと、君は、お家は近いの? お母さんとか、心配してない・・・?
(清太>―――あ!!
(姉>えっと、君は、お家は近いの? お母さんとか、心配してない・・・?
(清太>―――あ!!
空を見上げた
星が綺麗に瞬いていた・・・いやそんな暢気な事言ってる場合じゃねぇ!?
星が綺麗に瞬いていた・・・いやそんな暢気な事言ってる場合じゃねぇ!?
(清太>やっべぇ、早く帰らないと!
(姉>そ、それじゃあ麻夜、この子を家まで送ってあげて?
(妹>え?
(姉>僕は、このお爺さんの家族を探してから帰るから・・・
(妹>そ、そんな、にぃにぃ1人置いてくなんて!
(姉>僕は、大丈夫だから・・・ね?
(姉>そ、それじゃあ麻夜、この子を家まで送ってあげて?
(妹>え?
(姉>僕は、このお爺さんの家族を探してから帰るから・・・
(妹>そ、そんな、にぃにぃ1人置いてくなんて!
(姉>僕は、大丈夫だから・・・ね?
む~、と唸りながら、麻夜というらしい妹の方の姉ちゃんは、渋々俺の手を引いて公園を出た
暫く歩いてから手を解放され、俺は自分のペースで歩いて姉ちゃんと並んで歩く
暫く歩いてから手を解放され、俺は自分のペースで歩いて姉ちゃんと並んで歩く
(清太>(・・・・・・やばい、気まずい)
考えてみれば俺は、愛する姉ちゃんと、あの鬱陶しい実と以外、女の子と話したことが無い
ましてや、この麻夜という姉ちゃんはさっき顔を合わせたばかりだ
どうしようか、と無い脳味噌を振り絞って、ようやく口を開いた
ましてや、この麻夜という姉ちゃんはさっき顔を合わせたばかりだ
どうしようか、と無い脳味噌を振り絞って、ようやく口を開いた
(清太>あの、さ、さっきは――――
(麻夜>・・・いよ・・・
(清太>?
(麻夜>あんたの所為でにぃにぃと居られなかったじゃない!!!
(麻夜>・・・いよ・・・
(清太>?
(麻夜>あんたの所為でにぃにぃと居られなかったじゃない!!!
凄い剣幕で怒鳴られた
俺にどうしろと
俺にどうしろと
(清太>い、いやいやいや、明らかに俺関係ないし、
ていうか、勝手に助けに来たのあんたらだs
(麻夜>折角助けてあげたのにそんなこと言うの!? 最ッ低!!
にぃにぃが聞いたら泣いちゃうかも・・・
(清太>てかそんなにあの姉ちゃんのこと好きなのか!?
(麻夜>好きだよ!愛してるわよ!!!
(清太>っ・・・そこまで堂々と言われると引くな・・・
いやいやお前女だろ!? その年で女同士で姉妹同士って――――
(麻夜>ていうかにぃにぃは男だし!!
(清太>だからって――――――――ハァ!?
ていうか、勝手に助けに来たのあんたらだs
(麻夜>折角助けてあげたのにそんなこと言うの!? 最ッ低!!
にぃにぃが聞いたら泣いちゃうかも・・・
(清太>てかそんなにあの姉ちゃんのこと好きなのか!?
(麻夜>好きだよ!愛してるわよ!!!
(清太>っ・・・そこまで堂々と言われると引くな・・・
いやいやお前女だろ!? その年で女同士で姉妹同士って――――
(麻夜>ていうかにぃにぃは男だし!!
(清太>だからって――――――――ハァ!?
耳を疑った
信じられる訳が無い、どう見ても女の子だったし
信じられる訳が無い、どう見ても女の子だったし
(清太>・・・ま、マジ?
(麻夜>何?悪い? 女装が似合う可愛いにぃにぃで悪い!?
(清太>色んな意味で悪いぞ!? セーラー服着た男子生徒が何処にいるってんだ!
(麻夜>町で何人か同じような人見たもん!!
(清太>知るか!? それよりな、実の兄を溺愛する精神がッ・・・
(麻夜>何?悪い? 女装が似合う可愛いにぃにぃで悪い!?
(清太>色んな意味で悪いぞ!? セーラー服着た男子生徒が何処にいるってんだ!
(麻夜>町で何人か同じような人見たもん!!
(清太>知るか!? それよりな、実の兄を溺愛する精神がッ・・・
言葉が詰まった
同時に、脳にある言葉が過ぎった
同時に、脳にある言葉が過ぎった
―――――――俺が言えた義理じゃねぇ
(清太>・・・あるかも知れない、うん
(麻夜>何勝手に納得してんのよ・・・
(清太>いやね、俺も姉ちゃんがいるんだけどさ、滅茶苦茶可愛い姉ちゃんが
血が繋がってなかったら告白してたってレベルの
(麻夜>あー分かる分かるぅ♪ 私もにぃにぃの彼女になりたいもん!
でも、嫌われるのが怖くてはっきり言えなくて・・・
だから、せめて気持ちだけでもと思って、にぃにぃがいない間ににぃにぃの布団に潜り込んで・・・ッハ、私ったら何を
(清太>うおおおおおおおお!! 良かったぁ、俺と同じ人がこんなところにいたなんて!!
(麻夜>へっ!?
(清太>俺も、1日1回姉ちゃんのベッドに潜り込んで1発出さないと「今日1日頑張った!」って気がしなくてさ
(麻夜>ぁ・・・そ、それ、私も同じ!
にぃにぃの布団に包まって気が済むまでイかないと1日無駄に過ごしたみたいに思えて・・・
何だか、にぃにぃの持ってたものに囲まれてると気持ちが落ち着くというか
(清太>そうそう、ただの制服には興味ないけど、姉ちゃんが着てる制服なら美味しく頂けますみたいな
この間は制服汚して怒られちゃったよ
(麻夜>えぇ!? そんなことして、嫌われたりしないの・・・?
(清太>んー、怒られはするけど、普通に接してくれてるよ
まだ親に密告られたこともないし
案外心配することでもないんじゃないかな?
(麻夜>そう、なのかな・・・むー、でもやっぱり怖いかも
(清太>あの姉ちゃ、じゃねぇや、兄ちゃんすっげぇ優しそうだったじゃん
それに、姉ちゃんも兄ちゃんのことすっげぇ好きなんだろ?
俺はきっと大丈夫だって信じてるぜ
(麻夜>・・・ありがと。さっきは最低とか言ってごめんね
私、神崎 麻夜っていうの
(清太>俺は水無月 清太、宜しく麻夜の姉ちゃん・・・いや、ソウルシスター!
(麻夜>仲良くしようね、ソウルブラザー!
(麻夜>何勝手に納得してんのよ・・・
(清太>いやね、俺も姉ちゃんがいるんだけどさ、滅茶苦茶可愛い姉ちゃんが
血が繋がってなかったら告白してたってレベルの
(麻夜>あー分かる分かるぅ♪ 私もにぃにぃの彼女になりたいもん!
でも、嫌われるのが怖くてはっきり言えなくて・・・
だから、せめて気持ちだけでもと思って、にぃにぃがいない間ににぃにぃの布団に潜り込んで・・・ッハ、私ったら何を
(清太>うおおおおおおおお!! 良かったぁ、俺と同じ人がこんなところにいたなんて!!
(麻夜>へっ!?
(清太>俺も、1日1回姉ちゃんのベッドに潜り込んで1発出さないと「今日1日頑張った!」って気がしなくてさ
(麻夜>ぁ・・・そ、それ、私も同じ!
にぃにぃの布団に包まって気が済むまでイかないと1日無駄に過ごしたみたいに思えて・・・
何だか、にぃにぃの持ってたものに囲まれてると気持ちが落ち着くというか
(清太>そうそう、ただの制服には興味ないけど、姉ちゃんが着てる制服なら美味しく頂けますみたいな
この間は制服汚して怒られちゃったよ
(麻夜>えぇ!? そんなことして、嫌われたりしないの・・・?
(清太>んー、怒られはするけど、普通に接してくれてるよ
まだ親に密告られたこともないし
案外心配することでもないんじゃないかな?
(麻夜>そう、なのかな・・・むー、でもやっぱり怖いかも
(清太>あの姉ちゃ、じゃねぇや、兄ちゃんすっげぇ優しそうだったじゃん
それに、姉ちゃんも兄ちゃんのことすっげぇ好きなんだろ?
俺はきっと大丈夫だって信じてるぜ
(麻夜>・・・ありがと。さっきは最低とか言ってごめんね
私、神崎 麻夜っていうの
(清太>俺は水無月 清太、宜しく麻夜の姉ちゃん・・・いや、ソウルシスター!
(麻夜>仲良くしようね、ソウルブラザー!
この日、俺は生まれて初めて『親友』というものができたのだった
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