まさかこんなことになるなんて思ってなかった
今日はパパとママと私とで、3人で遊園地にやってきた
そこでパレードを見てたんだけど、途中で2人とはぐれちゃって
探してたら、急にトイレに行きたくなって、そしたら・・・
今日はパパとママと私とで、3人で遊園地にやってきた
そこでパレードを見てたんだけど、途中で2人とはぐれちゃって
探してたら、急にトイレに行きたくなって、そしたら・・・
(外国人>お嬢ちゃん、少しの辛抱だからちょっと大人しくしててね?
突然、少し若い外国人の男の人に話しかけられて
でも、なんだか人じゃない気配がして
怖くなって、私は一目散に逃げ出した
けれど、すぐに人気のないところで追い詰められて―――
でも、なんだか人じゃない気配がして
怖くなって、私は一目散に逃げ出した
けれど、すぐに人気のないところで追い詰められて―――
今、壁を背にして立ってる私に、外国人の男が迫ってくる
(外国人>くっくく・・・もう、逃げ場はないよ?
(私>っち、近寄らないでよ、変態!
(外国人>おぉ~怖い怖い
安心しな、これからその変態達にお前を売ってやるんだ
幾らで売れるかなぁ、まだ子供だし、高くつきそうだぜ
(私>私は・・・売り物なんかじゃない!
(外国人>残念ながら、この世はそんな綺麗事ばかりが通る世界じゃないんだ
それを体験できるんだ、有難く思えよ
(私>っち、近寄らないでよ、変態!
(外国人>おぉ~怖い怖い
安心しな、これからその変態達にお前を売ってやるんだ
幾らで売れるかなぁ、まだ子供だし、高くつきそうだぜ
(私>私は・・・売り物なんかじゃない!
(外国人>残念ながら、この世はそんな綺麗事ばかりが通る世界じゃないんだ
それを体験できるんだ、有難く思えよ
どんどん、男が近づいてくる
私はもう、これ以上は逃げられない
あぁ、もうダメだ・・・パパ、ママ、助けて―――
私はもう、これ以上は逃げられない
あぁ、もうダメだ・・・パパ、ママ、助けて―――
(外国人>グアァ!?
何もかも諦めて、目を瞑った時だった
男は、黒い鞭のようなもので体を縛りあげられ、投げ飛ばされた
そしてそこに、アフロヘアの男の人の後姿があった
男は、黒い鞭のようなもので体を縛りあげられ、投げ飛ばされた
そしてそこに、アフロヘアの男の人の後姿があった
(アフロ>大丈夫かお嬢さん?
くねくねと、鞭をくねらせながら、アフロの男の人は私に語りかけた
(私>は、はい! 助けてくれてありがt―――――
アフロの人が、私の方に振り向く
その時気づいた
もっと早く気づくべきだった
アフロの人は、ズボンのポケットに両手を入れていた
果たして、両手を使わずに鞭を振りまわせる人など、いるだろうか
でもそれだけじゃない
そもそも「鞭」なんかじゃなかった
長い、長い長い、黒く長細いそれは
その時気づいた
もっと早く気づくべきだった
アフロの人は、ズボンのポケットに両手を入れていた
果たして、両手を使わずに鞭を振りまわせる人など、いるだろうか
でもそれだけじゃない
そもそも「鞭」なんかじゃなかった
長い、長い長い、黒く長細いそれは
(私>は・・・は・・・鼻毛ェェェェェェェェェェェェ!?
鼻の穴から伸びた、無数の毛、毛、毛
このアフロの人は、尋常じゃないくらいの鼻毛を使って、
たった今、人1人を投げ飛ばしたのだ
一体どうなっているのだろう? 私には何がなんだかさっぱりだ
このアフロの人は、尋常じゃないくらいの鼻毛を使って、
たった今、人1人を投げ飛ばしたのだ
一体どうなっているのだろう? 私には何がなんだかさっぱりだ
(アフロ>ん? 鼻毛でも出ていたのか? 可哀想に
(私>いや鼻毛出てるのはあんただよ!?
(アフロ>いやぁそれほどでも
(私>何処をどう褒め言葉と受け取ったの!?
(外国人>くっ・・・貴様、契約者か!?
(私>いや鼻毛出てるのはあんただよ!?
(アフロ>いやぁそれほどでも
(私>何処をどう褒め言葉と受け取ったの!?
(外国人>くっ・・・貴様、契約者か!?
さっき投げ飛ばされた外国人が、よろよろと帰ってきた
(アフロ>お前はあれだな、「遊園地の誘拐犯」の都市伝説だな?
(外国人>あぁ、その通りだ。貴様は何だ!?
(アフロ>俺は男だ!
(外国人>見りゃ分かるわ!?
(アフロ>俺か? 俺は「都会人は鼻毛がよく伸びる」と契約した
(外国人>あぁ、その通りだ。貴様は何だ!?
(アフロ>俺は男だ!
(外国人>見りゃ分かるわ!?
(アフロ>俺か? 俺は「都会人は鼻毛がよく伸びる」と契約した
都市伝説? 契約?
私は絵本の世界にでも迷い込んでしまったのだろうか
私は絵本の世界にでも迷い込んでしまったのだろうか
(外国人>ふん、それでそんな下品な能力を手に入れたのか!
(アフロ>酷い・・・初対面なのに下品だなんて・・・
(私+外>打たれ弱っ!?
(外国人>どけ!俺はそのガキに用がある!
(アフロ>は?電車?
(外国人>人の話聞けよ!?
畜生、貴様と話してたら埒があかねぇ・・・!
(アフロ>酷い・・・初対面なのに下品だなんて・・・
(私+外>打たれ弱っ!?
(外国人>どけ!俺はそのガキに用がある!
(アフロ>は?電車?
(外国人>人の話聞けよ!?
畜生、貴様と話してたら埒があかねぇ・・・!
外国人は、ポケットからナイフを取り出した
そして、その切っ先を、アフロの人に突き立てた
そして、その切っ先を、アフロの人に突き立てた
(外国人>死ねぇ!!
(アフロ>ギャァァァァァァァァァ!!
(私>きゃ・・・!?
(アフロ>ギャァァァァァァァァァ!!
(私>きゃ・・・!?
そんな・・・今、人が目の前で殺されt
(アフロ>いってぇ・・・鼻毛抜けた
(私+外>脅かすな!?
(アフロ>かかったな?
(外国人>なっしまっ―――
(アフロ>『鼻毛百烈拳』!!
ぅおあたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた!!!
(私+外>脅かすな!?
(アフロ>かかったな?
(外国人>なっしまっ―――
(アフロ>『鼻毛百烈拳』!!
ぅおあたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた!!!
外国人が見せた、一瞬の隙をついて
アフロの人は、幾本もの鼻毛を、何度も何度も叩きつけた
アフロの人は、幾本もの鼻毛を、何度も何度も叩きつけた
(アフロ>――――――ぅおぉわったぁぁ!!
最後の、一撃
鼻毛が、ぎりぎりと、外国人の首を絞めた
鼻毛が、ぎりぎりと、外国人の首を絞めた
(アフロ>・・・お前は、もう死んでいる
(外国人>・・・・・・・・・・・んだ・・・・・・
(外国人>・・・・・・・・・・・んだ・・・・・・
外国人が、何か言おうとしている
(外国人>・・・最初の攻撃は何だったんだ・・・
遊園地の誘拐犯:死亡
最後の言葉:「最初の攻撃は何だったんだ」
最後の言葉:「最初の攻撃は何だったんだ」
(私>最後の言葉寂しっ!?
その後、外国人の体は、光の粒となって、夜空に消えていった
なんだか、力が抜けてしまって、
私は、その場に座り込んだ
なんだか、力が抜けてしまって、
私は、その場に座り込んだ
(アフロ>怪我はないかい?
(私>え、あ、うん・・・貴方は?
(アフロ>ん? いや、俺は怪我はないけd
(私>もういいもういい読めたから!?それカツラなんでしょ!?「毛が」無いんでしょ!?
(アフロ>ガーン・・・
(私>え、あ、うん・・・貴方は?
(アフロ>ん? いや、俺は怪我はないけd
(私>もういいもういい読めたから!?それカツラなんでしょ!?「毛が」無いんでしょ!?
(アフロ>ガーン・・・
図星だった・・・悪いことしたかなぁ・・・
(私>・・・あの
(アフロ>ん?
(私>・・・助けてくれて、有難う
(アフロ>ふっ、なぁに・・・この世界には、あぁいう奴等がゴマンといやがる
会うなっていう方が無理だが・・・お嬢さんも、気をつけなよ?
(私>はい!
(アフロ>もしよかったらお守りいらないか?さっき抜けた鼻毛
(私>いりません
(アフロ>ん?
(私>・・・助けてくれて、有難う
(アフロ>ふっ、なぁに・・・この世界には、あぁいう奴等がゴマンといやがる
会うなっていう方が無理だが・・・お嬢さんも、気をつけなよ?
(私>はい!
(アフロ>もしよかったらお守りいらないか?さっき抜けた鼻毛
(私>いりません
と、その時
私の名前を呼ぶ声が聞こえた
見ると、パパとママが、私を探しにきてくれていた
私の名前を呼ぶ声が聞こえた
見ると、パパとママが、私を探しにきてくれていた
(私>パパ! ママ!
(ママ>まぁ!ここにいたのね!
(パパ>全く、心配したんだぞ!?
(私>ごめんなさい・・・
(パパ>・・・無事で良かった。さ、もう少し遊んで行こうか
(私>うん!
(ママ>まぁ!ここにいたのね!
(パパ>全く、心配したんだぞ!?
(私>ごめんなさい・・・
(パパ>・・・無事で良かった。さ、もう少し遊んで行こうか
(私>うん!
ふと、振り返ってみたけど
あのアフロの人は、もうそこにはいなかった
また、会えるかなぁ・・・
あのアフロの人は、もうそこにはいなかった
また、会えるかなぁ・・・
(少女>このドアホ! 大の大人がパトロール中に迷子とか何ちゅう失態やねん!?
(アフロ>面目ねぇ姉御、しかし女の子が・・・
(少女>言い訳はもう良ぇわ! 異常無しやから本部に帰るで!
(アフロ>り、了kぁ痛たたたたたた、姉御っ、鼻毛引っ張るのはやめtギャー!3ハナゲの激痛が!?
(アフロ>面目ねぇ姉御、しかし女の子が・・・
(少女>言い訳はもう良ぇわ! 異常無しやから本部に帰るで!
(アフロ>り、了kぁ痛たたたたたた、姉御っ、鼻毛引っ張るのはやめtギャー!3ハナゲの激痛が!?
...ENDどけ!俺はそのガキに用がある!
(アフロ
(アフロ