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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 邪気殺し-10

最終更新:

Retsuya

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だれでも歓迎! 編集
(清太>っぜぇ、ぜぇ・・・な、何なんだよあいつは・・・新学期早々・・・

この俺、水無月 清太は、本日晴れて小学4年生になった!
でも、この記念すべき日に俺は相変わらずあの女――空出 実に追い掛け回されていたのだった
そして命辛々逃げ走り、今トイレの中に隠れているところ
どうやら巻いたみたいで、追ってくる様子もなかった

(清太>ふぅ、良かった良かった・・・あぁ、安心したら催しちまったよ
    トイレトイレ・・・・・・・・・・・・あれ?

ずらりと並んでいるのは個室の洋式便器
直立するタイプのものが1つも無く、ピンク色のスリッパが綺麗に整われている

(清太>女子トイレかよ!?

焦って間違えてしまったらしい
こんなところ見られるとまずい・・・けど実には見つかりたくない・・・
どうすれば・・・あ、個室に隠れたら良いんだ

(セキエ>余計変態扱イサレルゾ
(清太>ビックリした!? 大丈夫だよ、今は放課後だから人いないし
(セキエ>妾ハ既ニ汝ヲ軽蔑シテイル・・・
(清太>うるせぇ!? 石に軽蔑されても別に凹まねぇよ!?

こまめに振り返りながら、俺は個室に・・・何処に隠れようかな

(清太>やっぱり一番奥か
(セキエ>止メテオケ
(清太>何で?
(セキエ>嫌ナ予感ガスル
(清太>安心しろよ、まさかあいつも便器から這い上がってくるなんてことはないだろうし
(セキエ>ソレハソレデ実行シソウダカラ困ルナ
(清太>不安な事言うなって・・・

ぶつぶつ言いながら、俺は一番奥――3番目の個室――の扉を開けた
すぐに閉めた

(清太>#&√Д※$*¥+@Σ∀!?
(セキエ>落チ着ケ
(清太>っだ、だっって、ひ、人、お、女っ、の子っ、お、い、居たっ!?
(セキエ>用ヲ足シテイル途中デモナカッタシ、雰囲気ガオカシカッタ
(清太>そ、そう、か・・・開ける、のか?
(セキエ>知ラン、好キニシロ

と言われて開けてしまう俺もどうかとは思うけど
見れば、確かに蓋の閉まった洋式便器の上に女の子が座っていた
パンツも脱いでなかった! おめでとう俺! まだまだ変態にはなってないよ!
 ・・・ところで、どうも様子がおかしい。じっと俺を睨んでいるこの女の子、人の気配がしない
都市伝説なのか?・・・と、ここで俺は思い出した
女子トイレ、3番目、女の子。この3つのキーワードで思い浮かぶものは―――――そう!
俺はその女の子に指差して高らかに言った

(清太>お前! 「花子さん」だな!?

意味が分からなかった。言った直後にその女の子の顔が物凄く怖くなった
その子は便器から降りて手を挙げると、便器から水が溢れ出て、トイレットペーパーが伸び始めた
そして一言

(少女>・・・あたしは「闇子さん」だ!!!

何て理不尽なんだ
俺の目の前に現れた「花子さん」は――――

(闇子>だから「闇子さん」だってば!!!

――――訂正、「闇子さん」は、その水とトイレットペーパーを俺に向けてきた
いつものように、左手を水晶にして邪気が篭ったその攻撃を無効にする
知っての通り、「水晶は邪気を吸収する」は『あらゆる邪気を吸収し、それが篭った攻撃を無力化する』
汚い水も長い紙も、一瞬にして消えてしまった

(闇子>――――って何したのよあんた!?
(清太>いや、それよりこんな狭いところで急に攻撃ってのもどうかと思う
(闇子>あんたが名前間違えたからじゃないの!!
(清太>だって「闇子さん」なんて聞いたことなかったし
(闇子>カチーン!!! 遂に言ってはいけない事を言ってしまったわね・・・
    あーぁ可哀想に、どうなっても知らないわよ?
    もはやこの負の想念は、あたしですら止められはしない!!!

「闇子さん」が両手に掴んだものは、縄跳びを2つ折にしたものだった
それを鞭のように振って、また俺に襲い掛かった
早い、鞭もそうだけど一手一手の判断も早い
隙を突いて攻撃の一つや二つしなきゃ、とは思ってたけど、思うようにはいかないらしい
左手に続いて右手、そして両足を水晶に変えて、鞭の邪気を吸収していく
そもそもトイレは広くないし、今はこれが精一杯だ

(清太>っく、くそっ!
(闇子>何よあんた! さっきから守ってばっかりじゃない!!
(清太>じ、じゃあ、休ませろよ!?

ジョークのつもりだったんだけど

(闇子>良いよぉ? 水でもたぁっぷり飲めばぁ!?

「闇子さん」が手を動かすと、個室という個室の扉が全て開いて、
便器から水が溢れ出し、うねるようにこちらに迫ってきた
その水の蛇を何とか受け止め、掻き消す
そして気づいた

(清太>やっ、べぇ・・・もしかして、終わりじゃね?
(セキエ>[御名答ダ。一度デモ水流ガ来レバ邪気ガ満チル。ココハ大人シク逃ゲタ方ガ賢明ダ]
(清太>だよなぁ・・・

一歩後ろに下がって、

(闇子>鬱陶しい能力ねぇ、でも今度こそ流してあげるわぁ!!
(清太>あの、「闇子さん」? 悪いけど俺は―――――

『帰る』、と言いたかったのに
帰れなくなった

(実>清太ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
(清太>こんな時にぃぃぃぃぃぃ!?

悪夢だ・・・俺に怒ってる女の子と俺を追いかけてる女の子に囲まれてしまった
いや待て、そんなこと考えてる場合じゃない
寧ろチャンスじゃないか?

(実>まさか女子トイレにいるとは思わなかったぞ清太ぁ!!
   後先考えずに行動するちょっとドジなお前も俺は愛してるぞ!!!
(清太>実! 何も言わずに手伝ってくれ!
(実>へ?
(闇子>流れろぉ!!

また水の龍がうねり寄る
俺はそれを能力で何とか防いだ
吸収しきれなくなるのは分かってる、でも止めなきゃならなかった
だって、実は――――

(セキエ>[セ、清太、モウ無理ダ!]
(清太>なっ、実にげっガボッ!?
(実>お、おい清っブググッ!?!?

――――金槌だからだ

(闇子>やはははははははははは!! ざまぁないわぁ!!
    なんか余計なのも混じってるけどいいや、とりあえず今度こそ流れろ!!

息が出来ない
外に押し流されるというより、奥に吸い込まれそうになる
近くにあった手洗い場の蛇口を掴み、必死に鼻を抓んでいる実の手を引いた
話し掛けようとしたけど、無理だった
当たり前だ、水の中なんだから

(闇子>しぶといわね、早く流れちゃえばいいのに!!

外から何か聞こえた
その直後に、水の流れが強まった
うっかり離しそうになった手に力を入れる
でもそう長くは持ちそうにない
酸素が、欲しい

(セキエ>[清太!?]
(清太>[大、丈夫、だけど・・・]

そう、“俺は”大丈夫だった
問題は、今俺が手を掴んでいる実だった
口から少しずつ空気が漏れていっている
小さい時から泳ぐどころか、水が苦手だった実
長い時間息を止めることに慣れている訳がない

(闇子>仲良く手なんて繋いじゃって・・・いつまで離れずにいられるかなぁ??

こいつは・・・実は、迷惑な奴だ
いつもいつも俺を追いかけて、いつもいつも俺を捕まえて、骨を折って
だからこそ俺はこいつに迷惑をかけたくなかった
俺が起こしたこの問題に巻き込みたくなかった
今、俺のやるべき事はただ1つ―――

(清太>こいつを助ける・・・力をくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!

水の中で、無理矢理に叫んだ
一気に酸素が無くなって、気を失いかけた時だった
水の中なのに、身体中が熱くなった
まるであの時――セキエと出会った時のような感覚
そして、

(清太>――――――――ッ!?
(闇子>えっ!?

今度は身体が――俺の身体が、氷のように冷たくなった

(清太>・・・あ、れ?

普通に、声が出せる
一応だけど、呼吸もできる
でも問題はそこじゃない
俺の目の前に広がる光景が、がらりと変わっている
もうトイレじゃなかった
分厚い氷河にでも入ってしまったんじゃないかと思えるくらい綺麗な光景
―――そう、“氷”
俺も実も、水の中ではなく、氷の中に入っていた

(清太>どう、なって・・・
(セキエ>[清太・・・汝、何ト言ウ事ヲ・・・]
(清太>は?何が?
(セキエ>[己ノ手ヲ見テミヨ]
(清太>手を見ろって―――――――――――あっ!?

水晶化した俺の手
でもいつもと違う
白い冷気が、腕を伝って下へと落ちていっていた

(清太>こ、これ・・・水晶じゃなくて・・・氷?
(セキエ>[イヤ、正真正銘“水晶”ダ]
(清太>え、だって―――
(セキエ>[「水晶は永久的に凍ったままの氷」ダ、トイウ説ガアッテナ
      ドウイウ訳カ知ランガ、汝ト契約シテシマッタラシイ]
(清太>・・・それって、師匠と同じマルチスキル?
(セキエ>[良ク分カランガ・・・多重契約シテシマッタ事ニ違イナイ]

状況を整理しよう
どうやらこの俺、水無月 清太は、たった今多重契約というものに成功してしまったらしい・・・自覚ないけど

(闇子>な、何よこれ!? こんなの聞いてないわよ!?

突然現れた氷の塊に驚いたのか、「闇子さん」はまた縄跳びを鞭のように使って、
それで何度も何度も叩くと、氷はガラガラと崩れていった
実を守rじゃない、庇うようにして俺は氷を払い除けていった

(清太>どうも、動き辛かったんだ
(闇子>自分でやった癖に・・・ふざけんなぁ!!!

4度目の、便器からの水流
俺達を飲み込もうと、大蛇が口を開けるみたいに迫ってきた

(清太>・・・えっと、こう、かな?

右手を水晶にして、水の大蛇に向けて差し出した
その手はゆっくりと冷気を漂わせ、大蛇に触れた

(闇子>―――――――えぇっ!?

キラリと輝く永遠の氷
その美しい姿を保つ為に、俺に与えられた力は―――“冷気”
俺の手に、俺の氷に触れた全ての物は、

(清太>凍れぇ!!

瞬間的に、“氷”へと変わる!

(闇子>~~~~~~~~~~~っ!!?? つっ、冷たっ・・・!?

大蛇の氷像に埋もれてしまう形で、「闇子さん」は少し大人しくなった
口も塞げたらよかったんだけど、まぁいいや

(清太>・・・よし、もう終わりにしてやる・・・

一歩、また一歩と「闇子さん」に近づいた
「闇子さん」は睨んでいるが、ちょっとだけ顔が引き攣っていた

(闇子>・・・何よ、やるならやればいいでしょ!?

涙混じりに吐き捨てたけど、俺は耳も向けずに、勢いよく振り下ろした

(清太>―――――――ごめん!!

頭を

(闇子>っへ!? な、ななななななな何なのよいきなり!?
(清太>だって、確かに俺も実も死にそうになったけどさ、お前を怒らせたのって、元はと言えば俺だし・・・だから、ごめん

氷を殴って崩し、「闇子さん」を解放する
自由になってまず服の埃をはたくようなそぶりを見せて、彼女はまた俺を睨むと、

(闇子>・・・ふ、ふん! べ、別に怒ってなんかないんだからね!!
    た、ただ暇だったから遊びたいなーとか思っただけよ! あー楽しかった!
(清太>え、ツンデレ?
(闇子>誰がツンデレよ!? っていうか何で女子トイレに男のあんたがいるのよ変態!
(清太>今更!?ってか、誰が変態だ!?
(闇子>あんたしかいないでしょうが! さっさとそこの女連れて出て行きなさいよバーカ!!

粗方文句を言い終えると、「闇子さん」は奥の個室へと入っていき、ばんっ!!とドアを閉めた
同時に、彼女の気配も無くなった

(清太>・・・お、終わったのか・・・疲れた、何だったんだ一体・・・
(セキエ>[・・・フフ]
(清太>何だよ、急に

掌を広げると、手が元に戻って、中から水晶のペンダントが出てくる

(セキエ>イヤ、ナ・・・成長シタナ、汝モ
(清太>ッ!? し、知るかバカ! そ、それより実を・・・

実はまだ起きてなかった
息はしてるみたいだけど・・・どうしよう

(清太>こういう時は・・・保健室、だよな?

仕方ないので、俺は実を背負って保健室に連れていく事にした
何か尻だとか太腿だとか触っちゃってるけど、姉ちゃん以外に興味ないから別に――――

(実>この時を待っていたぞ・・・
(清太>はっ!?

遅かった
完全に、後ろから身体を掴まれてしまった

(実>うおおおおおおおおおおお清太あああああああああああああ!!!!
   助けてくれてありがとおおおおおおおおおおおお愛してるうううううううううううううう!!!!
(清太>ギャアアアアアアアアアアア骨がああああああああああああああああ!!!???

新学期早々、不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

   ...see you NEXT

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