「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

単発 - ハジけた契約者

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kemono

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だれでも歓迎! 編集
まさかこんなことになるなんて思ってなかった
今日はパパとママと私とで、3人で遊園地にやってきた
そこでパレードを見てたんだけど、途中で2人とはぐれちゃって
探してたら、急にトイレに行きたくなって、そしたら・・・

(外国人>お嬢ちゃん、少しの辛抱だからちょっと大人しくしててね?

突然、少し若い外国人の男の人に話しかけられて
でも、なんだか人じゃない気配がして
怖くなって、私は一目散に逃げ出した
けれど、すぐに人気のないところで追い詰められて―――



今、壁を背にして立ってる私に、外国人の男が迫ってくる

(外国人>くっくく・・・もう、逃げ場はないよ?
(私>っち、近寄らないでよ、変態!
(外国人>おぉ~怖い怖い
     安心しな、これからその変態達にお前を売ってやるんだ
     幾らで売れるかなぁ、まだ子供だし、高くつきそうだぜ
(私>私は・・・売り物なんかじゃない!
(外国人>残念ながら、この世はそんな綺麗事ばかりが通る世界じゃないんだ
     それを体験できるんだ、有難く思えよ

どんどん、男が近づいてくる
私はもう、これ以上は逃げられない
あぁ、もうダメだ・・・パパ、ママ、助けて―――

(外国人>グアァ!?

何もかも諦めて、目を瞑った時だった
男は、黒い鞭のようなもので体を縛りあげられ、投げ飛ばされた
そしてそこに、アフロヘアの男の人の後姿があった

(アフロ>大丈夫かお嬢さん?

くねくねと、鞭をくねらせながら、アフロの男の人は私に語りかけた

(私>は、はい! 助けてくれてありがt―――――

アフロの人が、私の方に振り向く
その時気づいた
もっと早く気づくべきだった
アフロの人は、ズボンのポケットに両手を入れていた
果たして、両手を使わずに鞭を振りまわせる人など、いるだろうか
でもそれだけじゃない
そもそも「鞭」なんかじゃなかった
長い、長い長い、黒く長細いそれは

(私>は・・・は・・・鼻毛ェェェェェェェェェェェェ!?

鼻の穴から伸びた、無数の毛、毛、毛
このアフロの人は、尋常じゃないくらいの鼻毛を使って、
たった今、人1人を投げ飛ばしたのだ
一体どうなっているのだろう? 私には何がなんだかさっぱりだ

(アフロ>ん? 鼻毛でも出ていたのか? 可哀想に
(私>いや鼻毛出てるのはあんただよ!?
(アフロ>いやぁそれほどでも
(私>何処をどう褒め言葉と受け取ったの!?
(外国人>くっ・・・貴様、契約者か!?

さっき投げ飛ばされた外国人が、よろよろと帰ってきた

(アフロ>お前はあれだな、「遊園地の誘拐犯」の都市伝説だな?
(外国人>あぁ、その通りだ。貴様は何だ!?
(アフロ>俺は男だ!
(外国人>見りゃ分かるわ!?
(アフロ>俺か? 俺は「都会人は鼻毛がよく伸びる」と契約した

都市伝説? 契約?
私は絵本の世界にでも迷い込んでしまったのだろうか

(外国人>ふん、それでそんな下品な能力を手に入れたのか!
(アフロ>酷い・・・初対面なのに下品だなんて・・・
(私+外>打たれ弱っ!?
(外国人>どけ!俺はそのガキに用がある!
(アフロ>は?電車?
(外国人>人の話聞けよ!?
     畜生、貴様と話してたら埒があかねぇ・・・!

外国人は、ポケットからナイフを取り出した
そして、その切っ先を、アフロの人に突き立てた

(外国人>死ねぇ!!
(アフロ>ギャァァァァァァァァァ!!
(私>きゃ・・・!?

そんな・・・今、人が目の前で殺されt

(アフロ>いってぇ・・・鼻毛抜けた
(私+外>脅かすな!?
(アフロ>かかったな?
(外国人>なっしまっ―――
(アフロ>『鼻毛百烈拳』!!
     ぅおあたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた!!!

外国人が見せた、一瞬の隙をついて
アフロの人は、幾本もの鼻毛を、何度も何度も叩きつけた

(アフロ>――――――ぅおぉわったぁぁ!!

最後の、一撃
鼻毛が、ぎりぎりと、外国人の首を絞めた

(アフロ>・・・お前は、もう死んでいる
(外国人>・・・・・・・・・・・んだ・・・・・・

外国人が、何か言おうとしている

(外国人>・・・最初の攻撃は何だったんだ・・・

遊園地の誘拐犯:死亡
最後の言葉:「最初の攻撃は何だったんだ」

(私>最後の言葉寂しっ!?

その後、外国人の体は、光の粒となって、夜空に消えていった
なんだか、力が抜けてしまって、
私は、その場に座り込んだ

(アフロ>怪我はないかい?
(私>え、あ、うん・・・貴方は?
(アフロ>ん? いや、俺は怪我はないけd
(私>もういいもういい読めたから!?それカツラなんでしょ!?「毛が」無いんでしょ!?
(アフロ>ガーン・・・

図星だった・・・悪いことしたかなぁ・・・

(私>・・・あの
(アフロ>ん?
(私>・・・助けてくれて、有難う
(アフロ>ふっ、なぁに・・・この世界には、あぁいう奴等がゴマンといやがる
     会うなっていう方が無理だが・・・お嬢さんも、気をつけなよ?
(私>はい!
(アフロ>もしよかったらお守りいらないか?さっき抜けた鼻毛
(私>いりません

と、その時
私の名前を呼ぶ声が聞こえた
見ると、パパとママが、私を探しにきてくれていた

(私>パパ! ママ!
(ママ>まぁ!ここにいたのね!
(パパ>全く、心配したんだぞ!?
(私>ごめんなさい・・・
(パパ>・・・無事で良かった。さ、もう少し遊んで行こうか
(私>うん!

ふと、振り返ってみたけど
あのアフロの人は、もうそこにはいなかった
また、会えるかなぁ・・・









(少女>このドアホ! 大の大人がパトロール中に迷子とか何ちゅう失態やねん!?
(アフロ>面目ねぇ姉御、しかし女の子が・・・
(少女>言い訳はもう良ぇわ! 異常無しやから本部に帰るで!
(アフロ>り、了kぁ痛たたたたたた、姉御っ、鼻毛引っ張るのはやめtギャー!3ハナゲの激痛が!?

   ...ENDどけ!俺はそのガキに用がある!
(アフロ





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