「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 死ねばよかったのに-06

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 はらはらと雪が降る中、彼、獄門寺 菊は一人歩いていた
 服の仕入れの最中に拾った、小さな緑色のナマモノは、何やら仕事で彼の店を訪れてきた友人に預けた
 彼の友人は、あぁ言った不思議なナマモノの扱いに慣れているし、大丈夫だろう
 友人の職場で引き取れないようだったら、彼にとっても知り合いである、診療所の「先生」に預けてくれると約束してくれた
 あの先生も、あぁ言う不可思議なナマモノの取り扱いには慣れているから、きっと大丈夫だ
 解剖したいという欲求を抑えてさえくれれば

「…………むしろ、危険?」

 …「先生」に預けるのは、大変と危険な気がした
 ……うん、信じよう、「先生」を

 今は、店が少し暇になる時間帯
 店は紫苑と店員に任せ、菊自身は町中をふらふらと散歩中だ
 彼にとっては、「見回り」の意味もある
 獄門寺家の分家の人間として生まれた責務を果たす為にも、見回りは重要だ

 鬼の芽を摘む
 鬼を滅する
 己が仕えるべき人が
 尊敬すべき人が
 鬼と化してしまわないように
 代わりに、自分が鬼となってもいいから、あの方の負担を減らす
 ………それが、菊が選んだ生き方だ
 その為ならば、どんな代償もいとわない

「………雪」

 振り続ける雪に、呟く
 今年もまた、雪が多い
 おかげで、血の跡は隠れやすくて便利だな、とやや物騒な事を考える
 ……それと、同時に
 黒スーツの少女を引き連れた友人が話を聞きに来た客の事を思い出す

 中学生くらいと思われる、西洋人の少女
 同じ西洋人と思われる……棺桶を担いだ、司祭

 この二人が来なかったか?と、まるで刑事が事件の関係者でも探しているかのように、そう訪ねてきた
 菊としては、覚えている範囲で、とりあえず二人の様子を答えておいた
 ついでに、友人から、黒スーツの少女に可愛らしい服を見つくろうよう頼まれたので、とりあえず、少女に一番似合いそうなゴスロリファッションなど、見繕っておいた
 半ば無理矢理試着させられた少女は不満そうだったが、友人の「ちーちゃん、すっごくよく似合っている」の一言で、真っ赤になりつつもお買い上げとなった
 相変わらず、友人はいいお客様である、「カナリア」的に

 ----話が、思い切り脱線した
 どうにも、この獄門寺 菊、思考があっちこっちに飛び散りやすい
 それでも、戦闘状態ともなれば、相手を倒すことに集中するのだが

「……危険?」

 友人が、話を聞きに来た二人
 どこか、深刻そうな様子だった
 …あの二人が、危険だというのだろうか
 先日のあの二人の様子は、ひどく平和そうで……どこか、心が温かくなる様子ですら、あったが

 ………今にして、ふと、思えば……かすかな、違和感を感じたような

「…不覚」

 表向きの雰囲気に騙されていた
 もっと、警戒しておくべきだったか
 もし、この街で事件を起こすような存在ならば………先に、潰しておかなければ

「…………ん」

 思考が、危険な方向へと、流れようとした時
 前方に、見覚えのある姿を見かけた

 先日、店に訪れた、少女の姿
 菊の店で、棺桶を背負った司祭が買い上げたリボンを身に着けている
 多分、あのネックレスも身に着けている事だろう

 ………好都合

 そう、口の中でつぶやく菊
 少女と距離を保ったまま、その後をつける

 もし
 あの少女が、危険な存在であるならば…

「…………?」

 ……思考を、中断
 自分以外に、少女の後をつけている者が、いる
 それも、やや物騒な気配と共に、だ
 少女は、それに、気づいていない……

 違う
 気づいている
 気づいていて、わざと、誘い込もうとしている?
 ただの無邪気な少女に見えて、そうではないということか
 ……どうしようか?

 菊は、考え込む
 このまま、少女の後を追おうか
 それとも、放置するか?

 自分一人で追うか?
 それとも……友人に、連絡しておくか?
 友人からは、改めて何か気づいたら連絡してくれとは言われているが……

「………芽を摘むのは、こちらの仕事」

 それには、友人を巻き込みたくはない
 あちらにはあちらの仕事があるようだが……こちらには、こちらの役目があるのだ

 悩みながらも、菊は一定の距離を保ったまま、少女を追い続ける



 ……さて
 本当に、どうしようか……?




to be … ?




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